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為替と日経平均の中期トレンド
為替と日経平均の中期トレンド

2009年12月29日

●第123回

今週の為替相場の見通し(12/28~1/1)

 先週のドル円は、週前半は海外勢によるクリスマス前のドル売り持ち高の手仕舞いや米国勢の年末決算に伴うドル転などで91.881円の高値をつけました。しかし、こうした11/27の安値84.769円からの一本調子の上昇トレンドも、92円台に乗せることなく91.430円で引けました。今週の米国では、「S&P/ケースシラー住宅価格指数」、「消費者信頼感指数」、「シカゴ購買部協会景気指数」などが発表される他、2年、5年、7年債の入札も予定されています。目先は米経済指標の改善で米長期金利が上昇し、日米金利差を背景にドルが買われやすい状態にはあるものの、指標が予想外に弱い結果となれば、米経済の早期回復期待が薄れ、ドルの売り戻しが加速する可能性もあります。また、日本国内では、12/28の「11月の鉱工業生産速報」で弱い結果となれば、日銀による追加金融緩和の観測が浮上し、円売りの材料となります。今週は、海外勢がクリスマス休暇から復帰してきますが、92円前半に観測される本邦実需のまとまった売りをこなして93円台を目指すのか、逆に売り戻しで90円台を維持できるのかが焦点となります。

 先週のポンド円は、ポンドドルがドル買い優勢により下値を模索する形で1.6ドルを割り込む重い動きとなる中、ドル円が92円台を目指す動きにつれて147.035円の高値をつけるものの、日足一目の雲下限146.500円付近の抵抗をこなしきれずに146.169円で引けています。この上値の重さは「英7-9月期GDP・確定値」の弱さがポンドを取り巻く不透明感を強めたことが挙げられます。今週の英国の指標は、「英12月ネーションワイド住宅価格」が注目となり、住宅価格の下げ止まりと回復度合いが焦点となりますが、強い結果となり上値を伸ばす場合でも、147円水準(12/16は146.912円・12/22は147.035円と二度にわたり反落)を明確に突破できるのかが注目されます。逆にドル円が戻り売りに反落する展開となった場合、その147円台を目指す二度の戻りの押し目である12/18の143.647円を割り込むと、売りが加速して12/9の安値141.952円トライの動きに向かう可能性が想定されます。いずれにしても、今週はドル円の動き次第のところがあります。

 先週の豪ドル円は、前週末からの軟調な地合いが継続。独自の材料に欠ける中で、米金利上昇を背景としたドル買いの地合いに押され、対ドルで0.87ドル台まで下押し、対円でも79.720円の安値をつけました。ドル円が92円台を目指す動きの中で商品市場の堅調さに助けられて81.073円の高値をつけたものの、日足一目雲下限に上値を抑えられて80.834円と週終値では81円台を維持できずに引けています。前週のRBA金融政策決定会合議事録で、先行きの利上げ期待が後退した影響が重しとなったようです。今週も豪州ではイベントがなく、基本的には年末の流動性に乏しい状況の中で、ドル円の動向に左右される展開が続くと思われます。

柴田罫線での中長期トレンド分析

(指標)ドル/円 中長期トレンド分析の中での短期分析
先週の予測では、12/4の90.76円、12/18の90.91円とダブル天井のような形となっており、数日のうちにいったんピークをつけて円高となっていく可能性があるとしました。しかし、12/21(月)に白川日銀総裁が低金利の長期化を示唆したことで円売り優勢となり、さらにNYダウの上昇を受けて91円台の円安となり、12/23(水)には97.88円までのドル買い・円売りとなりました。その後は、やや円安となって週末(12/25)の終値は91.43円となりました。過去1年近くをチャートでみると昨年の12/17の87.109円のドル安・円高を安値にドルの上昇トレンド(A)を形成しましたが、この中で3/5の99.662円、4/6の101.43円5/7の99.764円の三尊天井となって上昇トレンド(A)を下に切り、下降トレンド(B)を形成し7/13の91.714円まで下落しました。ここから8/7の97.759円まで反発したあと、今度は下降トレンド(B)よりもゆるやかな下降トレンド(C)を形成することになりました、現在は、この下降トレンド(C)の中で11/27に84.769円までドルが下落し、ここから反発となって先週の12/23(水)に91.881円まで戻りを試したところです。92円前後は下降トレンド(B)の上値斜線や強い抵抗ラインがあるところですので、この水準ではいったんドルの下落となところです。但し、日銀のデフレ対策への姿勢がはっきりしましたので、ドルが深押し(円高進行)しないで、12/23(水)の91.88円を上にぬけて、下降トレンド(B)の上値斜線にあたる1ドル=95円水準までの円安も想定されます、そうなった時は日経平均の11000円へのシナリオが実現してくることになります。

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(指標)英ポンド/円 中長期トレンド分析の中での短期分析
先週は、クリスマス休暇や年末を控えて、市場参加者も少なく安値が12/21(月)の145.416円、高値が12/22(火)の147.035円となり、終値では146円台で推移して週の終値は146.169円でした。
 今年1年のチャートの動きをみると1/23の118.777円のポンドの安値から角度の大きい上昇(A)のあと3/12の131.391円を安値にゆるやかな上昇トレンド(B)へ移行しました。そして、この上昇トレンド(B)の中で6/12の162.57円、8/7の161.065円とダブル天井のような形となって、下落し上昇トレンド(B)を切って9/28に139.694円まで下落しました。ここから10/29の151.267円まで反発するものの上昇トレンド(B)が今度は上値抵抗ラインとなったことで、ここでアタマを押さえられて反落し、11/27に139.234円まで下落し、9/28の139.694円に対するダブル底のような形となって反発しました。しかし、戻り弱く当面の動きとしては、140円~151円のボックス圏の動きが続くことになりそうです。

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(指標)豪ドル/円 中長期トレンド分析の中での短期分析
先週の豪ドルは、クリスマスの週で小幅な値動きとなり、安値が12/21(月)の79.720円、高値が12/25(金)の81.073円で終値では1週間を通して80円台で、週末(12/25)は80.834円でした。ドル/円でこちらの方は1週間を通して1ドル=91円台の動きでしたので、その影響を受けています。
 目先は80.872円を終値でぬけてくると、もう少し上がありますが、2/2の55.495円からの上昇トレンド(A)を下に切った動きですので、上値は限定的といえます。この1年の豪ドルをチャートの動きでみると、2/2の55.495円の安値から上昇トレンド(A)を形成し、10/23に85.301円の高値をつけてもみあい、徐々に上値を重くして上昇トレンド(A)を下に切ってきました。しかし、この上昇トレンドの中で、7/13の70.717円を安値とする角度のゆるやかな上昇トレンド(B)に移行しており、豪ドルが下放れするとすれば、11/27の安値76.50円を終値で切ってくる時となります。但し、76円前後は強い下値抵抗ゾーンですので、当面は80円をはさんだ±4円ぐらいのもみあいになる可能性もあります。

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(指標)日経平均のトレンド分析
先々週のNYダウが3日続落となり、この週末の日経平均は長い下ヒゲの小さな陽線という売りの形となったことで、先週はNYダウが10231ドル~10516ドルのボックスの下限を切った場合を想定しました。しかし。為替が想定した90円台後半でのダブル天井とはならず91円台後半までの円安進行となったことや、ハイテク企業の多いナスダックが連日の高値更新となったことで、日本市場は値ガサハイテク株中心に輸出関連銘柄が買われ12/24(木)は△158円の10536円となりました。この日のNYダウは新規失業保険申請件数が減少したことから雇用の改善が期待され△53ドルの10520ドルと10231ドル~10516ドルのボックスを上にぬけました。これによってボックス内でできていた日足での売りの形は消滅しましたので、当面は大きな調整は遠のいたといえます。12/28(月)の日本市場は、91円台の円安水準に落ち着いていることや寄り前発表の11月の鉱工業生産指数が予想の△2.4%をこえる△2.6%と9ヶ月連続上昇となったことを好感し、又、アジア株式が大きく上昇していることを受けて8/31以来の△139円の10634円となって終値での年初来高値更新となりました。ここで注意すべきことは売買高が14億5713万株、出来高9489億円と極端に薄く、又、トピックスは△5Pの914Pと日経平均に比べて上昇しておらず、値ガサハイテク株中心の相場だといえるため、為替が円高にフレるようだとすぐに下落になるということです。
日経平均のチャートの形としては、本日(12/28)2つ目の山である8/10の10630円をぬきました。柴田罫線では10656円以上で引けないと引線がでて三尊天井崩れ型にはなりません。このまま上昇するかどうかは為替次第ですが、ここではいったん1万円近辺まで調整した方が相場が長続きすることになります。リスクをとれる人は1万円近辺の調整であれば買いとなりますが年数回の大きな調整は今回の戻りを試したあととなります。

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今年(2009年)のコラムは本日が最後となります。ご愛読いただき、誠にありがとうございました。
新年は1/12(火)から執筆を再開いたします。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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