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為替と日経平均の中期トレンド
為替と日経平均の中期トレンド

2010年1月12日

●第124回

今週の為替相場の見通し(1/11~1/15)

 年明けのドル円の見通しについては、昨年末のドル買いはあくまでポジション調整に過ぎず、年明けは再びドル売りの流れが再燃し、ドル円は90円台を維持できるかどうかが焦点とするアナリストが多いようでしたが、実際には91.235円を安値に切り返し93.778円と高値を更新する展開となりました。その大きな要因には、財務相が円高論者の藤井氏から円安論者の菅氏に交代したことで円売りが強まったことが挙げられます。さらに、ダウ平均、日経平均ともに昨年来高値を更新するなど堅調に推移。原油など商品市況も堅調で、週末の米雇用統計に向かいドル高の展開となりました。ただ、実際に発表された米雇用統計は弱い内容となり、米早期利上げ期待が後退したことで、週末は92.210円まで売り込まれ、92.676円と93円台を維持できずに引けています。しかし、今回の雇用統計の悪化は、季節要因によるものとの見方も強く、米国の景気回復期待の根強さや米国債金利の上昇基調、日本の出口戦略の遅れからの円売り圧力などから見れば、下ブレは押し目買いが入る可能性が少なくないと思われます。チャート面からは、先週高値93.778円から先週安値91.235円までのレンジをどちらに抜けるのが焦点となりますが、週終値で91円台を維持できれば、昨年11/27の安値84.769円からの上昇トレンドは継続していることになり、週足の雲下限が位置する95円台へと向かう流れは続く可能性が高いと思われます。

 先週のポンド円は、週中盤までは、英紙が英財政赤字の深刻さを報じたこと、米債券運用会社PIMCOが米国債と英国債へのエクスポジャーを縮小する方針を明らかにしたこと、「英12月建設業PMI」が悪化したこと、ダーリング英財務相発言が「イギリスはまだリセッション(景気後退)を抜けきっていない」と発言したこと、ドバイメトロの工事中止報道などがポンド売りの材料とされ145.947円の週安値をつけましたが、週末に向けては菅・新財務相の円安容認発言をきっかけに円売り基調が強まり、149.472円の戻りを見せ148.481円で引けています。チャート的には、日足の雲上限で踏みとどまり反発した形となって、ドル円同様に昨年11/27の安値139.234円からの上昇基調は崩れてはいません。先週末も米雇用統計の悪化で急落となったものの、直前までは「英12月生産者出荷価格」や「英12月コアPPI」などの強い結果や、総選挙に関する世論調査による英保守党による過半数票獲得の可能性などを好感するポンド買いが堅調でした。今週も英国の指標発表が複数予定されているものの、相場全般でドル買いが進めば対ドルでポンド売りとなり、円売りが進めばクロス円として対円で買われと、ドル円の一進一退に左右される展開が想定されます。テクニカル面では、週足雲上限151.190円水準から雲下限145.500円水準までのレンジ値幅をどちらに抜けるのか焦点となります。

 先週の豪ドル円は、発表された豪経済指標の強い結果や原油・金などの商品相場の堅調さなどで強い動きが続き、ドル円の下落につれて1/4に83.086円の週安値をつけたあとは、週末の86.001円まで堅調に推移しました。豪住宅指標や豪小売売上高などが強い結果となり、2月の豪中銀の利上げ期待の高まりから上値を伸ばしたといえます。86.001円の高値をつける過程で直近最高値である10/23の85.301円も突破したことで、月足雲下限が位置する90円台乗せを目指す動きに拍車がかかりそうです。ただ、1/14の「豪12月雇用統計」が予想外に悪化したり、商品相場が調整安の動きに転じたり、ドルが独歩高の動きなれば、上値が抑えられる可能性はあります。下ブレする局面でも、83.500円水準を維持する限りは、昨年11/27からの上昇トレンドは継続していることになり、押し目買いが入る可能性が高いと思われます。

柴田罫線での中長期トレンド分析

(指標)ドル/円 中長期トレンド分析の中での短期分析12/25の分析では、92円前後は下降トレンド(C)の上値斜線や抵抗ラインがあるところで、ここではいったんのドルの下落(円高)となるところであるが、日銀のデフレ対策への姿勢がはっきりしてきたので、12/23(水)の91.88円を上にぬけて下降トレンド(B)の上値斜線にあたる1ドル=95円水準の円安も想定されるとしました。そうなった時には日経平均の11000円の実現もあるともしていました。結局、日米の金利差からドルが買われ12/29には終値91.972円となって12/23(水)の91.88円を上にぬけ、1/4(月)には海外で93.22円をつけました。その後はいったん91円台まで円高が進むものの管財務大臣が、「為替は90円台半ばが適当」と発言したことで、1/8(金)には93円台まで買われ、日経平均も△116円の10798円となりました。目先は円安一服局面となってもおかしくないところですが、円高となっても、今までのような円高トレンドになっていくというより、92円をはさんだ±2円ぐらいのもみあいとなる可能性があります。

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(指標)英ポンド/円 中長期トレンド分析の中での短期分析
過去3年間の長期トレンドでみると、2007年7/20の251.08円をピークに下降トレンド(X)の中での動きとなっています。この中で2009年1/23に118.777円で底打ちとなり、ここから短期の上昇トレンド(A)→(B)という戻りの中で、6/12の162.57円、8/7の163.065円のダブル天井となって下落し、今度は9/28の139.694円、11/27の139.234円のダブル底をつけて140円~151円のボックス圏の動きとなっています。この中で昨年の12/31に150.265円で買転換出現となりましたが、売買法則が交互に出現する保ち合い状態ですので、当面は140円~151円のボックス圏の中で徐々に上値を重くする形といえます。目先は1/4の150.697円が上値ポイント、下値は1/5(火)の146.595円を下に切ると144円が下値ポイントとなります。要するに三角保ち合いを形成しつつあります。

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(指標)豪ドル/円 中長期トレンド分析の中での短期分析
過去3年間のトレンドでみると、2007年の7/20の107.72円、11/1の107.784円とダブル天井をつけて、2008年の3/17の88.12円まで下落し、7/21に104.432円の戻り天井となりました。ここから豪ドルの暴落となり、10/24に54.970円で底打ちし、70円水準まで戻して再下落となって2009年の55.495円でダブル底となって上昇トレンド(A)を形成しました。この上昇トレンド(A)の中で10/23に85.301円の高値をつけたあと、ゆるやかな下落に転じ上昇トレンド(A)を下に切って11/27に76.50円まで下落しました。このため、上昇トレンド(A)から、ゆるやかな上昇トレンド(B)へ移行してきているとし、76.50円を切ると下放れることになるとしました。しかし、年末・年始にかけて原油価格が上昇し、豪ドルも買われて12/29に82.241円で買転換出現し、原油価格は1/6(水)まで10日連騰となり、豪ドルも1/7は終値85.591円となって10/23の85.301円を更新する動きとなりました。週末は86.001円まであって85.599円となっています。ここからは原油価格次第ですが、目先は最大でも88円水準がいいところとです。

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(指標)日経平均のトレンド分析
12/28(月)の分析では、この日の終値10634円で①の10630円をぬけましたが、柴田罫線で三尊天井をぬいて上放れの型(三尊天井崩れ型)となるには、10656円以上で引ける必要があるとしました。そして、年明けの1/5(火)に10681円となって10656円をぬいて陽線が立ち柴田罫線での三尊天井を上にぬけたので11000円にむけての関門をクリアーしたことになりました。先週末にむけて11000円に向けて上昇すれば目先ピークに近づくとしました(出島投資ワールド分析)が、1/7(木)の陽線を1本はさんで上昇が続き週末の1/8(金)は一時10816円まであって終値が△116円の10798円となりました。目先はいったん上値が重たいところへきており、NYダウの下落に連動して下げることになりそうです。

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