FXなら安心と信頼のマネーパートナーズ

HOME > FXコラム > 外為オタクの視点・論点 広告記載事項
外為オタクの視点・論点
外為オタクの視点・論点

2009年12月21日

●第420回 「予期せぬ要因がなければ、年明けまでは、マーケットは小康状態でしょうが、、、。」

 先週後半の外為マーケットの商状は、対主要通貨でUSDがやや堅調さを強めた感じでした、、、。

 USD/JPYは(先週初から、ほぼ一本調子に)週末にかけて、ジリジリとプライスを切上げており、、、。

 週末金曜日(18日)のニューヨーク・マーケットでは、クリスマス休暇前週の薄商いが際立つようになっている現状ではありましたが、ニューヨーク・タイムでのオプション(OP)カットを通過する頃合には、、、。

 一時、USD/JPYは90円89銭レベルの直近最高値レベルに面合わせ(12月4日に、USD/JPYの90円75銭レベルを示現)するまで上値を伸ばしております、、、。

 とは、言いましても、ポジション調整絡みのオーダーを除いて、(積極的にリスク・テークするような意欲は全くと言って良いほど考えられないでしょうから)特段、プライス・アクションのトラクションも推測出来難いと思います、、、。

 対して、USD/JPYの下値としましても、、、。

金曜日の東京マーケットの序盤に、USD/JPYの88円80銭台の下値での出合いが観測されるまで、(仕掛けによる、一過性のCHFの急騰商状の撹乱に連鎖したといった理由付けでの)急落してからの、往って来い商状となる場面もありましたが、、、。

 ただ、USD/JPYの下値は足許では底堅いようでもありますので、、、。

USD/JPYは、90円00銭アラウンドをクリアーに割り込んでの商いにプルバックすることがあるとしても、(年明けまでは)当面想定外のようです、、、。

 先週初の商いまで、USD/JPYの90円00銭レベルは目先的な上値メドとして、それなりに心理的にも意識されていた(レジスタンス・レベルとして効いていたとも思いましたし、本邦実需=輸出企業筋からの、USD/JPYの戻り上値でのUSD売り・JPY転意欲も相当強かったと思われ、駆け込み的なUSD売りオーダーもそれなりにあり、上値を押さえていた模様でしたが)とも思われておりましたが、一応のブリーチとなってしまいました、、、。

 ですので、金曜日の欧州ラウンドでの時間帯には、USD/JPYはコジッカリした商状で90円台ロウ・レベル~ミドル・レベルでの滞空となっておりました、、、。

 その後の、ニューヨーク・マーケットでも、、、。

USD/JPYは、90円30/40銭レベルを挟んでの閑散な商いながら、プライスを維持したままということにもなりました、、、。

 結局、先週末のニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースでのUSD/JPYは、90円40/50銭レベルで越週となっております、、、。

 他方、EUR/USDの商状も、、、。

 週央までの、EUR/USDの1.45台ロウ・レベル(下値のフシメとして、プライスをさらに崩しにいく象徴的でもある神経質なレベルであった、EUR/USDの1.4500レベルを割り込むことは、どうにか回避続し続けていたのでしたが)での商いからは、、、。

 17日の東京マーケットの序盤から、幾分下値追い商状に加速感が感じられ始めた、EUR/USDは、、、。

 ロンドン・マーケットでの商いが本格化する時間帯になると、、、。

EUR/USDは、もう一段トレーディング・レベルを切り下げての商いとなってしまっておりました、、、。

 よって、EUR/USDは、1.4350レベル挟みでの(断続的に、目先のトレーディング・レベルを下方シフトしつつ)商いとなって、相変わらず冴えないままとなり、、、。

 先週末の、ニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースでのEUR/USDは、1.4340アラウンドでの越週となっております、、、。

 私見では、流動性が枯渇することによって、年末にかけての(特に、先週から今週初の時期は)外為マーケットの全般的なプライス・アクションは、もっとボラタイルなものになると思っておりましたが(クリスマス・ウィークは荒れるよりも、極度の膠着商状でしょうから)、幾分意外感もあるのですが、、、。

 しかしながら、外為マーケットの主要3通貨の商状に限ってみたところでも、、、。

 どうやら、最早深読みの必要性は全く感じさせない、特徴の無いプライス・アクションでの推移となっての越年となりそうです、、、。


※今年のコラム更新は、本日が最後となります。今年一年ご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。皆様よいお年をお迎えください。年明けは1/7(木)より執筆を再開いたしますので引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

2009年12月17日

●第419回 「年末の外為マーケットの商状には、さほど神経質にならないほうが良いのではないでしょうか、、、。」

 今週明けからの、外為マーケットの主要3通貨の商状は、さすがに年末(季節要因)にむかって薄商いを背景にして、商いの手数が一段と鈍ってきているようでもありましたが、、、。

 その分、軽い値動き感と表現しましょうか、(スカスカなオーダーの間隙を突いた)スルスルとプライスが、一方向に走りやすくもあるような気配もあります、、、。

 また、週明け月曜日は(先週末の流れを引き継いでの商いを先行させるための)主だった(米国では)経済指標のアナウンスが予定されてもおりませんでしたので(本邦では、日銀「短観」のアナウンスがあったものの、外為マーケットのUSD/JPYの商い等への影響にしても、極めて限定的でしたし)、やはり材料待ちといったスタートだったのでしょうか、、、。

15日~16日には、FOMCミーティングの開催ということも、商い見送りムードとさせていたのは言うまでもありませんが、、、。

いずれにしましても、年末の(欧米のマーケット参加者にとっては)クリスマス前の、落ち着いてマーケットと向き合い辛いムードでもあります、、、。

 全般的に低調な商いとなっている、外為マーケットではありますが、、、。

 週明け早々のUSD/JPYは、89円20/30銭レベルで出合っていたものの、、、。

 月曜日の東京マーケットのオープンを迎える時間帯からは、USD/JPYはプライスを削りながらの商いと言った感じとなっておりました、、、。

 本邦日銀(BOJ)の「短観」の結果(本邦の企業のセンチメントの改善と、いささか無理やりな判断に基づいての)を受けての商い(JPYが強含むといった)のようにも、殆ど思えませんでしたが、、、。

 ちなみに、14日の東京マーケットのTTMレートの公示は、、、。

 USD/JPYは、88円90銭レベル~95銭レベルとなっておりました、、、。

 それが、東京タイムのお昼過ぎの時間帯では、TTM公示時間帯から小幅ながら、さらにプライスを切り下げてしまっており、USD/JPYは、88円50銭レベル挟みての商いとなりました、、、。

 ただ、それ以降は、欧・米ラウンドを経て(15日にオーバ・ナイトしての東京マーケットの商いに至る)、一段と値動きが狭いレンジで終始してしまっておりましたが、、、。

 しかしながら、15日の東京マーケットの中盤以降、早出の欧州・ロンドン勢参入時間帯からは、対主要通貨でUSDの堅調商状振りが際立ち始めたようで、、、。

 USD/JPYは、88円80/90銭レベルでの揉み合いからプライスを小刻みに突き上げるながら、、、。

 ロンドン・マーケットのオープン前の商いでは、USD/JPYは89円台に乗せると、そのまま上値追い商状の持続となりました、、、。

 ですので、ニューヨーク・マーケットの商いが本格化する時間帯(対してロンドン・マーケットでは、ロンドン・フィクシングの値決めのタイムを通過する頃合には)には、USD/JPYは89円95銭レベルまで上値を切上げる場面もみられました、、、。

 とは、言いましても、(FOMCが開催され、翌日の結果待ち=ステートメントの文言が注目されている、の途中でもありますし)私見では、やはりUSD/JPYの90円00銭アラウンドは、そう易々とは超えられない壁となっているのではないかと想定しておりますし、、、。

 その後、ニューヨーク・マーケットの終盤から、翌16日の東京マーケットを経て、欧州ラウンドでは、、、。

USD/JPYは、89円50銭レベル挟みでの模様眺めさながらの商いでした、、、。

ただ、USD/JPYは65日移動平均(MA)レベルまで、プライスを回帰させることにもなっておりました、、、。

 他方、EUR/USDの商状も、、、。

 週明けからのスタートから週央に向けては、EUR/USDの1.4650レベル挟みの極めて狭い値幅での商いに収斂してしまって、私見では、動意薄のまま膠着感ばかりが目に付く印象だったのでしたが、、、。

 ところが、EUR/USDのプライス・アクションも、15日のロンドン・マーケットの序盤から、一段、トレーディング・レベルを切り下げてしまったようで、、、。


 15日のロンドン・マーケットでの商いが本格化する時間帯には、EUR/USDは1.4530アラウンドまで下落となっておりました、、、。

 意外に、あっさりとEUR/USDの1.4600アラウンドを下抜けてしまったといったと、私見では思いましたが、、、。

 また、(今週月曜の当欄コラムでは、射程内にするには時期尚早であろうとして、あえて却下して言及しなかったのでしたが)EUR/USDの130日MAレベルにも(反落商状のまま)到達しつつあるようです、、、。

 さて、昨日(16日)のニューヨーク・タイムの午後には、FOMCミーティング後のステートメントのアナウンスがありましたが、、、。

 直後のマーケットの商いにとっては、FOMCのステートメントの内容は、特段のサプライズとはならなかった(長期間の超・低金利政策の継続に関する文言の削除・表現変更はなされておりませんでした)ようでした、、、。

 ただ、限定的(消化されるまで)とは言え、外為マーケットの商状では、対主要通貨でUSDが若干支援され気味となった印象でした、、、。

 ニューヨーク・マーケットの終盤にかけて、USD/JPYは89円80銭アラウンドでの商いとなっておりましたので、、、。

 瞬時、USD/JPYは、90円00銭レベルをタッチする寸前までの出合いとなるなど、目先的なレンジの最上限レベルで堅調に滞空しておりました、、、。

 他方、EUR/USDは1.4530アラウンドで冴えない商状が継続といった感じでした、、、。

 EUR/USDは1.4500レベル割れスレスレまで弱含む場面が、断続的に観測されてもおりましたが、、、。

 ただ、EUR/USDの1.4500レベルのクリアーな下抜け商状は、回避されているようでもありました、、、。

 いずれにしましても、年末・年越し前の薄商いのマーケット(来週以降は、極端な流動性の枯渇となるでしょうし)ですので、主要3通貨のプライス・アクションに限ってみましても、ある程度のオーバーラン(値幅の増幅)には、神経質に(深読みせずに)ならずに鷹揚に待機(年明けからの本格的な商いまで)で良いのではないでしょうか、、、。

2009年12月14日

●第418回 「マーケットの商いも、年末にむけてさらに低調と言った感じでしょうか、、、。」

 先週後半の外為マーケットでは、対主要通貨でUSDが、持ち直したようでしたが、、、。

 特に、週末金曜日にアナウンスされた、米国の経済指標(11月分の小売売上高&12月調査のミシガン・センチメント速報値)の数値が堅調(米国の消費の先行きについて予想以上に明るい予感をもたせる)であったことも、対主要通貨でUSD買いを後押しした(利益確定のキッカケのような気もするのですが)のでしょう、、、。

 とは、言いましても、先週を通して、外為マーケットの主要3通貨の商状は、ポジション調整に終始していた感じでもありましたので、、、。

 ちなみに、米国の11月分の小売売上統計には、クリスマス商戦の序盤となるブラック・フライデー(サンクス・ギビング・デー休日明けの金曜日の売上=黒字になることから)の結果が含まれております、、、。

 ただし、私見では、クリスマス休暇明けまで個人消費支出の強さを継続出来るのか、懐疑的にはなるのですが、、、。

 また、毎週木曜日にアナウンスされる、イニシャル・ジョブレス・クレイムのデータからは、、、。

直近の雇用統計の強い数字(雇用削減幅の大幅な圧縮)を、明確に裏付ける(さらに今後も雇用回復が堅調に維持されるといった)証左は、やはり判然としなかったのではないかとも思いましたが、、、。

 さらに、11月分の米国雇用統計の数値の内訳について、あらためて注目点についてやや詳細に検討してみますと、、、。

 エコノミストからは、失業率の低下について、労働参加率(労働力人口÷16歳以上の男女の人口)が、1986年1月以来の低水準となったことによる(職探しを諦めてしまうことにより、失業者のプールからの退出の増加による)影響による、(ポジティブになった)歪みの指摘がありましたが、、、。

 11月の労働参加率は、64.99%で、10月は65.09%でした、、、。

 加えて、就業者比率は、11月が58.50%であり、10月は58.45%となっておりましたので、、、。

 労働参加率の減少と就業者比率の増加は、ともに失業率を押下げることになります、、、。

 労働参加率と就業者比率の変動と、失業率の変化分の関連は、、、。

 10月分の雇用統計の数値をベースに、失業率の算出式を、その構成項目である労働参加率と就業者比率で微分しますと、、、。

労働参加率の0.1%ポイントの低下は、失業率を0.138%ポイント押下げることになりますし、他方、就業者比率の上昇は0.1536%ポイントの押下げとなります(両係数の合計が失業率の変化分に寄与)、、、。

 10月~11月についてみてみますと、、、。

 労働参加率は、0.1%ポイントの低下であり、就業者比率は、0.05%ポイント上昇していることを勘案しますと、、、。

 失業率は、0.2148%ポイントの低下が見込まれることになりわけですが、、、。

 統計上の数値からは、失業率は(小数点以下まで算出して)、マイナス0.20471%ポイントとなっておりました、、、。

 いずれにしましても、失業率のヘッド・ラインの数値の推移だけでなく、内訳の数値をも多少考慮して、雇用統計の目立つ部分の結果について慎重に判断(その改善については特に)しないことには、無用な一喜一憂となってしまいそうな気がします、、、。

 さて、先週の外為マーケットの商状についてですが、、、。

年明けを見通しての、中・長期的なトレンドを占う上でのインプリケーション的なニュアンスは、私見では微塵も嗅ぎ取れないマーケットの様相のままでした、、、。

また、何やら気がかりなプライス・アクションが観測されることもなかったのではないでしょうか、、、。

 やはり、季節要因(年末を控えて、欧・米のマーケット参加者はクリスマス休暇入りムードでしょうから)により、積極的な商い(リスク回避によるポジションはすでに圧縮済みでしょうが、他方、余裕がるポジションにおいても、プロフィット・テイキングも割合早いタイミングで入ってしまっているのではないでしょうか)が、見送られているのは明らかでしょうし、、、。

 総合的に判断すれば(明確な手掛かりもありませんので)、外為マーケットにおいて要請されるトランザクションの大勢的な流れとしましては、、、。

年明けまでは、一旦はUSDのショート・カバーが最優先となる地合い(それも、今週中には概ね一巡してしまうのではないかと思われますが)といったところでしょうか、、、。

 ちなみに、ICE(インター・コンチネンタル取引所上場)の、対主要6通貨のバスケットで構成・算出される、ドル・インデックス(キャッシュ)のプライス・アクションを見てみましても、、、。

 先週末(11日)のザラ場で、76.726レベルまで上昇しており、11月3日(ザラ場で、瞬時76.813レベルの上値を示現、同日のクローズ・ベースは76.386レベルとなりました、ただし翌4日には、75台に反落しておりますが)以来の高値圏(足許の低迷商状から、そう表現してよいのではないかと思うのですが、年央のレベルと比較すれば、依然としてマイナス5%以上ではあります)での商いを回復してきております、、、。

 クローズ・ベースでは、76.573レベルとなっておりました、、、。

 他方、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のIMMの、USD/JPYのポジションでも(12月8日付)、、、。

 ネットで、JPYのロング・ポジションが35182コントラクトへ、前週の56907コントラクトの高水準からそれなりの減少となっておりした(9日以降、先週後半に向けて、USD/JPYの上昇=USDの買い戻し先行となったことから、今週の結果もさらにJPYロング・ポジションは軽くなっているのでしょうか)、、、。

 よって、USD/JPYでも、USDは(先週末にかけて)堅調商状と言った感じで、、、。

 ファンディング・カレンシー同士での綱引きとなって、条件反射的な商いのパターンが相変わらずつかみ難い、USD/JPYの瞬間的なプライスの向きではあるものの、、、。

 先週後半にかけては、対主要通貨でJPYが全面安商状と言えそうな場面が随所に観測されやすかったことを背景に(週末のクロス円のプライスの揺り戻し等が象徴するような)、、、。

USD/JPYのプライス・アクションにおきましても、素直にJPYが圧迫されることになったようでした、、、。

とは、言いましても、このまま、キャリー・トレードにおけるファンディング・カレンシー(現状、主役と目されるUSDから)の(ショート・ポジション・エントリーとなる)一番手にJPYが入れ替わると見極めるには、一拍置いたほうが良いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか、、、。

先週に限ってのUSD/JPYのプライス・アクションではありますが、(薄商いの影響もあり、プライスのフレ幅が増幅されやすいことを勘案しても)やはり、荒っぽい沈み方、浮き上がり方といったプライスの循環となってしまっていた印象が、私見では殊更強かったのですが、、、。

 先週明け早々からの、やや一方的なUSD/JPYの流れとしましては、先々週末の米国の雇用統計のアナウンスを受けての急伸の起点となった、USD/JPYの88円20/30銭レベルまで、プライスを吐き出してしまった(先週明けからの、方向観が定まらないながらも、JPYの買い戻しが先行していたようで)と言えるものの、、、。

 その後、(加速しての下値追い商状を誘発するまでの)下値トライのタイミングで、心理的なレベル(レジスタンス)ともなっていた、USD/JPYの88円00銭レベル挟みでの商いまで案外容易に回帰して、揉み合う様な商状ともなったのですが、、、。

それが、(週末を迎えるタイミングでしたが)11日の東京マーケットの中盤から、欧州・ロンドン勢の参入の時間帯に、、、。

ジリジリとプライスを取り戻し気味に推移することになっていたUSD/JPYは、88円80銭アラウンドまでトレーディング・レベルを切上げました、、、。

追随的にUSD/JPYでのUSD買いがあったようにも思えませんでしたが、、、。

軽いアマウントでの、利益確定のUSD買い戻し・JPY売りオーダーの待機を引っ掛けたこともあって、Uプライス浮上のトラクションになってしまったのでしょうか、、、。

 その後のニューヨーク勢が参入してくると、さらにUSD/JPYの昇に弾みがついていたようで、、、。

USD/JPYは、89円台乗せも示現してから、ニューヨーク・マーケットの商いを本格化させることになっておりました、、、。

 ですので、ニューヨーク・マーケットの中盤の商いでは、瞬時USD/JPYの89円79銭レベルまでの(先週央の弱含みから)反転上昇となる場面もありました、、、。

 先週末のニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースでは、USD/JPYは89円10/20銭レベルとっており、、、。

 結局、USD/JPYは、89円台での滞空を維持したままでの越週となりました、、、。

 他方、EUR/USDの商状は、、、。

先週央から後半にかけて、概ねEUR/USDの1.4700レベル挟みでの膠着商状とも言えなくなかったようでしたが、、、

 しかしながら、先週末金曜日のニューヨーク・マーケットのオープン前からもう一段、EUR/USDのプライスは振り落とされてしまった(今週も、EUR/USDが冴えない商状が継続して、プライスを切り下げるのかどうか、逆に、軽くプル・バックするのか、目先的には若干気にもなりますが)ようです、、、。

 EUR/USDは、遂に100日移動平均(MA)レベル(11日のニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースでは、EUR/USDの1.4637レベル)を割り込んでもおります、、、。

 先週末のニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースでのEUR/USDは1.4620アラウンドでの越週となりました、、、。

 EUR/USDは、このままズルズルとプライスを削ってしまうのかどうか、一応は興味を持ってウォッチしてみようとは思いますが、、、。

 また、USD/JPYは、前回の当欄コラムでも指摘しましたように、目先的なレンジである、上値のUSD/JPYの90円00銭アラウンドのシーリングと、下値メドのUSD/JPYの85円00銭レベルをフロアーとして、玉突きさながらの暴れようであっても、往って来い商状であるならば、そのまま瞥見すればよい(年明けまで)と思っております、、、。

2009年12月10日

●第417回 「全般的(USD/JPYは当初のレベルに回帰でも)には、USDのプライスは支援されているようですが、、、。」

 今週明けの外為マーケットでは、先週末の米国の雇用統計の結果(予想外に、極めて強い結果となったことで、Fedによる超・低金利政策の解除が早まるのではないかといった観測もにわかに現実味?を帯びた感もあり)を、目先の商いにどの様に反映させるかが(相変わらずの見極めきれない中での)、興味のあるところでしたが、、、。

 とは、言いましても、マーケット参加者の大勢は、単月の数値(雇用統計の非農業部門就労者=NFP数減少幅の大幅圧縮や、失業率も低下しましたが、実情を映し出す指標の推移として、懐疑的若しくは訝るような)だけでは、、、。

やはり、米国の景気回復の先行きについて、依然見極めきれない(強気になるには、やはり気迷いムードといったこともありますし、何分その脆弱さを払拭するには時期尚早でしょうから)ことから、一先ずは(今週初は、特段注目されるような経済指標のアナウンスは予定されておりませんでしたが、別の材料を探して)様子見といったところが無難と判断(そもそも、積極的にポジションを傾ける時期でもありませんし)したのではないでしょうか、、、。

 取り急ぎの、材料としては、月曜日(7日)には、バーナンキFRB議長の講演(ワシントンのエコノミック・クラブ)がありましたので、、、。

バーナンキFRB議長が公式コメンとして、直近の雇用統計のポジティブ・サプライズとなった結果を受けて、米国経済の状況や、金融政策の舵取りに関して(方針転換を示唆するのかも含めて)何らかの示唆があるのか、大変注目されたようでした、、、。

 ただ事前の予想は、これまでの金融政策の維持を改めて示して、マーケットの商いが殊更先走らない(金融引き締めの時期を決め打ちしての商いを牽制するような)ように、釘を刺すのではないかといった見方が(予定調和的ですが)大半ではなかったかとも思われましたが(思惑や憶測を煽りたてることにより、仕掛けようにも無かったようですし)、、、。

 それにしましても、バーナンキFRB議長のコメント内容は、私見では、思いのほか「ハト派」的な内容(あえて、マーケットが荒れた商状にならぬように水を差したフシもあるのかと、詮索したくもなりましたが)であった印象でした、、、。

 気になったフレーズを拾い出して見ますと、、、。

 現状の米国経済は、恐ろしい向かい風(「significant headwinds」)に直面しており、脆弱な労働マーケットやタイトなクレジット状況の影響で、景気拡大のペースは緩やかなものになるといった認識のもと、、、。

FOMCは、政策金利を長期間低水準に据え置くこと予想しているといった、あまりにも慎重な姿勢(一辺倒といいた)を示しました、、、。

 また、インフレーション率の見通しについても、「subdued」な状態が継続し、低下する可能性さえあると指摘しております、、、。

 見方によっては、「バーナンキ・ショック」を連想させもしましたが、、、。

 他方、8日には、格付け会社のフィッチ・レーティングスが、ギリシャの長期外貨建て及び自国通貨建て債券の発行体デフォルト格付け(IDR)を、「BBB+」へ(従来の「A-」から)引き下げました、、、。

見通しについては、「ネガティブ」とされております、、、。

 また、短期の外貨建債券についてのIDRも、F1からF2へと格下げとなりました、、、。

 さらには、米国の格付け会社である、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは(8日)、米国と英国は最高位の債務格付け「Aaa」の境界付近をテストしている(「test the Ass boundaries」)との見解を示してもおりますが(ただし、あわせて、米国と英国の最高位格付けは立ち直りの早い回復力「resilint」があり、カナダや、ドイツ、フランスの同格付けには相容れない抵抗力「resistant」があるとも解説しております)、、、。

 さて、外為マーケットの主要3通貨の商状ですが、、、。

 USD/JPYは、週明けの東京マーケットの序盤では、USD/JPYの90円台ロウ・レベルで滞空していたものの、あえなく、USD/JPYの89円台にずり落ちてしまっておりました、、、。

 それでも、月曜日の東京マーケットから欧州ラウンドまでの商いでは、(上値への戻が鈍く、冴えない商状ながらも)USD/JPYは89円80/90銭レベルで、どうにか持ちこたえてもいたのでしたが、、、。

 その後、ニューヨーク・マーケットの商いが本格化する時間帯になると、、、。

USD/JPYは、ジリジリとプライスを切り下げる商状が幾分鮮明となってきた感じとなってしまったようで
、、、。

ファンディング・カレンシー同士の綱引き(キャリー・トレードのアン・ワインドの連鎖によって圧迫されるのは)では、依然としてUSDが弱含む(JPYの選好)ようですので(一部の観測では、JPYの一人負け的な、ファンディング・カレンシーの主役の交代が囁かれもしたようでしたが)、、、。

 ですの、ニューヨーク・マーケットの終盤から、オーバー・ナイトする時間帯には、USD/JPYは89円台ロウ・レベルでの商いとなっておりましたし、、、。

 地球を1周して帰ってきた、8日(火曜日)のニューヨーク・マーケットのオープン前の時間帯には、USD/JPYは88円30銭アラウンドまでの下落となっておりました、、、。

 その後のUSD/JPYは、極端な膠着商状入りとなって、殆ど動きらしい動きが失われてしまうことになってしまって、、、。

 昨日(9日)の東京マーケットの商いでは(JPYがメインのマーケットでありながら)、、、。

 USD/JPYは、88円40/40銭レベルでの推移となってしまっておりました、、、。

 引き続く、ロンドン・マーケットのオープン前には、USD/JPYは88円00銭レベルも割り込むと、87円40銭アラウンドまでの軟調商状となる場面もあり、、、。

 その後のニューヨーク勢の参入時間帯には、幾分プライスを持ち直すものの、USD/JPYは88円00銭レベル挟みでの不安定な商いには、下値リスクも否めず、、、。

ニューヨーク・マーケットの中盤から終盤にかけては、USD/JPYの87円80/90銭レベルでの小動きとなりました、、、。

 結局、USD/JPYのプライスは(先週末の雇用統計のアナウンスを受けての急騰から)、一気にプライスが吹き上がったものの(USD/JPYの戻り高値でのUSD売り意欲が強かったようには、到底感じられませんでしたので、やはり足許では順当な成り行きでしょうか)、、、。

案の定と言いましょうか、USD/JPYの65日移動平均(MA)レベルと25日MAレベルをともに、あえなく下抜けるといった往って来い気味のプライス・アクションを見せつけてくれたことになりそうです、、、。

やや大雑把過ぎますので実効性のある予想にはならないでしょうが、、、。

USD/JPYは上値・下値にそれぞれオプション(OP)の設定観測もあるレベルに挟まれたゾーンで、年内は推移するのではないでしょうか、、、。

上値メドとしては、USD/JPYの90円00銭アラウンド(OPはUSDコール)、下値メドとしては、USD/JPYの85円00銭アラウンド(同、JPYコール)といったところでしょうか、、、。

とは、いいましても、一応のフロアーとシーリングがあるために(かえって、やりすぎによるプライスのオーバーランの自制も効くようですと尚更の事)、年末の薄商いによるプライスのフレ幅の増幅傾向と相乗して、相当無秩序なプライスの大ブレも頻発しそうです、、、。

 他方、EUR/USDの商状は、、、。

 先週末に(雇用統計の結果を確認後)、EUR/USDの1.5060/70レベルから急落してしまって、、、。

EUR/USDの1.4860アラウンドまで、プライスを削った流れをそのまま、今週初も引き継いで(どうやら、下げ止まったことにはならなかったようで)しまったようでしたし、、、。

追い討ち(EURにアゲインストな)をかけるような、EUR/USDは(どうも、全般的にUSDに追い風といった雰囲気が醸成されてしまったようでもありますが、それも当分剥げないかんじでもあり)下値リスクを一段と警戒させる商いへと、ズルズルと引きずり込まれてしまった感じでした、、、。

 週央にかけてのEUR/USDのプライス・アクションにおいては、、、。

EUR/USDの下値追い商状の加速を誘発しかねない、クリティカルなレベルとして、それなりに意識されていたと思われる(EUR/USDの下落のメドとしての分水嶺でしょうか)、EUR/USDの1.4770アラウンドをも(月曜日の欧州・ロンドン勢の参入時間帯から、翌火曜日のニューヨーク・マーケットの序盤に至る、せめぎあいを経て)とうとう割り込んでの商いとなってしまっております、、、。

ただ、昨日のニューヨーク・マーケットの中盤での、EUR/USDの商状などからすると、どうにかEUR/USDの1.4670レベル挟みでは、下げ渋っているようでもありますが、、、。

ニューヨーク・マーケットの終盤でのEUR/USDは、1.4730アラウンドでの商いとなっており、幾分自律反発の気配(EUR売り疲れ気味なのでしょうか)もあるようでした、、、。

 年末・年越しに向かう、季節要因の影響も無視出来ない(リ・パトリエーションやポジション縮小絡みの商いを伴う、一旦の利益確定等)でしょうし、、、。

どうやら、目先的なリスク(リダクション)に敏感になればなる程、(JPYは例外にして)対主要通貨でUSDの買い戻しの意欲が色濃く出ているようです、、、。

2009年12月 7日

●第416回 「米国雇用統計の結果を、あまり過大評価しないほうが良いとは思うのですが、、、。」

 先週末には、マーケット参加者にとっては最も関心の高い(特に、グローバル経済の先行きについて強気派&米国のインフレ警戒感にとっては、米国の景気回復の進行具合の期待改善のタイミングで、ネガティブな経済指標により冷や水を浴び、景気回復の足取りの脆弱さを繰り返し確認させられてきたこともありますので、幾分でも明るい兆しを希求する如くの)、米国の雇用統計のアナウンスがありました、、、。

 ただし、例年この時期は、マーケットの流動性が急激に低下する時期ですし、重要な経済指標のアナウンス(その結果を)であっても、直後の商いにおいてそれなりに消化した反応となるとは限らないこともあると思えます、、、。

 11月分の米国雇用統計の結果は、、、。

 非農業部門就労者(NFP)数(事業所調査)は、前月比マイナス1万1000人と、大幅に雇用の削減幅が圧縮されておりました、、、。

 事前予想での、NFPのマイナス幅が12万5000人~13万人程度でしたので、それから比べるとポジティブ・サプライズ(素直に数字だけを受けととめれば)といったところでしょうか、、、。

 NFPの数字のヘッド・ラインが表示された瞬間は、私見では一桁ミス入力したのかと疑って、確認のため即座に了解するのを躊躇もしましたが、、、。

 また、NFPの既報値についても、10月分が前月比マイナス11万1000人(速報値では、マイナス19万人)、9月分も同13万9000人(速報値の同26万3000人が、先月の修正で同は21万9000人に減少後)と、雇用喪失人数が上方(圧縮方向)修正(2ヵ月分合わせて、15万9000人)されております、、、。

 他方、失業率(家計調査)も、小幅ながら10.0%に改善(前月の10.2%から、0.2%ポイント)しておりました、、、。

依然として、高い失業率ではあるものの、予想外の改善(事前予想では、前月と変わらず)となりました、、、。

 ちなみに、失業率を小数点以下まで計算しますと、9.99175%(前月は、10.19646%)となります(直感的には、やはりピーク・アウトといった気もしますが、それでも高レベルでの推移が長期化、若しくは完全雇用水準における失業率が上方にシフトし続けることは懸念されますが)、、、。

 また、失業者数自体も、7月に前月比26万7000人の減少(失業率は9.5%から0.1%ポイント低下して、9.4%になった月ですが)以来、32万5000人の減少と言うことになります、、、。

あくまで、単月の数字(NFP)ではあるものの(早計に結論めいた判断や予断や思惑先行といった商いには慎重さが必要であることは言うまでもありませんが)、、、。

著しい雇用喪失幅の縮小という結果であるといった印象も否めないのも確かでしょうが、私見ではやはり懐疑的にならざるを得ない面もあるのですが、いかがでしょうか、、、。

統計表の内訳を見ましても、ざっと読んだところでは殊更疑問を感じる数値も発見出来なかったのですが、年末の季節要因がどの程度雇用に寄与したのかも注意を要するとは思うのですが、、、。

ちなみに、一部の事前予想においては、季節調整絡みの変動から、かなり低めのNFPの減少人数も指摘されておりましたし、米国の債券マーケットの参加者の中には、2万5000人~5万人程度の減少幅を覚悟していたむきもあったようでした、、、。

 さて、雇用統計の数字を確認してからの外為マーケットにおける主要3通貨の商状は、、、。

 USD/JPYは、、、。

4日(金曜日)の東京マーケットから、欧州ラウンドまでは、USD/JPYの88円20銭アラウンドでの膠着商状だったものが、幾分の迷いも無くUSD買い戻しでの反応となったようでした、、、。

先週明けからは、(外為マーケット全般で)ドバイ・ショック等の材料により、リスク・リダクションが先行する地合いとなったこともあって、ファンディング・カレンシー同士であるUSDとJPYにおいても、JPYロング・USDショート・ポジションが一段と積上がる傾向となったことも影響したのでしょうか、、、。

オートマティックなUSD売りの商いがアン・ワインドされたと言うことでしょうし、、、。

もってして、USD/JPYにおいても、いささかの躊躇いもなく、USDのショート・カバーといったトランザクション一辺倒となったことにも違和感はありませんでしたが、、、。

とは、言いましても、私見では、あくまでも一過性のポジション調整であって、USD売りが一巡してしまえば、足許の居心地の良いトレーディング・ゾーンに回帰するのではないかと予想しておりますので、、、。

年末の薄商いの影響によるプライスの変動幅が増幅されやすさを考慮しても、USD/JPYのプライスの上値フレも限定的(このまま、プライスの上値追いが走ってしまうといった可能性は低いのでは)ではないかと思えますが(仮に、USD/JPYがさらに高騰したとしても、緊張や深よみせず、年明けまで鷹揚に瞥見していて良いとも思いますが)、、、。

 ニューヨーク・マーケットの序盤では、、、。

USD/JPYは、89円50/60銭レベルまで上伸しておりましたし、、、。

 その後、ニューヨーク・マーケットでの商いが(薄商いながらも)活発化するにしたがって、USD/JPYはさらに堅調にプライスを切上げてもおりましたので、、、。

 中盤に入って、年末&週末でありポジション調整絡みの商いも一巡して(マーケット参加者のなかには帰り支度といったことも)、、、。

また、雇用統計のアナウンス直後の慌しい商いも沈静化する頃合には、、、。

USD/JPYは、90円台ハイ・レベルまで上値を拡大(一時、USD/JPYの90円77銭レベルの上値を示現)してもおります、、、。

 結局、ニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースでは、USD/JPYは90円40/50銭レベルでの越週となりました、、、。

 これにより、USD/JPYはウィークリーでのプライス・アクションとしては、1999年以来の大幅な上昇(プラス4.8%、JPYの下落幅)となりました、、、。

 また、USD/JPYは25日移動平均(MA)レベル(ニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースでは、USD/JPYの88円98銭レベル)、さらに上値レベルの65日MAレベル(同、USD/JPYの90円01銭レベル)を共に、ユーヨーク・タイムに上抜ける商状となっております、、、。

 他方、EUR/USDの商状も、、、。

 ロンドン・マーケットでのEUR/USDは、1.5060アラウンドで様子見商状(雇用統計待ちでしたが、、、。

EUR/USDの商状も、やはり一気にプライスを削る様相となってしまって、、、。

 ニューヨーク・マーケットのオープン前の時間帯には、EUR/USDの1.4940/50レベルまでプライスを切り下げ、一旦は、下げ渋った感じにも思えなくも無かったのでしたが、、、。

 しかしながら、ニューヨーク・マーケットの中盤以降には、もう2段階の下落商状となりました、、、。

 EUR/USDは、1.4880/90レベルへ、、、。

そして、EUR/USDの1.4830アラウンドまで下値を切り下げております、、、。

 これにより、EUR/USDは1.4819レベルの最近では最下値圏での商いを経て、幾分プライスを回復して、ニューヨーク・マーケットのクローズを迎えることになり、、、。

 EUR/USDの1.4850/60レベルでの越週となっております、、、。

 先週末の外為マーケットの商状は、主要3通貨に限ってみましても、見かけ上はかなりエキサイティングなプライス・アクションが観測されたことになったとは思うのですが、、、。

 とは、言いましても、マーケットの商いはそれ相応のハイ・テンションとはなっていなかっのではないかと、私見では感じられてなりませんでした(売り買いが交錯していた様にも思えませんでしたし、商いが伴っていなかったのではないでしょうか)、、、。

 短時間に、対主要通貨でUSDの買い戻しが(概ねUSDの全面高商状)急激となって、勢いもそれなりにはあったわけでしたが、、、。

 しかしながらどうでしょうか、私見では殆ど(USD上伸リスクへの)USDの中・長期的なトレンドの変調(その示唆めいたものはあるかもしれませんが)に言及するのは時期尚早ではないかといったことで、、、。

 すくなからず、年末までは、対主要通貨でUSDを巡ってのプライス・アクションは、(USDを積極的に買い進めることに関して)見極められないままとなって、、、。

USDは、全般的に強含みつつも明確な方向感が判然としないままでの推移となるのではないでしょうか、、、。

2009年12月 3日

●第415回 「USD/JPYのプライス・アクションは、一転して膠着してしまいました、、、。」

 先週央から、マーケット全般に不透明感をもたらし、(連鎖的にリスク資産についての)商いを慎重にさせていた、所謂「ドバイ・ショック」による懸念も、どうやらドバイ当局等の対応姿勢(債権者側の金融機関との債務再編交渉も「建設的」=constructiveに始まったとするドバイ政府からみたアナウンスもあり)を鑑みて、一応は(マーケットでの商いへの抑制要因としましては)後退(単なる問題の先送りでなければよいのですが)してきたようでしたが、、、。

 今週明けからの、外為マーケットの主要通貨の商状におきましても、、、。

 高金利&資源国・新興国通貨(一旦、リスク・リダクションの要請により、ロング・ポジションが解消されていた)の買い戻しといった、ある程度のリスク選好地合いへの揺り戻し(欧・米の株式マーケットや、金価格等のコモディティ・マーケットの商いの騰勢も背景として)ということになりました、、、。。

 特に、週末を挟んでのJPYを取り巻く環境としましては、、、。

タームズ・カレンシーとしてJPYがポジションイングされているクロス円におきましては、先週末にJPYの上伸が加速した反動的な弱含み商状(先週後半のJPY買い戻しのアン・ワインドが一巡するまでのことでしょうが)が、際立ったようでした、、、。

 他方、ファンディング・カレンシーとして、相変わらずの拮抗状態におかれたままで、手掛かり難のUSDとJPYの商い(綱引きめいた)はと言いますと、、、。

 30日(月曜日)のロンドン・マーケットのオープン前の時間帯に、USD/JPYは85円85銭レベルの下値を、瞬時示現する程度で、然程プライスが沈んでいくようにも思えないままでの推移となっておりましたので、、、。

 下値追い商状に拍車がかかったことで、USD/JPYの85円00銭レベルを一先ず切って、、、。

USD/JPYの84円台にDips下の商いまで(私見では、ややオーバー・ランではなかったかと見ておりますが)下値をテストしたことによる一服感もあったのでしょうが、、、。

私見では、何時でもUSD/JPYの85円台での商いは容易に示現することが叶いそうな、下値余地への楽観も醸成されているとも思うのですが、いかがでしょうか、、、。

 またトピック(特に、USD/JPYの商状が撹乱される分けではないと思いますので)として、、、。

火曜日には、本邦日銀(BOJ)が臨時の政策員会・金融政策決定会合を開催しました、、、。

次回の定例会合の日程が12月17日~18日でしたから、前回(19日~20日)から概ね中間のインター・バルになりますし、直近の、政府による「デフレ宣言」に象徴される(USD/JPYも、JPY高方向にキツめにフレていましたので、JPY独歩高といった様相にもなって)中央銀行の金融政策を取り巻く情勢(プレッシャーとも言える)を勘案すれば、臨時のミーティングを設定することも順当ではなかったかと思えましたが(経済情勢の分析や、その認識を共有するとしても、政府高官には冷静になってもらったうえで、セントラルバンクのポリシー・メーカーとして丹念に説明する必要がありそうですが)、、、。

それでも、マーケット参加者にとっては、幾分意表を突かれたタイミング(思惑が一方的な期待となってしまうような)での、BOJのアクションでもあったようでした、、、。

 とは、言いましても、臨時の金融政策決定会合後での決定事項は、新しい資金供給手段を導入すること(全員一致、1名欠席)でしたので、、、。

 長期国債の買い切り額の増額(現行は、毎月1.8兆円で年間21.6兆円ペースに膨らんでおりますが)や、政策金利の超低金利誘導の長期化へのコミット・メント(時間軸効果の強化)といった政策に踏み込むようなことにはなりませんでした、、、。

 金融緩和観測での事前予想(報道ベースでは)一色となったことに、火曜日の東京マーケットの中盤の商いも引きずられてしまった感は否めませんでしたし、その分もあってか、提示された新たな資金供給手段の決定は、いささか地味なファースト・インプレッションとなってしまったようでしたし、、、。

 追加の金融緩和政策(表面的には、実効性ではなくアグレッシブなメッセージ性によるインパクトが求められた向きもありましたので)・量的緩和と言った事前予想の先走りからすると、拍子抜けからの失望感さえも誘いそうでした、、、。

 取り敢えずは、今回発動されたBOJの新しい資金供給手段(固定金利=政策金利レベル&期間3ヶ月&適格担保=共通担保方式)の効果(実効性の他、マーケットのマインドへのポジティブな影響面も含めて、ただし副作用も指摘されるかもしれませんが)について(金融面からの景気回復支援として)、興味深くウォッチしたいところですので、政策の妥当性への判断を急ぐことも無いのではないでしょうか、、、。

 また、金融政策決定会合後に公表された「金融緩和の強化について」とする文章(金融政策の操作変数としての政策金利に関する、ディレクティブを含む)とは、別の書面(参考)「金融緩和の強化について」において、新しい資金供給手段の概要で、供給額は10兆円程度と示されております、、、。

 ただ、10兆円規模といった数字は、注目する程の意味は無いのではないでしょうか。

 半面、新しい資金供給手段の実施期限は、明記されておりませんので、恒常的なオペ(緊急措置ではなく)としての位置付けであるとの理解出来ます、、、。

 金融政策決定会合後の記者会見で、白川BOJ総裁のコメントでは、、、。

 「それから10兆円についてですが、これは概ね10兆円を目指すということであり、これ以上でもこれ以下でもなくきっかり10兆円と決めているのではなく、大よその目途です。
概ね週1回、1回あたり8千億円という期間3か月のオペを実行すると、大体3か月で残高が10兆円程度に達します。
現在の金融市場の状況において十分な長めの資金を供給するうえでそれくらいが必要であると判断しました。
もし金融市場の状況が窮屈ということであれば、それは金利に反映されますので、こうしたマーケットの状況をみながら、金融機関に対して量が不足しているという状況を作り出さないように、最終的に金融調節の現場で判断をしていくことになります。」(BOJ公表の総裁記者会見要旨より抜粋)

 よって、毎週8000億円規模の、固定金利(0・1%)による資金供給オペ(共通担保)が、(恒常的に?)新たに実施されることになった(3ヵ月後の当該オペの残高が10兆円程度になる=当座預金残高が足許の12兆円程度から、20兆円超規模となったりして)というイメージでしょうか、、、。

 ちなみに、共通担保オペの対象先(1回のオペで、8000億の配分となりますので)は、現在のところ全店貸付では161先、本店貸付ならば50先となりますが、適格担保の範囲内とはいえ、落札結果(応札額や按分比率等)は、興味のあるところです、、、。

 そもそも、経済学の貨幣論の入り口における、議論としましては、、、。

 本邦の置かれているような体系の収縮過程(デフレ状況)において、起因となったショックに対する経済主体の吸収・その後の調整能力の度合いについての、見極めにより、マクロ経済政策(財政政策と金融政策)に対する結論が、全く逆となってしまいますが、、、。

 現状の本邦の経済の運行状況の診断として、外生的なショックを吸収しきれなくなってしまっており、生産物への需要が長期間にわたって定常状態(へ回帰が難しいまでに)から下方へ乖離幅拡大を伴う後退局面に陥ってしまったと判断するならば、、、。

最早、金融政策は極めて有効性が乏しくなっているとの結論となります(中央銀行の流動性の供給では、BOJは今回の新供給手段の導入においては、担保に国債も入れるなど苦心しているようですが)、、、。

 本邦の長期間続くデフレの状況に限っても、その根源的な原因や責任についての第一義的な所在の追究は怠れませんが、しかしながら足許の経済状況の改善にとっての急務が(早急に要請される、効果的なマクロ経済政策が)何かということを、見誤っては決してならないはずです、、、。

 さて、BOJの臨時の金融政策決定会合開催のアナウンスに前後しての、USD/JPYの商状は、、、。

 1日の午後(BOJのミーティング開始時刻となる、東京タイム午後2時を通過する頃合にかけて)には、、、。

USD/JPYはまさに、buy on the rumor さながらの、にわかラリーといった商状となっておりました、、、。

 USD/JPYは、87円50銭アラウンドまでの反転上昇となりましたが、、、。

 しかしながら、BOJのステート・メントの内容を確認すると、明らかにJPY売りの勢いも萎えてしまったようで、、、。

 火曜日の欧州・ロンドン勢参入時間帯には、緩やかにプライスをJPY高に削ってきており、USD/JPYは86円80/90銭レベルでの商いとなりました、、、。

 それ以降、USD/JPYは87円00銭レベルを挟んで、一段と主体性に乏しいプライス・アクションとなってしまっているようでした、、、。

 浮き上がりそうで、そうはならずに、USD/JPYの上値も、昨日(2日)のロンドン・マーケットの序盤でのUSD/JPYの87円40銭アラウンドまでで失速してしまっておりましたし、、、。

 年初来下値レベルであった、USD/JPYの87円10銭アラウンドが、(プライスの下抜けにより)戻り上値メドとなって、キャップしているようにも思えます、、、。

 昨日(2日)の欧・米ラウンドでの、USD/JPYも87円20銭レベル挟みで動意に乏しい小動きでの推移となったようでしたし、、、。

 ニューヨーク・マーケットの終盤にかけては、USD/JPYは87円40銭アラウンドでの商いとなっておりました、、、。

 週末金曜日には、米国の雇用統計のアナウンスが控えておりますが、、、。

 USD/JPYのプライス・アクションは、膠着したまま越週となってしまうのではないでしょうか、、、。