先週後半の外為マーケットでは、対主要通貨でUSDが、持ち直したようでしたが、、、。
特に、週末金曜日にアナウンスされた、米国の経済指標(11月分の小売売上高&12月調査のミシガン・センチメント速報値)の数値が堅調(米国の消費の先行きについて予想以上に明るい予感をもたせる)であったことも、対主要通貨でUSD買いを後押しした(利益確定のキッカケのような気もするのですが)のでしょう、、、。
とは、言いましても、先週を通して、外為マーケットの主要3通貨の商状は、ポジション調整に終始していた感じでもありましたので、、、。
ちなみに、米国の11月分の小売売上統計には、クリスマス商戦の序盤となるブラック・フライデー(サンクス・ギビング・デー休日明けの金曜日の売上=黒字になることから)の結果が含まれております、、、。
ただし、私見では、クリスマス休暇明けまで個人消費支出の強さを継続出来るのか、懐疑的にはなるのですが、、、。
また、毎週木曜日にアナウンスされる、イニシャル・ジョブレス・クレイムのデータからは、、、。
直近の雇用統計の強い数字(雇用削減幅の大幅な圧縮)を、明確に裏付ける(さらに今後も雇用回復が堅調に維持されるといった)証左は、やはり判然としなかったのではないかとも思いましたが、、、。
さらに、11月分の米国雇用統計の数値の内訳について、あらためて注目点についてやや詳細に検討してみますと、、、。
エコノミストからは、失業率の低下について、労働参加率(労働力人口÷16歳以上の男女の人口)が、1986年1月以来の低水準となったことによる(職探しを諦めてしまうことにより、失業者のプールからの退出の増加による)影響による、(ポジティブになった)歪みの指摘がありましたが、、、。
11月の労働参加率は、64.99%で、10月は65.09%でした、、、。
加えて、就業者比率は、11月が58.50%であり、10月は58.45%となっておりましたので、、、。
労働参加率の減少と就業者比率の増加は、ともに失業率を押下げることになります、、、。
労働参加率と就業者比率の変動と、失業率の変化分の関連は、、、。
10月分の雇用統計の数値をベースに、失業率の算出式を、その構成項目である労働参加率と就業者比率で微分しますと、、、。
労働参加率の0.1%ポイントの低下は、失業率を0.138%ポイント押下げることになりますし、他方、就業者比率の上昇は0.1536%ポイントの押下げとなります(両係数の合計が失業率の変化分に寄与)、、、。
10月~11月についてみてみますと、、、。
労働参加率は、0.1%ポイントの低下であり、就業者比率は、0.05%ポイント上昇していることを勘案しますと、、、。
失業率は、0.2148%ポイントの低下が見込まれることになりわけですが、、、。
統計上の数値からは、失業率は(小数点以下まで算出して)、マイナス0.20471%ポイントとなっておりました、、、。
いずれにしましても、失業率のヘッド・ラインの数値の推移だけでなく、内訳の数値をも多少考慮して、雇用統計の目立つ部分の結果について慎重に判断(その改善については特に)しないことには、無用な一喜一憂となってしまいそうな気がします、、、。
さて、先週の外為マーケットの商状についてですが、、、。
年明けを見通しての、中・長期的なトレンドを占う上でのインプリケーション的なニュアンスは、私見では微塵も嗅ぎ取れないマーケットの様相のままでした、、、。
また、何やら気がかりなプライス・アクションが観測されることもなかったのではないでしょうか、、、。
やはり、季節要因(年末を控えて、欧・米のマーケット参加者はクリスマス休暇入りムードでしょうから)により、積極的な商い(リスク回避によるポジションはすでに圧縮済みでしょうが、他方、余裕がるポジションにおいても、プロフィット・テイキングも割合早いタイミングで入ってしまっているのではないでしょうか)が、見送られているのは明らかでしょうし、、、。
総合的に判断すれば(明確な手掛かりもありませんので)、外為マーケットにおいて要請されるトランザクションの大勢的な流れとしましては、、、。
年明けまでは、一旦はUSDのショート・カバーが最優先となる地合い(それも、今週中には概ね一巡してしまうのではないかと思われますが)といったところでしょうか、、、。
ちなみに、ICE(インター・コンチネンタル取引所上場)の、対主要6通貨のバスケットで構成・算出される、ドル・インデックス(キャッシュ)のプライス・アクションを見てみましても、、、。
先週末(11日)のザラ場で、76.726レベルまで上昇しており、11月3日(ザラ場で、瞬時76.813レベルの上値を示現、同日のクローズ・ベースは76.386レベルとなりました、ただし翌4日には、75台に反落しておりますが)以来の高値圏(足許の低迷商状から、そう表現してよいのではないかと思うのですが、年央のレベルと比較すれば、依然としてマイナス5%以上ではあります)での商いを回復してきております、、、。
クローズ・ベースでは、76.573レベルとなっておりました、、、。
他方、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のIMMの、USD/JPYのポジションでも(12月8日付)、、、。
ネットで、JPYのロング・ポジションが35182コントラクトへ、前週の56907コントラクトの高水準からそれなりの減少となっておりした(9日以降、先週後半に向けて、USD/JPYの上昇=USDの買い戻し先行となったことから、今週の結果もさらにJPYロング・ポジションは軽くなっているのでしょうか)、、、。
よって、USD/JPYでも、USDは(先週末にかけて)堅調商状と言った感じで、、、。
ファンディング・カレンシー同士での綱引きとなって、条件反射的な商いのパターンが相変わらずつかみ難い、USD/JPYの瞬間的なプライスの向きではあるものの、、、。
先週後半にかけては、対主要通貨でJPYが全面安商状と言えそうな場面が随所に観測されやすかったことを背景に(週末のクロス円のプライスの揺り戻し等が象徴するような)、、、。
USD/JPYのプライス・アクションにおきましても、素直にJPYが圧迫されることになったようでした、、、。
とは、言いましても、このまま、キャリー・トレードにおけるファンディング・カレンシー(現状、主役と目されるUSDから)の(ショート・ポジション・エントリーとなる)一番手にJPYが入れ替わると見極めるには、一拍置いたほうが良いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか、、、。
先週に限ってのUSD/JPYのプライス・アクションではありますが、(薄商いの影響もあり、プライスのフレ幅が増幅されやすいことを勘案しても)やはり、荒っぽい沈み方、浮き上がり方といったプライスの循環となってしまっていた印象が、私見では殊更強かったのですが、、、。
先週明け早々からの、やや一方的なUSD/JPYの流れとしましては、先々週末の米国の雇用統計のアナウンスを受けての急伸の起点となった、USD/JPYの88円20/30銭レベルまで、プライスを吐き出してしまった(先週明けからの、方向観が定まらないながらも、JPYの買い戻しが先行していたようで)と言えるものの、、、。
その後、(加速しての下値追い商状を誘発するまでの)下値トライのタイミングで、心理的なレベル(レジスタンス)ともなっていた、USD/JPYの88円00銭レベル挟みでの商いまで案外容易に回帰して、揉み合う様な商状ともなったのですが、、、。
それが、(週末を迎えるタイミングでしたが)11日の東京マーケットの中盤から、欧州・ロンドン勢の参入の時間帯に、、、。
ジリジリとプライスを取り戻し気味に推移することになっていたUSD/JPYは、88円80銭アラウンドまでトレーディング・レベルを切上げました、、、。
追随的にUSD/JPYでのUSD買いがあったようにも思えませんでしたが、、、。
軽いアマウントでの、利益確定のUSD買い戻し・JPY売りオーダーの待機を引っ掛けたこともあって、Uプライス浮上のトラクションになってしまったのでしょうか、、、。
その後のニューヨーク勢が参入してくると、さらにUSD/JPYの昇に弾みがついていたようで、、、。
USD/JPYは、89円台乗せも示現してから、ニューヨーク・マーケットの商いを本格化させることになっておりました、、、。
ですので、ニューヨーク・マーケットの中盤の商いでは、瞬時USD/JPYの89円79銭レベルまでの(先週央の弱含みから)反転上昇となる場面もありました、、、。
先週末のニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースでは、USD/JPYは89円10/20銭レベルとっており、、、。
結局、USD/JPYは、89円台での滞空を維持したままでの越週となりました、、、。
他方、EUR/USDの商状は、、、。
先週央から後半にかけて、概ねEUR/USDの1.4700レベル挟みでの膠着商状とも言えなくなかったようでしたが、、、
しかしながら、先週末金曜日のニューヨーク・マーケットのオープン前からもう一段、EUR/USDのプライスは振り落とされてしまった(今週も、EUR/USDが冴えない商状が継続して、プライスを切り下げるのかどうか、逆に、軽くプル・バックするのか、目先的には若干気にもなりますが)ようです、、、。
EUR/USDは、遂に100日移動平均(MA)レベル(11日のニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースでは、EUR/USDの1.4637レベル)を割り込んでもおります、、、。
先週末のニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースでのEUR/USDは1.4620アラウンドでの越週となりました、、、。
EUR/USDは、このままズルズルとプライスを削ってしまうのかどうか、一応は興味を持ってウォッチしてみようとは思いますが、、、。
また、USD/JPYは、前回の当欄コラムでも指摘しましたように、目先的なレンジである、上値のUSD/JPYの90円00銭アラウンドのシーリングと、下値メドのUSD/JPYの85円00銭レベルをフロアーとして、玉突きさながらの暴れようであっても、往って来い商状であるならば、そのまま瞥見すればよい(年明けまで)と思っております、、、。