●第425回 「今週、USD/JPYは、もう一段の下落商状となるのでしょうか、、、。」
先週後半の外為マーケットの主要通貨の商状は、、、。
所謂「オバマ・ショック」が、まさに不意打ち的な撹乱要因となりましたが、今週初からのマーケット全般の商いでも少なからずその影響を引きずりそうな(同規制案の先行きの展開についての不透明感から、マーケット参加者に不安心理となって)気配もありますが、、、。
ちなみに、ホワイト・ハウスが提示した、今般の金融危機の再発防止のための金融規制改革案ですが、詳細も示されておりませんし、連邦議会の議決を経て成案となる道筋も俄かにはイメージできませんし、共和党筋等からの強力な反対(先日の民主党の牙城であるマサチューセッツ州の上院議員補選で現有議席を失ったことで、フィリバスター=議事妨害を回避できる60議席を割れておりますし)は当然予想されてしかるべきでしょうし、、、。
ここ最近では、オバマ大統領への(就任当初の、極めて高い期待値も色褪せて)支持も低迷したままでありますし、もってして求心力にも陰りがさしかねない状況ですので、、、。
14日には、金融クライシスへの当局による対策(危機に瀕した金融機関を救済するための、不良資産救済プログラム=TARP)のコストの回収のため、大手金融機関から最大1170億規模の手数料を徴収する計画を提示してもおり、、、。
そして、今回の金融規制案の提案となりますが、オバマ大統領の政治的な思惑が先行し過ぎのようでもありますし、唐突感も否めないのではないでしょうか、、、。
さて、外為マーケットの商状ですが、主要3通貨の商状に限ってみても、リスク・リダクションに基づくトランザクションが、(週末には特段に)顕著となっていたようでした、、、。
私見での印象ですが、変則的なJPYの全面高商状となったようでした、、、。
マーケット参加者の思惑や憶測、センチメントの揺らぎ等々、さらには目先の材料もありポジション調整絡みのオーダー、さらにはポートフォリオのリバランスもしくはエクスポージャーの圧縮の要請(リスクの削減・レバレッジの解消等の方向で)といったオペレーションが容易に想定(しかしながら、その延長線上のすぐ先に、深刻の危機意識=コンテージョンを、マーケット参加者の大勢のみならずエコノミストの多くに至るまで、共有していないのが実情でしょうが)されるのですが、、、。
その半面では、ここ最近の日々のマーケットのトランザクションに反映される行動様式の修正を迫るほどの、主要国・通貨圏地域のファンダメンタルズの変化は厳密に見なくとも、看取されていないのではないでしょうか、、、。
ちなみに、経済学的に理解されている、「コンテージョン」(ファンダメンタルズの変動の連鎖によらない、異なるマーケット間での価格や取引の変動の波及)の主要なパスのひとつに、大規模なポートフォリオの再編成があげられておりますが、、、。
意図的にメンションするのを避けているのか、マーケット参加者の大勢は、「コンテージョン」について無関心すぎるのではないでしょうか、、、。
それでも、今月14日には、債券ファンドのPIMC社のAndrew Bosmworth氏が、ギリシャの国家財政の大規模債務問題(デフォルト・リスク)の、他のユーロ圏諸国や資金供給者への負の連鎖に関するコメントにおいて、「contagion」(感染)とワードを使用して警鐘を鳴らしております、、、。
私見では、外為マーケットの商状について、賞味期限の短いテーマで、何を浮き足立っているのだろうかと(昨年後半以来の商状は)不可思議な気持ちが、払拭出来ない次第です、、、。
USD/JPYのプライス・アクションに話を戻します、、、。
先週央に、USD/JPYが90円30/40銭レベルまで下値サイドにプライスを刻んでからは、、、。
案外スンナリと(ただしそのモーメンタム等を勘案すれば、戻りの値幅もそれなりに予見されたと言いましょうか、読み切れる感じでしたので、少なからず急反発リスクを殊更警戒することにはならなかったこともありますが)、USD/JPYの緊張感の乏しい浮上となったようでした、、、。
ですので、21日(木曜日)のロンドン・マーケットの商いが本格化した時間帯(LIBOR=ロンドン銀行間出し手レートの値決めの時間であり、早出のニューヨーク勢が参入し始める頃合)には、、、。
USD/JPYは、91円87銭レベルで付近での出合いが断続的に観測されるまで上昇してもおりました、、、。
ある意味では、想定通り、当面の戻り上値(レンジ感からも)の上限レベルまで、手綱(マーケットで冷静で的確なコメントをするアナリストに「rein」のワードを好む人がおりますが)をスルスルと緩めたまででもあるようでした(短期の値鞘狙いを拡張するならば、リスクとの見合いで、コスト面から、USD/JPYでのUSDショート・エントリーがワークしやすいように、プライスのある程度の上昇を促すといった思惑に、まんまと嵌まっただけでしょうが)、、、。
もってしてシナリオ通りに、経済指標のアナウンスの予定されない週末のエア・ポケットさながらの(手掛り難から刹那的な方向感への追随に引き込める)、引き続くニューヨーク・マーケットのオープンにタイミングを合わせて、、、。
USD/JPYは、急反落商状となりました(後付け的な理由も、下落の加速を支援して)、、、。
ニューヨーク・タイムのオプション(OP)カットやロンドン・タイムのフィクシング・タイムの時間帯を経て(概ね2時間程度でしょうか)、USD/JPYはガラッと足許のトレーディング・レベルを切り下げることになりました、、、。
本邦勢のオーダーが厚い東京マーケットでは、USD/JPYの91円00銭レベルを割れても、目先の商いの戦略としては、USDの買い志向が優勢といった観測から、USD買い・JPY売り待機が待ち構えているといったことで、本邦勢の腕力が畏怖されていたでしょうが、、、。
少なくとも、(本邦の実需のオーダーも含めて)欧・米ランドの決済絡みのオーダーが、順当に掃けてからマーケットでは、USD/JPYについてはUSDの下支えは外れてしまったのでしょう、、、。
USD/JPYは、90円30銭レベル挟みでの商いまで一気呵成にプライスを削ることになりました、、、。
一時、USD/JPYは90円12銭レベルの下値を示現しております(昨年12月18日以来)、、、。
ですので、目先の心理的なレベルといった感じもありました、USD/JPYの91円00銭レベルも、あっさりと下抜ける商状ともなっております、、、。
その後、ニューヨーク・マーケットの中盤から終盤にかけては、一服感からか、、、。
USD/JPYのプライス・アクションも、直近最下値圏(USD/JPYの90円40銭アラウンドでの推移となっておりました、、、。
ですので、USD/JPYは上値サイドに大きくフレ、25日移動平均(MA)レベル(21日のニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースでは、USD/JPYの91円52銭レベル)を瞬時、タッチしたものの、そのまま振り落とされてのダイブから、、、。
21日の時点(厳密には、ニューヨーク・マーケットの午後の商いで)で、USD/JPYは(さらに下値レベルに控えていた)100日MAレベル(同、USD/JPYの90円38銭レベル)&65日MAレベル(同、USD/JPYの90円23銭レベル)を切って、下値に突っかけることになりましたが(やややり過ぎの感もありましたが)、、、。
翌日の東京マーケットには、USD/JPYの91円00銭レベル割れゾーンを、相当下値サイドにスキップしてプライスが帰ってきたことで、USD買い興味も最早なす術は封じられてしまっていたのではないでしょうか(さすがに、USD/JPYの90円00銭レベル割れを見てからは、それなりのアマウントでUSD買いも観測されたようでしたが)
もってして、週末金曜日の東京マーケットから欧州ラウンドでの商いでは(前日のニューヨーク・マーケットの流れを引き継いだままで)、反転の兆しも無いまま、USD/JPYは低迷したプライス・アクションのままで終始(下値リスクを殊更警戒して、一段の急落に怯えてUSD/JPYを買い向かうことなく)となりました(USD/JPYの主戦場である東京マーケットでの商状でUSDとJPYの超・短期の力比べの決着はついたようでした)、、、。
東京マーケットのTTMレート公示時間を通過してからも、売り買い交錯した商いにも(その時点での)底打ち感が見極めきれないままでしたし、、、。
東京タイムのお昼前の時間帯には、、、。
USD/JPYは(それ以前のオセアニア・タイム、東京勢が参入してくる時間帯に、駆け込み的なロング・ポジションの投げでもあったのか、瞬間風速的にUSD/JPYは89円87銭レベルの下値を示現しておりますので、目が慣れてしまったこともあるのかもしれませんが)散発的ながら、下値をテストするようなプライス・アクションに動揺させられてしまってもいたようでした、、、。
とは、言いましても、東京マーケットの中盤にさしかかってから、USD/JPYは89円79銭レベルの直近最下値レベルを示現したこともあり、USD売り・JPYの買い戻しも、一旦は一巡となったようです(あくまで結果を見てのことで、リアル・タイムでは読みきれなかったのは言うまでもありませんが))、、、。
その後の東京マーケットの中盤から終盤に向けては、、、。
トレーディング・レベルの調整(足許では、居心地の良いレベルと目される)と思えてならない商いであったようで、、、。
USD/JPYは、90円30銭レベル挟みまでプライスがプル・バックして、欧州・ロンドン勢の出方待ち(主戦場ではないUSD/JPYに対する、青い目のお手並み拝見といった)となっておりました、、、。
金曜日の欧・米ラウンドでのUSD/JPYの商状は、ほぼ一方的にプライスを切り下げることにはなりましたが、、、。
とは、言いましても、東京マーケットで確認済みの下値までといった(ある意味では想定内の範囲でしかない)限定的な、USD/JPYの予定調和的な下値追い商状といったところでしかなかった(値幅やスピード感といったことからも)と、私見では思えましたが、いかがでしょうか、、、。
結局、ニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースのUSD/JPYは、80/90銭レベルで越週となりました、、、。
よって、USD/JPYは100日MAレベル(22日のニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースでは、USD/JPYの90円36銭レベルでやや下降)&65日MAレベル(同、USD/JPYの90円21銭レベル、ほぼフラット)を、一応下抜けたプライスを起点として、今週の商いがスタートすることになります、、、。
また、USD/JPYは昨年12月の急騰商状直前の、最下値圏のUSD/JPYの86円50銭レベル挟みのトレーディングから(最下値での出合いは、USD/JPYの84円79銭レベルが瞬時観測されておりますが)のゲージでは、、、。
上値フレからの、直近最高値圏での商いは、USD/JPYの92円80銭アラウンドとすると、上伸の50%に接近するまで、USD/JPYはプライスを吐き出してしまったということにもなりました、、、。
このまま、本来のダウン・トレンドの軌道にUSD/JPYが復帰するのかどうか(USD/JPYの89円台ハイ・レベル~ロウ・レベルには、ストップ・ロスが掃けずに残存したままとの観測もあるようですので、USD売りが蒸し返されて下落に拍車がかかる可能性もありますし)、バイアスに囚われることなく、慎重に見極めたいと思います、、、。
