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外為オタクの視点・論点
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2010年2月22日

●第432回 「主要3通貨の商いは、やり直しといったところでしょうか、、、。」

 先週後半の外為マーケットの主要通貨の商状は、、、。

 18日(木曜日)のニューヨーク・タイムの午後4時30分に、Fedから公定歩合の引き上げ(現行の0.50%から、0.75%へ19日から実施)等のアナウンスがありました、、、。

 厳密に言えば、FF金利誘導目標の上限レート(0.25%レベル)に対する上乗せを、(プライマリー・クレジットの場合は)25bpから50bpに拡大したことになります(手続きでは、地区連銀からの要請を受けてFRB理事会での決定を経るものですが、12地区連銀全ての足並みが揃いました、ちなみに前回の2008年12月16日の1.25%から0.50%への75bp幅での引き下げの時には、6地区連銀が要請し、8地区連銀が即日先行して実施しております)

 今般の、公定歩合のスプレッドの調整は、大雪のため延期されてしまった(2月10日に予定されていた)、バーナンキFRB議長の連邦議会の下両院の金融サービス委員会での議会証言のテキスト(Federal Reserve's exist strategy )が、事前に公表されておりましたので、シグナルはありましたので、、、。

 それによりますと、Fedによる貸し出しを通常の状態に戻すための措置の一環として(金融政策の見通しの変更や引締めに向けての動きとして受け止めるべきではないと釘を刺して)との前置きで、公定歩合の「遠くない将来」の若干の引き上げ(金融政策の操作変数である、FF金利の誘導目標=現行では、0.00%~0.25%のレンジ、と公定歩合のスプレッドを拡大する=ノーマルな状態では、プライマリー・クレジット・レートとは1.00%のスプレッドが目安と目されますが)の可能性について言及されておりました(今回の公定歩合引き上げに関するステート・メントの内容と同様の説明がなされております)、、、。.

 当該箇所を抜粋しますと、、、。

Also, before long, we expect to consider a modest increase in the spread between the discount rate and the target federal funds rate.

These changes, like the closure of a number of lending facilities earlier this month, should be viewed as further normalization of the Federal Reserve's lending facilities, in light of the improving conditions in financial markets; they are not expected to lead to tighter financial conditions for households and businesses and should not be interpreted as signaling any change in the outlook for monetary policy, which remains about as it was at the time of the January meeting of the FOMC.

 ちなみに、Fedの直近のバランス・シート(2月17日付)によりますと、、、。

市中銀行へのディスカウント・ウィンドウによる貸出残高は、(プライマリー・クレジット分は)141億5600万ドル(週間平均では142億6300万ドル規模)が、現状の推移となっておりますし、、、。

他方、Fed貸し出し額の週間平均は、877億3100万ドル規模ですし、(膨張が指摘されている)総資産概算額は、12地区連銀ベースで、同2兆2813億13大万ドル規模となっております、、、。

 とは、いいましても、木曜日のニューヨーク・マーケットの終盤のタイミングでの公定歩合のスプレッドの変更のアナウンスには、気分的には唐突感も否めなかったのではないかと思いましたが、いかがでしょうか、、、。

しかしながら、マーケットとの対話に、特段の齟齬は認められないものの、舞台裏の経緯を何かと詮索したくもなりますし、、、。

私見では、かねてよりバーナンキFRB議長の手腕に疑問を抱いておりますので(当然、再任すべきではなく)、ヒヤッとさせられる「失策」を、辛うじてリカバリーするようなマーケットの商いになるに違いないと(=米国の債券マーケットの賢明な参加は、「悪い金利上昇」を誘発することはせず、冷静に対処する)思えることが、救いでもあります、、、。

  とは、言いましても、今般のFedの公定歩合調整については、あまり緊張して身構える程の事では無いと(公定歩合の修正が取沙汰されての、事前から)判断してもおりましたので、、、。

直感的にも、ある程度の波紋が商いにあったとしても、マーケット全般におけるその後の反応には、警戒感や懸念と言った意識(割と早く沈静化してしまって、本来のテーマに関心は移ってしまうものとして)はありませんので、、、。

 とは、言いましても、外為マーケットの主要通貨の商状に限定しても、リアクションでは、それなりに荒っぽい商いが、一時的ながら観測されていたようでした、、、。

 EUR/USDのプライス・アクションは、一段と不安定で落ち着かないものとなってしまっていたような印象でした、、、。

 ギリシャの債務・財政赤字問題(可能性が低いとしても、ソブリン・リスクが意識される他のユーロ圏諸国への波及にも神経質にならざるを得ないでしょうし)の解決が不透明なまま(ユーロ圏非公式財務相会合&EU圏財務相会合等でも、具体的な救済策の提示が先送りされたままですし)、対主要通貨でEURの商いを巡っては、(マーケット参加者に)フラストレーションが爆発寸前となってもいる模様ですので、、、。

 先週木曜日のニューヨーク・タイムの夕方には(欧州勢は商い終了後の)のEUR/USDのプライス・アクションは、、、。

週明けからの足許のセントラル・レベルとなっていた(下値追い商状も一服感といった)、EUR/USDの1.3600レベル挟みでの商いへと、プライスの上ブレ(リスク・マネー系や短期のスペック筋の利益確定意欲もあってか、EURの買い戻しから)からは帰着していたタイミングから、、、。

EUR/USDの1.3600アラウンドでの滞空も、概ね地球1周の後には、EUR売り・USDの買い戻しが、俄かに活発となってしまいました、、、。

 18日(木曜日)のニューヨーク・マーケットの終盤から、オーバー・ナイトしてオセアニア・マーケットにブックする頃合では、、、。

 EUR/USDは、1.34台ハイ・レベルでの商いまで、プライスを一気に失ってしまっておりました、、、。

 急落直後にEUR/USDは、1.3443レベルの直近最下値レベルでの出合いも観測されてもおります、、、。

 引き続いての、東京タイムでのEUR/USDの商状は、、、。

 さすがに、EUR/USDの主戦場ではない東京マーケットで(週末でもありますし)すし、方向観が乏しいままで通過となったのも頷けますので、その後の欧・米ラウンドでの商状を見極めてからでも(リスク・ヘッジからは、クロス円=EUR/JPYの商状を気にすれば、EUR/USDのポジション・メークについては無理せずには)置いていかれることもないといった判断となったのではないでしょうか、、、。

 ですので、商い見送りと言った感じで、EUR/USDは1.3480アラウンドでの揉み合い商状で、順当なやり過ごしだった印象でした、、、。

 その後、欧州・ロンドン勢は打診的にEURの買い戻しを先行させての参入と言ったところのようでしたが、、、。

 とは、言いましても、前日の商いでは(商いの時間帯が)全く蚊帳の外に置かれてしまったとも言える欧州ラウンドでしたので、、、。

 ロンドン・マーケットの参加者等にとっては、仕掛け難い(ポジション的にも)まま取り残されてしまった感もあったのではないでしょうか(よって、この時間帯も方向観が見極めきれず、積極的なポジション・メークには至らずにスルーとなってしまうことになって)、、、。

 どうやら、外為マーケットの主要3通貨についての目先的な商いの(対主要通貨でのUSDの強弱感といった)コンセンサス(Fedの公定歩合引き上げを消化しての)が、ある程度透けて見えたのは、金曜日のニューヨーク・マーケットの中盤以降であった(ロンドン・マーケットもクローズに向かう頃合でしょうか)ようでした、、、。

 もってして、先週末金曜日の、ニューヨーク・マーケットの中盤から終盤にかけてのEUR/USDの商状は、、、。

 直近最下値圏であるEUR/USDの1.3500アラウンドから、ほぼ一方的に削ってしまったプライスを回復するような上昇から、、、。

 EUR/USDは、1.3600レベル挟みでの商いまでプライスがプル・バックしての(自律反発からの)最上値でのクローズとなっておりましたので、、、。

 EUR/USDは1.3600/10レベルでの越週ということになりました、、、。

 ですので、先週央から末にかけて、上値から下値への値幅のある循環商状となったものの、EUR/USDは1.3600レベル挟みの足許での商いのセントラル・レベルに、結局は回帰しております、、、。

 これにより、EUR/USDのプライスは、何事も無かったかのように、出直しムードとなって今週初のスタートといったことになるのではないかと、私見では予想しますが、、、。

 EUR/USDは、底打ち確認になるのか(下げ渋りのまま、下値が限定的になっていくことで)、それどころかEUR売りの再開となるのか、今週こそは正念場と言ったところではないでしょうか、、、。

 他方、USD/JPYの商状は、、、。

 Fedの公定歩合の引上げのアナウンスや(それに連鎖しての、米国の債券マーケットの商状=金利の一旦の上昇)何やかのUSDの支援材料ばかりが目立ったこともあったのでしょうが、、、。

 先週末にかけても、USD/JPYは堅調商状が継続しておりました、、、。

 ですので、先週後半のUSD/JPYのプライス・アクションは、ステップ・アップ的に目先のトレーディング・レベル(安着していないとは思うのですが)を切上げることになったようです、、、。

 USD/JPYは91円00銭レベル挟みへ、スキップして、、、。

その後には、USD/JPYの92円00銭レベル挟みまで、足許のトレーディング・レベルを切り上げております、、、。

 対して、私見では、案外簡単に失速商状となってしまうとして、、、。

USD/JPYは90円台ロウ・レベルまでの軟調商状となって、(先)週末を迎えるのではないかと予想しておりましたので、全くの見込み違いになってしまいました、、、。

 しかしながら、USD/JPYの上値追い商状がこのまま持続するのは、かなり懐疑的に見ておりますし、、、。

ましてや、私見で維持している中・長期的なUSD/JPYのダウントレンド・ビューの修正を要請されるような危機感は、現状では全く感じてはおりません、、、。

ちなみに、インター・コンチネンタル取引所(ICE)上場の、ドル・インデックス・キャッス物(主要6通貨のバスケットで構成されるUSDのインデックス)の商状では、、、。

12日の商いでは、年初来の最高値レベルを更新して、瞬間風速的に81.342レベルを示現したものの、クローズ・ベースでは、木曜日からの上伸幅のプライスを殆ど吐き出してしまっての(18日のザラ場オープンでは、80.572レベルでした)、80.643レベルとなっておりますし、、、。

すくなくとも、対JPYではUSDのブル商状は長続きしないものと、私見では見ております、、、。