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外為オタクの視点・論点
外為オタクの視点・論点

2010年2月 1日

●第427回 「EUR/USDは、どこまで下値を切り下げるのでしょうか、、、。」

 外為マーケットは、先週後半にかけても、一連の注目の経済指標等に反応して(特に、週末の米国の経済指標の結果は、景気回復期待にとっては追い風となるような強めの数値とされましたが)の商いとなっていたようです、、、。

 今週末は、毎月恒例の無視できないイベントであるところの、米国雇用統計のアナウンスが巡ってまいりますので、、、。

積極的な(先月末でポートフォリオのリバランスの要請からのトランザクションは完了済みでしょうし=特にEUR絡みでしょうか、他方、それなりのそこのタームを企図した新規のポジションを構築していくといった)商いに臨めるような環境が整うことにはなり難いままでしょう、、、。

 それにしましても、対主要通貨(特にEUR/USDや、クロス円でのEUR/JPY等が気になりましたが)でEURは底が抜けたかのような急落商状といったことにもなってしまっているようですが、、、。


 ソブリン・リスクひとつをとってみましても、、、。

 国家財政の持続性が、にわかに動揺し(財政赤字の規模が、EU加盟国内で最大のであり)その信任の回復が喫緊の課題になってしまったギリシャに関するニュースは、相変わらずマーケット参加者の心理を圧迫したままでしょうし、、、。

他方、同様の財政赤字をめぐる理由での、ネガティブな連鎖を回避しようと、たとえそれがマーケット参加者の不安心理面についてだけでも、ポルトガルやスペインもその払拭・緩和のための対策が急務となりそうな雲行きとなってきております、、、。

ギリシャにつきましては、国債のデフォルト・リスクや、ユーロ圏主要国(ドイツやフランス)くわえて、IMFやEUi連合(委員会)からの財政支援(策の提示)まで、話題となっておりますし(いずれ、近い将来には何らかの善後策が策定されることには違いないでしょうが、現状はそれが何時なのかということを探っているのでしょうが)、、、。

やや、大げさな懸念としては、(可能性は否定できなくないのですが)ギリシャのユーロ圏から離脱までも、現実味を帯びたストーリの如く取沙汰されもしておりました、、、。

どちらにしましても、今週中で沈静化する兆しも依然ないままでしょうし(急転直下のソリューションとして)、深刻で緊張感を漂わせたままでとなるのでしょう(しかしながら、当該ユーロ圏諸国の財政の「健全化」については、昨今の問題でないのも確かですが、むしろ健全性を問うこと自体、形骸化した議論になってしまうとも思えてなりません。その点では本邦はまだましかもしれませんが)、、、。

ギリシャが、ある意味では唐突な綱渡り状態に追い込まれてしまったと私見では思えてならないのですが、、、。

なぜならば、ギリシャのビヘイビアー全般が、対外的な視線には疑心暗鬼に取られてしまって、けっしてポジティブには評価されなくなっていることから窺い知れるのでないでしょうか、、、。

例えば、当局者の発言等(デフォルトや支援要請の否定と言った、至極当然の第一声が、強弁として捉えられてしまって)が、おかしなポーズと映るところも確かにあるものの、やたらと強気と言った印象が際立ってしまったりして、問題解決の先送り・長期化=無策、を連想させて、ますます深刻になる方向へと、マーケット全般のマインドを誘導してしまうことを招来してしまっているように思えてなりませんでした、、、。

もってして、足許の外為マーケットの主要通貨では、EUR/USDのプライスは目が離せなくなっておりますが、、、。

不透明感ばかりのEUR/USDの商ではありましたが、先週初のEUR/USDは、1.4150レベル挟みから、、、。

 週末には、EUR/USDは1.3900レベルを割れての商いとなってしまうまで、プライスを切り下げてしまっております、、、。

持ち直しのタイミングが皆無であったわけでもなかったと(キッカケは数回あったのではないでしょうか、打診的なEUR/USDでのEUR買いで浮力をテストするものの、その度に、冷水を浴びるような下押し材料が噴出してしまうことになってしまったようなのも、もともとの地合いの悪さを考慮しても、アゲインストであったのも否めいのでは)私見では思うのですが、、、。

あるアナリストは、マーケット・コメントで、EUR/USDのプライス・アクションを、「on a pretty precipitous slope」とも描写しておりました、、、。

まさに、転げ落ちるように急落したEUR/USDの商状であったのは、誰もが納得するところでしょう、、、。

 ですので、すくなくとも先週末までのスパンでは、EUR/USDには下げ止まりの気配は微塵も感じられないままだったことにもなることからすると(ただ、狼狽売りといったようにも、私見では感じられなかったのですが)、、、。

 目先の下値メドを想定するのも、私見では余り気が進まないことにもなってしまいます(底打ち確認後からでも遅くないといった)、、、。

 よって、週間での最下値レベルに到達したままの推移から、EUR/USDは越週ということになっており、、、。

29日(月末でも、ありますが)の、ニューヨーク・マーケットのクローズでのEUR/USDは、1.3860/05レベルでした、、、。

 それも、EUR/USDは1.3860レベルの出合いのタイミングで、(商いが途切れて)時間切れとなってしまっただけのようですし、、、。

もってして、まだまだ下値余地が充分あるのを予感させずにはおりませんが、、、。

対主要通貨での長期的なEURのロング・ポジションの(リスク・アセットの整理に連動して)処理が、さらに炙り出されることも予断を許さないでしょうし、、、。

 今週初早々は、いきなりEUR/USDがもう一段ズリ落ちてしまうのかクリティカルな商いとなりそうですので、非常に興味のあるところです、、、。

 他方、USD/JPYの商状はといいますと、、、。

 EUR/USDの(不謹慎ですが、面白味のあると言いたい)商状が気になってしまって、仕掛け的なUSD/JPYの商いの手も鈍ってしまったのか(青い目の)、主体性に欠けるUSD/JPYの商状に、私見では辟易してしまったのが正直な感想でもあるのですが、、、。

 ニューヨーク・タイムの27日の午後にアナウンスされた、FOMC(26日~27日に開催)のステート・メントの内容を反射的に消化する商いから、、、。

 直前までは、USD/JPYは89円50銭レベル挟みで小動きだったものが、、、。

一転して、USD/JPYは、90円00銭レベル挟みでの商いまで、強含み気味となっての推移となりました、、、。

テクニカル的と言うよりも、心理的なボーダー・ラインといった感じの、USD/JPYの90円00銭レベル(その上値か下値のどちらのゾーンで、一時的な安定となるのか)が、マーケット参加者に(短期的に)フシめとして意識されていたようでした、、、。

 ただ、私見では、USD/JPYの90円台ロウ・レベルは当面の居心地よさはあるものの、同時に斥力も内在しているレベル(交錯するオーダーを、あえて分析すると)で、上値・下値どちらにしても、弾き飛ばすのではないかと思えてならないので、、、。

また、複数の根拠もありましたことから、前回当欄コラムでは、USD/JPYの上昇について懐疑的な予想をしましたが(24時間スパンでの)、、、。

USD/JPYは、やや上伸の勢いを醸し出したものの、USD買いが一服すると、案の定と言った感じで(概ね、マーケット参加者は読みきっていたことでしょうが)翌日の、ニューヨーク・マーケットの序盤からは、USD/JPYは89円台に沈んでの商いとなってしまってもおります、、、。

 需給要因や、本邦の投信設といった外債への(ある程度の纏まった規模での)資金供給目的絡みのフロー観測(ポジション・トークを繰り出すことに依拠せざるを得ないだけの、憶測・思惑に尽きるのですが)により、東京マーケット(28日の)では、USD/JPYが支援されるといった想定も、目配せしての了解事だったでしょうし、、、。

 ですので、淡々とUSD/JPYでのUSD買いをコナシて(本邦実需・輸入筋も、JPY売り・USD手当てを急いだのでしょうか、対して、輸出筋のUSD売り遅れもチラホラあるのでしょうか)から、、、。

その後の欧州・ロンドン勢参入からは、USD/JPYを(プライスをそのまま引き継いで、さらに)担ぎ上げるといったことに、インセンティブなど到底なかったのは当然でしょうし、、、。

  また、東京マーケットで捌ききれずに積み残した(需給絡みの、USD買いの)フローも、欧州ラウンドにブックしてから、ロンドン・マーケットでのフィクシング・タイムを経過する頃合には、はけてしまうことになったでしょうから、、、。

 ですので、一過性の下支えを失ってしまうことで、USD/JPYは妙な一時均衡(ファンディング・カレンシー同士のUSDとJPYにとって、その綱引き関係のパワーがニュートラルとなってしまって)となる、トレーディング・レベルである(上述の居心地の良いレベルから、弾かれた周辺ゾーンの)、USD/JPYの89円80/90銭レベルに帰着するといったことは、容易に予測も出来た局面でした、、、。

とは、言いましても、27日のニューヨーク・マーケットの終盤から、(28日)のロンドン・マーケットの終盤までのタームで、(超・短期の値鞘稼ぎとして)USD/JPYのプライス・アクションの循環を見込んでのポジション・エントりが容易にワークしたとも(値幅的にも、エントリー・レベルからコストを勘案しても)思えないのですが、いかがでしょうか、、、。

 よって、28日のロンドン・マーケットのオープン前の時間帯で(その時点での、最高値圏であったUSD/JPYの、90円53銭レベルを示現)、USD/JPYが上昇した場面では、、、。

ポジション調整絡みの商い(先週前半に、USD/JPYの90円ロウ・レベルからミドル・レベル超でエントリーした、ロング・ポジションを切るような)には恰好の戻り上値となっただけでしかなかったのではないかとも推測しております、、、。

 しかしながら、先週末のUSD/JPYの商状には、あまりにも不確実性が入り込んでしまっておりましたので、、、。

一時的にしろ、ボラタイルなプライス・アクションにより落ち着き処の範囲が広がりそうなことが自明でしたから、、、。

先週末のUSD/JPYの商いは、勢い手掛け難いものにうって変わってしまいました(事故に会わないように、見送りが賢明なのではないかといった)、、、。

それにより、先週末のUSD/JPYは、(最近の流れから比較するならばですが)結構強含んだ商状となったと言えそうでした、、、。

USD/JPYの強気派のビューからすれば、このままUSD/JPYは、堅調商状が継続する(数週間は)といった期待が強まった模様でもありますが、どうでしょう、、、。

 しかしながら、乱暴過ぎる決めつけになるかもしれませんが、私見では、先週末金曜日の欧・米ラウンド(特に、ニューヨーク・マーケットの序盤から中盤の時間帯については)のUSD/JPYの商状は、インプリケーションのない、全く無視するにあたいするプライス・アクションであった解釈してしまってかまわないのではないかと思っております、、、。

 確かに、ニューヨーク・マーケットでの商いが本格化するにかけて、USD/JPYは、90円80銭アラウンドまで上値を駆け上がりましたし、、、。

 瞬時、USD/JPYの90円92銭レベルの週間最高値も示現してはおりますが、、、。

 ただ、ニューヨーク・マーケットのオプション・カットの時間を通過する頃合でもありますし(ちなみに、USD/JPYでの、91円台ロウ・レベルをストライク・プライスとするUSDコール・OPが、それなりのアマウントで仕込まれているとの設定観測もありますし)、、、。

 それ以降の、USD/JPYのプライス・アクションも併せてみれば、、、。

 見方によっては、USD/JPYは90円台・ハイレベルの高値圏での商いからは短時間で失速してしまっており、、、。

ニューヨーク・マーケットの(週末の)終盤にかけて、USD/JPYの90円30銭アラウンドまでプル・バックとなっていることからすると、イレギュラーな上値フレであったとも言えそうですので、、、。

 結局、ニューヨーク・マーケットのクローズでは、USD/JPYは90円25/30銭レベルでの越週となっておりますし、、、。

 取り敢えずは、USD/JPYは65日移動平均(MA)レベル(29日のニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースでは、USD/JPYの90円08銭レベルでしたが)超の商いを維持しているものの、、、。

 いずれにしても、USD/JPYは、90円20/30銭レベルでの出直りからの商いとなるしかないのでしょうし、、、。

 先週、ウィークリーでみるとUSD/JPYのプライスは、殆ど変わらなかったことになりましたので、、、。

私見では、今週のUSD/JPYの商状は、やはり下値をテストする意欲が戻ってくるのではないかと(それも今週央までであって、週末の米国雇用統計の結果に神経質となると方向観は乏しいまま、動きようがなくなるでしょうが)、期待しております、、、。