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外為オタクの視点・論点
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2010年2月 8日

●第429回 「今週のUSD/JPYは、一段の手掛け難くなったような気がしますが、、、。」

本日2月11日は、祝日の為休載とさせて頂きます。

 先週末の金曜日(5日)には、注目の米国雇用統計のアナウンスがありましたが、、、。

 余談になりますが、例年1月分の雇用統計の数字には(年末・年始を過ぎて、閑散期による人員の削減が通常以上かもしれませんし、原数値のマイナスに施す季節調整次第とも訝れなくもないのですが)難しい面があるものの、適切な季節要請がなされての結果であると了解するものの、、、。

それでも、私見では懐疑的(単月をフォーカスするのみならば)に見てしまうのですが、、、。

ただ、言えることは、労働マーケットの状況が時系列で系統的に反映され、(近年で最悪のリセッションによる雇用削減の底打ちと立ち直りの)経過を確認するに留めておくのが賢明なのではないでしょうか、、、。

ですので、最新の雇用に関する経済指標の数字の透かし絵にして、現在の状況の把握(錯覚かもしれませんが)において、、、。

(待ちわびている)ポジティブな数字に逸早く飛びつくことによって(先取りも)、米国の雇用の先行きの改善(雇用不安や不透明感の払拭)や、それに連鎖しての消費支出の増加と言った強気な(楽観論的な)景気回復期待に過剰に傾くのは(それにより、商いを決め打ちするといったことも)、大変勇気のいることではないかと思えてならないのですが、、、。

 よって、(木曜日の東京タイム頃では)週末のイベント待ちで、様子見商状で波乱のないままだろうとも思っていたところ、、、。

 ところが、木曜日のニューヨーク・マーケットの中盤にむかう時間帯から、マーケット全般でマインドが一変してしまったかのようでした、、、。

外為マーケットの主要通貨におきましては、リスク回避を鮮明とした商状(対高金利・資源国通貨を中心として、USD&JPY=ファンディング・カレンシーの買い戻し)となりました、、、。

 ユーロ圏周辺諸国の財政問題(赤字)に、最近一段と神経質となりなじめていた、マーケット参加者の投げかける「目線」が(特段、ファンダメンタルズの異変等が感知されているわけではないのでしょうが)、明らかに大規模な債務を抱えているそれらの諸国から(その視座からは、危険水域にあることは合点もいくのですが)、、、。

やや、(今さらながら)取り立てて懸念材料とするには、根拠が希薄な感じもしなくもない(常時警戒感は持ち続けるべきでしょうが)、ユーロ圏のコア国を視野に入れてまでの、国家財政の健全性の再評価・持続性(債務管理)をテーマとすることに、にわかに厳しくなってきているとも言えそうでした(最高位格付けの、フランス国債の価格等も、ドイツ国債との比較では圧迫されていたようでしたし)、、、。

 よって、ユーロ圏諸国のソブリン・リスクを理由が発端となっての、リスク・リダクション一色のトランザクションが活発化してしまったことにより、、、。

リスク・マネーに追随した、かなりのアマウントで、いわゆる「安全資産」へ避難する資金フローが(ポートフォリオのリバランスの範囲に止まらず)、マーケット全般において(リスク資産価格の調整=急落の方向で)プライス・アクションを主導したと言えそうでした、、、。

 ですので、外為マーケットの主要3通貨の商状に限定してみましても、、、。

(まさに、ソブリン・リスク懸念のある諸国の通貨であることは言うまでもありませんし、他方、リスク許容度の上昇と正の相関と見立てられているところの)EURには、消極的にも買い進めるよう要因が全く見当たらなくなってしまったのでしょうか、、、。

あらゆる局面において(主要3通貨の商いに限っても)、EURは嫌われてしまった(USD&JPYは選好され)まま、惨憺たる(あくまで、観測されるプライシングに限ったことですので、その連鎖の良し悪しは別ですが、少なからずボラタイルなプライス・アクションが好まれないのは、違いないでしょうが)ことになったようでした、、、。

 リスク回避が強まると、条件反射的に(買い戻しのため)資金フローが向かうことになる、USDとJPYのプライスは、綱引き状態となって小動き(動きようの無い膠着)商状となりがちでもあるのですが(方向を特定出来ず)、、、。

 ところが、木曜日(4日)の欧州・ロンドン勢の参入時間帯には既に、前触れだったのでしょうか、不穏なテンションでの弱含み商状となっていたUSD/JPYは、、、。

引き続いての、ニューヨーク・マーケットの商いが本格化するにしたがって、USD/JPYは下落が加速するようになると、、、。

 ニューヨーク・マーケットのオプション(OP)カットの時間帯を通過する頃合になると、、、。

 USD/JPYは90円50銭レベル挟みでの商いから、一気に振り落とされてしまって、、、。

USD/JPYは、89円00銭レベルをも下抜けてしまうまでの急落商状となりました、、、。

 瞬間風速では、USD/JPYは88円56銭レベルの直近最下値(2009年12月14日以来)での出合いも観測されております、、、。

 私見では、翌日に雇用統計のアナウンスが控えておりますし、無理に仕掛ける(半面、短期の利鞘狙いに突き動かされたものでない、リスク・ポジションを軽くするといった要請によるオーダーのモーメンタムを軽視するものではありませんでしたが)のは躊躇したくなるタイミングでしたので、やや、唐突な感じがしなくもなかったのも正直な感想でしたが、、、。

 それとも、雇用統計の結果に、事前予想の数字には、かなりのバラツキ(非農業部門就労者=NFPの増減予想は、マイナス10万人~プラス10万人まで)がありましたので、、、。

その分、広い意味でNFPの前月比の増減人数が、(プラス・マイナス)どちらにフレたにしたところで、広範な想定レンジには一応は収まることにはなりますので、ヘッドラインのリアクションの商いが大きく(ポジションの逆方向で)対応を迫られることにはならないといった達観めいたものだったのか、、、。

仮に、サプライズを誘うような内容であったとしても、概ねUSDが支援される(良好なヘッドラインで、リスク選好度が強まったとしても、然程のUSDへのアゲインストにはならないということから)のでしょうから、、、。

いずれにしましても、USDにフェイバーな地合いになる(対JPYでは読み難いものの、対主要通貨では)といった思惑が働いたようにも思われます、、、。

その後、4日のニューヨーク・マーケットの終盤でのUSD/JPYは、89円00銭レベル挟みでの揉み合い商状を経て、、、。

先週末の金曜日の早出の東京勢が参入する時間帯からの商いでは、、、。

このような状況になると、数時間先も読み難くなってしまう、USD/JPYのプライス・アクションは、切り返して上昇に転じることになりました、、、。

まさに、EUR/USDの、ほぼ一方的な下値追い商状(セミ・オフィシャル系のEUR買いが噂されたりもしましたが、真偽はともかくEUR買いを誘う憶測は、掻き消されてしまうようでもあります)とは対照的な、USD/JPYの不安定な(USDが堅調になり難い)商状でもあります、、、。

 さすがに、前日のニューヨーク・マーケットでのUSD/JPYは、下落のスピードが速かったこともありますので、、、。

 それだけでも(他にも、ポジション調整意欲が強まる要因が多かったと思われましたので)、USD/JPYが自律反発気味にプライスを回復するのは、自然の成り行きといった感じがありましたし、、、。

 とは、言いましても、USD/JPYの上昇局面も、東京マーケットの序盤までには決着してしまったといった感じとなりました、、、。

 意外にあっけなく、USD/JPYでのUSDの買い戻しは一巡してしまったといった印象でした、、、。

 ですので、東京マーケットの序盤にUSD/JPYは89円50/60銭レベルでの商いとなってからは、、、。

USD/JPYのプライスは、上値・下値いずれにも振り回されるようなこともなく、方向感が乏しいままの推移での様子見となってしまいました、、、。

ちなみに、5日の東京マーケットのUSD/JPYのTTMレートは、89円60銭~63銭レベルで公示されております、、、。

 確かに、前日(4日)のニューヨーク・マーケットで示現した、最下値レベルを起点とすれば、、、。

東京マーケットの中盤の時間帯に至って、USD/JPYは、約100pipsの値幅で上伸したことになりましたし、、、。

それから、一旦は安定して、USD/JPYの89円50銭アラウンドで滞空していることにもなるのですが、、、。

 しかしながら、さらにその前からのUSD/JPYの商状からみれば、、、。

USD/JPYが91円00銭レベル挟み&幾分割れたレベルまで(先月末の先週央からの、一連の上値追い商状をそれなりに継続してきての)堅調とも言えそうな商状で、プライスを戻してきていたことによる、相対的な高値圏での商いからは、すっかり振り落とされてしまったといった、直感的なニュアンスの方に注意が傾くのも、(USD/JPYベアの)バイアス抜きに頷けそうですが、いかがでしょうか、、、。

 その観点からすれば、USD/JPYは90円00銭アラウンドでの商いには回帰しておらず(容易に、直近最下値圏での商いからは、プライスのプル・バックとなったものの)、、、。

 USD/JPYの戻りには、決定的な鈍さがあることの証左にもなりそうです、、、。

 また、見方を変えれば、USD/JPYは65日移動平均(MA)レベル(4日のニューヨーク・マーケットのクローズ・ベースでは、USD/JPYの90円07銭レベルでしたが)が、当面の上値のレジスタンスとして効いていて、、、。

65日MAレベルでは(超えても、引き戻されて)、やはり押さえ込まれたまま(上値抜けしたところで、USD/JPYで、一方的に強気になるセンチメントが醸成されない間に)の商いが、当面続かざるを得ないといったことになると、目先的には予想しております、、、。

 ですので、そんな中で、米国の1月分の雇用統計の内容を確認することになったわけでしたが、、、。

 当然ながら、雇用統計のアナウンス直後の外為マーケットでは、幾分なりともボラタイルなプライス・アクションが観測されたようでした、、、。

 それでも、あっけなく雇用統計の結果を消化してしまったようでしたので、、、。

雇用統計のNFP人数の増減幅や失業率の数字を確認しての、外為マーケットの商いへの影響は、(少なくとも今回は)極めて限定的のまま、毎月初めの最も重要視されるイベントを通過したことになったようでした、、、。

ちなみに、(事前の予告通り)2月から、米国労働省の雇用統計の書式が一新されて(テーブル・ナンバー等も、一部変更されております)、私見では以前より見やすくなったと思いました、、、。、

 結局、先週末のニューヨーク・マーケットのクローズでのUSD/JPYは、89円20/30銭レベルとなっての越週でした、、、。

 いずれにしましても、今週も主要3通貨の中ではUSD/JPYが相変わらず手掛け難いことだけは、違いないでしょう、、、。