●第439回 「USD/JPYの商状の潮目が変わったとみるのは、時期尚早ではないでしょうか、、、。」
先週央から末にかけての外為マーケットの主要通貨の商状において、、、。
特段、注目せざるを得ないと思ったのは(若干の唐突感も否めない急上昇=USDの買い戻し商状といった、私見では思いもありますので)、USD/JPYが、急伸後も、堅調な商状を維持したままだったことした、、、。
ですので、USD/JPYは上値余地を残したままと言えそうですので、、、。
引き続いての(短期のスペック筋を主役として)仕掛けとも相まって相俟って、もう一段の上昇の期待から、USDのロング・ポジションの積み増しのタイミングを窺うマーケット参加者の(今週初の)商いが積極化(USDを買い進める方向での)しそうな気配でもあります、、、。
先週央までの商いでは(ある意味では、面白味が無いながらも順当に)、USD/JPYは90円30銭アラウンドで(上値にも下値にも)動き難いままで推移していたものが、、、。
一転して、USD/JPYは上値追い商状になり、、、。
心理的&テクニカル的な上値メドを次々に突破して、上値を極短時間で切上げております、、、。
膠着感の長期化にも支援されていたこともあって、USD/JPYが、足許のタイトなレンジの上限レベルとも目されていた、USD/JPYの90円台ハイ・レベルをアッサリと上抜けるといったプライス・アクションには、やや訝しくも思いましたが、、、。
しかしながら、そのままのモーメンタムで、容易にUSD/JPYの200日移動平均(MA)レベル(24日の東京マーケットのオープン前ベースで、USD/JPYの91円58銭レベルで下降でしたが)もクリアーに超えるまでプライスを押し上げましたので、、、。
少なくとも、昨年夏場からのプライスのトレースからしても、USD/JPYは200日MAレベルではキッチリ戻り上値を堰き止められていた(本年1月7日を前後して、200日MAラインと260日MAラインがクロスした頃合い以降から)経験則に照らしましても、、、。
やはり、今後のUSD/JPYのプライス・アクションについては考察し直す必要性にせまられることになったのかもしれませんので、慎重&神経質に推移を見守りたいところでもありますが、、、。
水曜日(24日)以降も、USD/JPYは直近最高値圏での商いが継続したために、さらに上値に控えているUSD/JPYの260日MAレベル(25日同、USD/JPYの92円98銭レベルでしたが)に(瞬時ながら)数タッチするまで上値を拡大することにもなっております、、、。
さすがに(上昇のスピードが急ピッチでもありますし)、USD/JPYが200日MAレベルを超えてきますと、(安定的な商状となるかどうか見極めてからとしても)戻り高値レベルでの、USD売り興味を、それなりに誘発するのではないかと思われましたし、、、。
他方、本邦実需(輸出企業)筋からは、(会計年度末目前でもありますし)久々のUSD/JPYの92円台乗せの示現で(2月に公表された内閣府の「平成21年度企業行動に関するアンケート調査報告」によりますと、輸出企業の採算レート=実数値平均は、USD/JPY92円90銭レベルでしたが)すので、纏まったアマウントでのUSD売り・JPY転手当て意欲が旺盛になったことも勘案するならば、、、。
ですので、私見では(特に、USD/JPYのオーダーのボリュームが膨らむ東京マーケットでは顕著になって)USD/JPYの上昇に急速にブレーキ(歯止めとして)が、かかることになるのではないかと安易に想定もしたのでしたが、、、。
しかしながら、USD/JPYであっても、(対主要通貨で)USDの買い戻しの勢いが目に見えて萎えるといったことにはならなかったようでした、、、。
それでも、週末金曜日の商いともなりますと、、、。
やはり、一旦の利益確定やポジション調整の要請もあってか、USD/JPYは92円50/60銭レベルを挟んでの揉み合いから、直近最高値レベル(断続的に、USD/JPYの92円94銭付近での出合いが観測されていますが)からは、幾分プライスを削ってはおりましたが、それも上昇の一服感といった程度の印象でしかありませんでした(反落の不安や警戒感を惹起するまでには、ならなかったのではないでしょうか)、、、。
結局、26日(金曜日)のニューヨーク・マーケットの、クローズ・ベースでのUSD/JPYは、92円50/60銭レベルで小動きとなって、越週となっております、、、。
さて、目先的な(見通しとしての)、USD/JPYのプライス・アクションについてですが、、、。
何らかの材料の噴出により(想定しやすいのは、ユーロ圏からでしょうか)リスク・リダクション絡み(リスク・アペタイトに資金フローとなって)の不確定(米国の内政・政治的にも)要因等のノイズの影響は緩和されて(一時的にしろ、マーケット参加者の関心が逸れてしまっているといったことにより)、プライス・アクションが撹乱されることにはなりそうにないのではないかと思われますし(ボラタイルなプライス・アクションが誘発されるということよりも、USDのロング・ポジションのアン・ワインドとしてですが)、、、。
よって、今週初のスタートにおいては、私見としましては、USD/JPYが92円台ミドル・レベルでの商いのまま、引き続き上値をトライすることになるのか、大変興味のあるところです、、、。
仮に、USD/JPYが上値をテストするにしても、ここは一旦、ポジション(USDのロング)を軽くして(さらにプライスを吐き出すことになるでしょうが)からの方が、フット・ワークの良い値動きに繋がりそうな気もするのですが(私見では、USD/JPYのロング・ポジション・エントリーの思惑はありませんので、外野からのお気楽な言い分に過ぎませんが)、いかがでしょうか、、、。
USD/JPYの急務の上値のターゲットとしまいては、現状で射程内である、USD/JPYの260日MAレベル(足許では、2月下旬からの下方屈折気味となって、USD/JPYの92円96銭レベルとなっておりますが)が意識されそうですが、、、。
半面、USD/JPYの260日MAレベルを早い時期に捕捉しないと、上値トライの失敗が俄に喧伝され(上昇の一巡の理由付けといった)、プライス・アクションにリバースをかける口実ともなりそうですが、、、。
また、既にUSD/JPYの200日MAレベル(割とクリアーな、上抜け商状によって)からは、充分な上方乖離ともなっていることを証左にして、当面の趨勢としては上向きへの転換確認は明らかであるといった見方も出来なくもありませんが、、、。
とは、言いましても、USD/JPYは200日MAレベル(同、USD/JPYの91円55銭レベル)まで、極めて近い将来(今週中をメドとして)には、振り落とされてしまうといったことも、まだ否定しきれないとも思うのですが(私見では、その可能性は充分あると思っておりますが)、、、。
その視座から私見では(多分に思惑が先行するものの)、USD/JPYがこのまま最高値圏での滞空には、依然として懐疑的(足許のレベルで値堅めとなって、下値リスクを寄せ付けないままといったことには)ですし釈然としないのが正直な感想です、、、。
ただし、マーケット参加者のUSD買いビッドのレベルから推察すると、どうやらUSD/JPYのトレーディング・レンジ(上方への)の修正も(USDブル派であっても、前のめりに織り込むようなこともしていないようですし)探りながらと言いましょう、用心深進行しているように思えますので、、、。
よって、USD買い戻しに過剰感や過熱感も殆どなさそうですので、USD/JPYのトレーディング・レベルが(高値圏から)突然、大崩れするようなことも想定し難い感じもします、、、。
いずれにしましても、今週初から央にかけては、USD/JPYの堅調地合い(有無を)をしっかりと確かめたい気持ちがありますし、、、。
勿論、USD/JPY上昇の背景を分析することも必要でしょうし(ユーロ圏のソブリン・リスク懸念の経過や、一時的な撹乱であっても、為替の商いに歪みの波及が気になる、米国の債券・金利マーケット=米国債利回りの上ブレやスワップ金利のネガティブ・スプレッドといった、フェア・バリューからの明らかな大幅逸脱・乖離等、の商状についての解釈も)、、、。
その上で、中・長期的な戦略(依然として、私見での中・長期的なUSD/JPYのダウン・トレンド・ビューは維持しておりますが)も含めて、USD/JPYのトランザクションを再考したいと思っている次第です、、、。
