●第480回 「USD/JPYの下落傾向に、歯止めはかからなかったようですが、、、。」
今週初からの外為マーケットの主要3通貨を巡っては、、、。
リスク・オンとオフのムードが入れ替わりやすく(超・短期の刹那的な商いに終始しているような)相変わらず神経質な商状ながらも、週末にかけて注目の経済指標のアナウンス等(米国の雇用統計や、本日には、金融政策の現状維持でしょうが、ECB理事会の開催もありますので)が、ある程度はリスク・イベントとして意識されますので(米国の景気の減速・腰折れ見通しを補強するネガティブな数値であれば、事前予想通りで、織り込み済みということでしょうか)、、、。
(月初恒例&夏季休暇明けの年末までの本格商いの再開直前のデータ確認のためもあってか)どうしても、消極的&薄商いに、ならざるを得ないといったところだったのでしょうか、、、。
さて、何かと悩ましい外生的(=米国経済の先行きの不透明・不確実性が米国財務省証券価格高騰・利回り低下に象徴されており、米国に起因するテーマによる自国通貨高の対応を、ファンダメンタルズやマーケットの流れに逆らって本邦政府が発動しそうな)な要因が気になってしまった(単体での手掛かりが全く無いよりは、値鞘が稼ぎやすいのかもしれませんが)、USD/JPYの商状なのですが、、、。
本邦通貨当局(為替介入は財務省プロパーで、オペレーションを受託する日銀の政策判断は介在しませんので、介入実施の決断が遅いと言った日銀批判は全くの濡れ衣なのですが)の出方待ちの時間帯とも表現できそうなのですが、、、。
いずれにしましても(JPY高抑制・押下げ)介入を警戒しつつ(JPY売り介入は=1回のシリーズで1兆円規模でしょうか、「過度な変動」といったような、タイミングの問題として鷹揚に覚悟しており、実際にJPY売りが入るレベルをテストしているフシも、マーケット参加者の打診的なオーダーには窺えますが)、USD/JPYの商いが、USDの買い戻しを先行させて週初のスタートとなったのは、仕方のないことのように思われましたが、、、。
他方、週明け早々ですが(私見では、緊急事態とするのには合点がいきませんし、むしろ最悪の日程に追い込まれてしまった感も否めないような)、本邦日銀(BOJ)は、臨時の政策委員会・金融政策決定会合(月曜日の午前9時から)を開催しました(開催理由は、最近の金融経済情勢の動向を踏まえ、必要な金融調節事項の検討を行うため)、、、。
臨時の金融政策決定会合開催のアナウンスから(白川総裁がジャクソンホールでのシンポジウムから予定を切上げての帰国が伝わった日曜日には、概ね予想出来ましたので)は、、、。
決定内容を(外為マーケットの商いに限定して、USD/JPYの上昇の値幅を独自に織り込む範囲内での)先取り(踏み込んだ追加金融緩和の期待もあったようでしたが)してしまっての、USD/JPYの商いとなっておりました、、、。
この局面では、本邦実需(輸出企業)の中には、(USD/JPYの上伸をみて)月末決済絡みもあるのか、USD/JPYでのUSD売り・JPY転オーダーの(従来の)待機レベルを、USD/JPYの86円台から上値レベルにスライドしたことが、売り遅れの裏目に出た模様ですが(火曜日以降からの、USD売りのレベルが下がって、USD/JPYの戻りに重石となることにもなったようですし)、、、。
月曜日(30日)の東京マーケットのTTMレートの公示時間を通過する頃合まででしたが、、、。
USD/JPYは、上昇に拍車が(USDの買い戻し)かかった印象でした、、、。
USD/JPYは、85円91銭レベルの上値を示現するまでプライスを切上げることになったのでしたが、、、。
ちなみに、30日のUSD/JPYのTTMレートは、85円71銭~74銭での公示となっておりました、、、。
しかしながら、USD/JPYは85円90銭アラウンドまで駆け上がったものの、短時間滞空しただけで、85円40銭アラウンドまで振り落とされてしまうと、リバウンドする余力も萎えてしまっているといった始末でした、、、。
東京マーケットの中盤にはなってからの商いですが、、、。
BOJの金融政策の決定内容(午後12時11分に公表)の概要は(「新型オペ」の拡充に関する箇所は)、、、。
金融緩和の強化として、固定金利方式の共通担保資金供給オペレーション(=「新型オペ」)について、期間6ヶ月物を新たに導入し、同オペを通じて資金供給を大幅に拡大することにより、市場金利の低下を促し、金融緩和を一段と強化していく(須田美矢子審議委員が反対票)ことが決定されました、、、。
併せて、金融政策決定会合のディレクティブを受けて、「新型オペ」の運用について、これまでの期間3ヶ月物の資金供給の残高20兆円を確保した上で、追加的に10兆円程度の期間6ヶ月物資金供給を開始する(「新型オペ」の最終的な資金供給規模は、30兆円程度)旨の実施要領のアナウンスもありました、、、。
今般のBOJの追加金融緩和に関連する決定事項は、事前に想定された範囲内でしたが、、、。
事前に思惑・憶測が錯綜する時間的猶予がありすぎたこともあって、サプライズが無かったどころか材料出尽くし感(BOJの手詰まりないしは、これまでの枠を逸脱してまでの有効策までは期待していなかったまでも、その示唆も無かったことから失望感も一部では誘ったようでしたが)が支配的となって、マーケット全般を見渡しても、淡白にやり過ごしてしまったようにしか、私見では思われませんでした、、、。
そもそも、BOJの金融市場調節によって(極めて限られた、現状での実行可能な政策手段によってでは)劇的に、USD/JPYのUSD安(JPY高傾向になってしまう)を反転させられる効果があるなどとは考えられておりませんでしたし、、、。
本邦の金融マーケットの商状をとりまく、外部環境の不透明感の高まりを考慮すれば、(オペ対象先の金融機関の)資金需要(オペへの応札)が、俄に旺盛になるとは想定し難いのも自明なのではないでしょうか、、、。
ちなみに、昨日(9月1日)、6ヶ月物の「新型オペ」を、BOJはオファーしましたが、その結果は、、、。
前回(8月30日でしたが)実施の3ヶ月物と比較すると、応札倍率が3,82倍(1回あたりの資金供給額は、8000億円程度で、上限応札額は2000億円)で、前回(4.50倍)を下回っておりますし、案分比率も26.2%(前回は22,2%)増額となっておりました、、、。
やはり、当該オペであっても、金融機関からの資金調達意欲は低調な様子が窺えるのではないでしょうか、、、。
BOJミーティングの結果(外為マーケットの中・長期的なプライシングへの影響は、拙速に判断しないとすれば)を確認してからの、外為マーケットの商状ですが、、、。
USD/JPYのプライス・アクションに限定しますが、、、。
USD/JPYは85円40/50銭レベルから、もう一段プライスを削ることになってしまいました、、、。
東京マーケットを通過して、欧州ラウンド(30日は、バンク・ホリデーでロンドン・マーケットが休場でしたが)の終盤にさしかかる頃合には、、、。
USD/JPYは84円60銭アラウンドでの商いとなっておりましたので、、、。
結果的に、先週末金曜日(27日)のニューヨーク・マーケットの序盤からの(BOJの政策発動を見通した=一時的にしろJPY高を抑制するといった)、急ピッチとも言えなくも無かったUSD/JPYの上値追い商状による値幅を、すっかり吐き出してしまったことになりました、、、。
その後、ニューヨーク・マーケットでの商いが本格化した時間帯では、、、。
USD/JPYは、84円70銭レベルを挟んでの小動きでの推移となっておりましたし、、、。
それ以降、週央にかけてのUSD/JPYのプライス・アクションは、、、。
やはり、マーケット参加者の大勢は、USD/JPYの下値に目線を向けた商いが主流(断続的&瞬間風速的ですが、USD/JPYの83円台へのDipが観測されておりますし)といった感じとなっておりますし、プライスが下値にフレやすくもあるような印象でした、、、。
また、一時的な戻り局面での上値レベルも、USD/JPYの84円50銭アラウンドが限度となっており、上値の鈍さが、殊更際立つことにもなってしまっているのではないかとも思われましたが、、、。
とは、言いましても、USD/JPYの一先ずの(本邦当局の次の出方も瞥見しつつ)下限レベルとして、USD/JPYの84円00銭レベルが、心理的にも意識されてしまっている気配でもありますし、、、。
もってして、USD/JPYが84円00銭レベルをクリアーに下抜ける商状を躊躇してもいるようでもあり、USD/JPYは84円台ロウ・レベルで売り買い交錯商状と言った感じでした、、、。
結果論的には、USD/JPYは足許での(様子見モードで、下値追い再開までの待機といった)トレーディング・ゾーン(USD/JPYの83円台のハイ・レベル~USD/JPYの84円台のミドル・レベルといった)での商いが継続していることになりそうです、、、。
昨日(1日)のニューヨーク・マーケットでの序盤までの商いでは(欧州・ロンドン勢参入時間帯での軟調商状から)、USD/JPYは84円60銭アラウンドの、目先的な上限レベル付近までのリバウンド(フレ幅の最大値は100pips程度でしょうか)となりましたが、、、。
その後、ニューヨーク・マーケットでの商いも一巡すると(経済指標の結果等を消化し、他方株式マーケットのプライスも横這いとなっておりましたし)、USD/JPYは、84円40銭レベルでの膠着商状となって終盤を迎えオーバー・ナイトとなりましたので、やはり、足許のレンジ内には収まっておりますので、、、。
今週末にかけては、対主要通貨でのUSDは、一旦、小康商状となりそうですので(ドル・インデックスの下落が、幾分気にもなるのですが)、米国の雇用統計の結果を待つしかなさそうです、、、。
