●第338回 2009年12月17日~23日までの為替見通し
FOMCの声明を受けて「アメリカが超低金利政策から転換し、出口戦略を模索している」との思惑が広がり、ドル高方向に流れが出て来ています。
アメリカの消費者物価指数や新規住宅着工件数などの経済指標も予想より好調でアメリカがリーマンショックから立ち直りつつあるとの印象を与えています。これもアメリカが利上げするとの観測を強めて、ドル高方向を支持する要因になったようです。
米ドルはユーロ、オーストラリアドルにも値上がりしていますが、ユーロに対して強くなった背景には米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズが金融債の一種であるカバードボンドの格付け方法を見直すとの報道が効いているようです。
この報道がカバーボンドを多く発行する欧州系金融機関への不安が広がり、ドルは対ユーロで大きく買い戻されることになりました。米ドル堅調で金価格も一服し産金国家であり、景気回復の足取りも堅調だったオーストラリアドルへの優位性も取り戻しました。
また、ファンドなど短期筋がドル売りの持ち高を減らす動きから米ドルは英ポンドにも強くなってほぼ全面高の展開となっています。
ただし、アメリカの出口戦略はそう簡単にいかないとする見方も出ているので、ここは厳密にファンダメンタルがどうこうという話に拘泥せず「相場」と割り切って売買することが大切でしょう。
次の経済指標は
●12月18日 00:00 12月米国 フィラデルフィア連銀景況指数
16.0(予想) 16.7(前回)
●12月18日 00:00 11月米国 景気先行指数 0.7%(予想) 0.3%(前回)
●12月22日 22:30 2009年第3四半期米国 実質GDP(前期比年率)
●12月22日 22:30 2009年第3四半期米国 個人消費(前期比年率)
あたりがマークされます。
※チャートやグラブはクリックすると拡大します。
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チャート提供:ケンミレ株式情報
チャートは75日移動平均線が89.99でドル高方向にクロスしていますから、今後、若干ドル安方向が進む可能性があります。
ただし、ファンドのドル売りポジション修正が収まると89円台に戻る可能性はあると思います。
今後、アメリカの景気指標が改善するに伴い、出口戦略は意識されると思います。アメリカは景気回復が確実視されるまでドル安の継続は戦略上、必要としていくと思いますが、長期的なポジションとしてはドル買いが望ましいと思います。途中途中のドル高終息場面で長期戦でドル買いポジションのスタンスを取ってみたいと思います。
目先としては90円70銭などの数字を見て89円台に戻るのではないでしょうか。その後、時間を置いて来春をメドに次第次第に92円方向かと思います。
