●第196回 来週はクリスマスウィーク本番ですが
注目のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、予想通り米政策金利(FF金利)は0.0-0.25%で据え置かれました。また声明でも金利に関しては従来の文言が踏襲されるなど、超低金利政策の長期化が改めて示されました。一方で「経済状況は引き続き上向き」「労働環境の悪化は緩和しつつある」といった強気な文言も見られるなど、ややタカ派的な文言も見られ始めています。さらに緊急的に導入された流動性供給措置に関しては、「来年2月1日までに解除」と期限が設けられるなど、徐々に出口戦略に傾斜する動きも見られ始めています。
こうした中でドル円は、90円の大台ラインを一時回復しました。90円ライン付近に控えていた大量の国内実需筋によるドル売りオーダーをこなした格好であることから、一気の上昇ではないといえども、かなり強気に傾斜してきているといえます。日米の長期金利差拡大を追い風としている感はありますが、年度末を控えたポジション調整のドル買い戻しが入りやすい地合いが大きく寄与していると見られるところです。18日の東京タイム序盤にはクロス円の下落に引っ張られる形で一時89円を割り込む荒い展開も見られましたが、段階的に入ってきているドル買いオーダーがかなり厚みを増してきていることもあって、ドル堅調の流れに変化は今のところ見られておりません。
こうした中で来週は、いよいよクリスマスウィーク本番を迎えます。そしてさらなる流動性の低下は必至と見られることから、来週は今週以上の乱高下を想定する声も上がっています。しかし年度末を控えたポジション調整のドル買い戻しフローは、ある程度ピークを過ぎた感もあるので、来週は個人的には今週ほど神経質な展開にはならない可能性があるのではないかと思っています。
11月末の感謝祭を境にして買い戻しが強まっているドルは、引き続き底堅い動きを見せています。しかし米経済が底を打ったとの兆しはまだ見られておらず、現在は悪化ペースがやや鈍ってきた程度です。こうした中での上昇は、あくまでも年度末に絡む一過性に留まる可能性を想定しておく必要があります。ただしそうした動きを警戒するのはクリスマス休暇が明ける28日の週からと見て、来週は幅こそ広いが一方向には傾斜しない、レンジ内での動きと見ておきたいところです。
※カレンダーの関係で(来週はクリスマスにあたるため)、本年の『武市のなぜなにFX』は本稿が最後となります。新年は8日(金)からの予定です。今年も一年、ご愛読ありがとうございました。
