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武市のなぜなにFX
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2010年2月 5日

●第201回 目まぐるしく方向が変わった今週のドル円、そして間もなく米雇用統計の発表。

※今週(2月12日)の『武市のなぜなにFX』は、筆者都合により休載いたします。

 米雇用統計を控えた今週は、めまぐるしく方向性が変わる展開となりました。先週末の米GDP・シカゴ購買部協会景気指数・ミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回ったことを背景にドル買い優勢でスタートしたドル円は、米雇用統計への楽観論を浮上させた3日のADP雇用統計(民間)では91円前半まで上値を拡大する動きを見せました。欧州の財政悪化懸念を背景にしたユーロ急落の影響で、対ユーロにてドル買いが進行したこともドル円上昇を後押しした感があります。しかし91円ラインより上方向で段階的に控えていた国内輸出筋のドル売りオーダーをこなすほどの勢いはなく、4日の米新規失業保険申請件数の悪化で米雇用統計に対する過度の期待感が萎みかけているなか、ルイス・前バンクオブアメリカCEO起訴のニュースが報じられ、リスク懸念を一気に台頭させました。

 「メリルリンチの損失を事前に知っていた」。ルイス前CEO起訴を明らかにしたクオモNY州司法長官のコメントをキッカケに、マーケットはNYダウが1万ドル割れ、つれてドル円やクロス円も急落するといった、総崩れの展開となりました。さらにギブズ大統領報道官が「当初の予測より多くの雇用が失われ、5日の米雇用統計は修正される可能性がある」との声明を発するなど、直前になってマーケットはリスク回避一色になっています。

 こうした中で、今回の米雇用統計は発表されます。前述したリスク回避の流れに加え、ここのところ連続で米雇用統計の結果を当てている?ゴールドマンサックスの予想が+1.5万人の事前予想に届かない-2.5万人となっていることも、気になるところです。しかし仮に予想を下回る悪化になったとしても、それがさらにリスク回避を後押しする形で来週のマーケットを引っ張っていく流れは想定しづらいところでもあります。なぜなら3日のADP雇用統計および1日のISM製造業景況指数・3日のISM非製造業景況指数の構成項目である雇用指数を見る限り、米雇用悪化がボトムアウトしつつあるという状況が浮かび上がってきているからです。

 すでに米雇用統計への過度の期待感は剥落していることから考えると、また慎重姿勢が台頭している状況を考えると、今回に関してはサプライズがあるとすると、ネガティブよりもポジティブにより注意しておいた方がいいかもしれません。

 もっとも米雇用統計は事前予想と乖離することが多い経済指標として知られており、結果も蓋を開けるまでわかりません。繰り返しになりますが、事前予想と乖離が多く、荒れる経済指標として知られているのが米雇用統計です。まずはどちら方向に動いたとしても対応できるポジショニングにしておくことが、絶対条件と考えておきたいところです。