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第138回 「頑張るトランプ」

2017年03月02日

株式会社マネーパートナーズ   ホームページ寄稿 2017年 3月

 就任後40日、トランプ大統領は依然として世界を翻弄し続けている。反イスラム、反移民、反自由貿易、反環境規制、反銃規制、核軍拡、アメリカ第一と並ぶと「まとも」な市民なら皆眉を顰め、不満と不安を憶える。

 現に、米国内だけでなく、世界中で反トランプ集会が行なわれ、全国規模の世論調査ではトランプ大統領の支持率は歴史的にもきわめて低い。一般のメディアもおしなべてトランプ政策には批判的だ。なかには、トランプはニクソンのように弾劾裁判にかけられるだろうと予想し、第一期の4年も保たないと息巻く者すらある。トランプとの親密さを得意がる日本はそこでは希有の存在である。

 しかし、トランプ大統領の評価は本当にそんなに低いのだろうか。良く見ると、米国内に関する限り、拙速に「トランプはもう駄目だ」とは云えない状況が判る。

 昨年11月の選挙でトランプは選挙人数では大差を以ってクリントンに勝った。あの時トランプに投票した白人で中下層で40才以上という中核グループを中心とする支持者達は、就任後トランプ批判が湧き起った中でも決してトランプへの忠誠心を捨てず、むしろその数を増やしているのである。彼等は、トランプの過激でぶれの大きい発言についても、「彼は公約を守ろうと精一杯努力している。いずれ実現するだろう。」という期待を捨てていない。今日また大統領選挙が行なわれても、トランプが勝つだろうというのがプロの見方なのである。市場関連の指標が、トランプ期待の効果も含めて、好調に推移していることもトランプ支持者を元気付けている。

 しかし、これからどうなるのだろう。結論を先に云えば、まだ数ヶ月は不安定で予測できない情勢が続くだろうということだ。トランプは、当然のことながら、選挙公約でありかつ支持者の期待の高い案件、たとえば税制改革とか医療保障制度改革とか移民制度改革をできるだけ早く結着させようと努力するだろう。しかし、こういう案件はいずれも内容的に大変厄介なものだし、議会の事情や共和党の内情でとても簡単に行きそうではない。つまりトランプは、支持者グループを引き止めるために、実績を上げるか、期待をつなぎ止めるかという時間との競争を強いられているのである。最初の40日間の成績は決して落第ではなかった。それなりに頑張ったと云えるだろう。しかし、100日後の成績がどうなるか、全く判らない。そして、反トランプと親トランプの対立は、それが単なる目先の利害だけでなく、人生や社会や国や世界への観方にもかかわるものなので、簡単に消えるものではない。

 私が心配するのは、こういうアメリカの亀裂が結果的に世界におけるアメリカの影響力を劣化させ、世界が不安定になることである。残念ながら、日本にはアメリカに説教したり、善導したりする力はない。日本にできるのは、ありうるシナリオに最も賢明に対応する準備をすることぐらいだろう。

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プロフィール

  • 著者近影 行天 豊雄(ぎょうてんとよお)
    1931年生まれ。55年東京大学経済学部卒業後、大蔵省に入省。プリンストン大学留学。国際通貨基金、アジア開発銀行に出向、国際金融局長、財務官などを歴任。89年退官後、ハーバード大学、プリンストン大学の客員教授を経て、92年から96年まで東京銀行会長。95年12月に国際通貨研究所初代理事長となる。2016年10月より同研究所の名誉顧問に就任。98年には小渕首相の助言役として内閣特別顧問を努めた。著書には「富の興亡-円とドルの歴史」(東洋経済新報社)など。

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