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第701回 2017年3月30日~4月5日までの為替見通し

2017年03月30日

 「失われた20年」と言われたバブル崩壊以降の時代は一年ごとに総理が交代し、「これでは対応する他国の代表から日本は信頼感を得られない」と感じたものでしたが、今のような長期政権が両手を上げて賛成できるかが問われた案件が持ち上がりました。
 それが国有地払下げに関する一連の疑惑でした。民主主義国家の日本では首相は国民代表という位置付けになりますが、その夫人がかかわった学校法人に官僚の忖度があったのかどうかが国会やメディアで連日のように大きく取り上げられました。

 政府与党はこのまま、問題を収束させたいのだろうというのが大方の見方ですが、国会証人喚問に応じた証人を刑事訴追する動きがあるようです。ここまで徹底して民間人を追求する姿勢に「そこまでやるか。どうにも不思議だ」と逆効果の印象も含めて民間に長期政権におけるガバナンスについての問題意識が醸成されつつあるように思います。
 その空気を鑑みて次の行動が起こされるかどうか? まだ国会閉幕の6月18日迄、日がありますが、この点をどう読むかですね。

 4月にはトランプ大統領と習主席の初めての首脳会談が6日、7日の予定に向けて米中両政府が調整しており、近く正式に発表する見通しです。
 2大国の話し合いの結果いかんで日本の立ち位置は大いに変わってきます。
 日本の国会で証言をした民間人を刑事訴追して「あの証人は信用できない」との印象が醸成されたところで首相は国会解散に打って出るかもしれない、との見方が出てきており、国際政治、国内政治とも非常に重要な状況に差し掛かっていると思います。

 そんな中で迎えるのがフランス大統領選挙です。為替ストラテジーにおいてはいろいろな想定レートが考えられます。
 ボラテイリティは恐怖とサプライズが発生装置の役割を果たしますが、政治によって中~長期のレンジのトレンド転換もありますので、ここはテクニカルのサポートを用いて手堅いトレードを心がけたいところです。
 国際政治の枠組みがどう転換するか今のところ、不明ですし、国内政局も見通しが悪い時なので、手堅くいくなら、短期小幅利益確定が望ましいと思います。

●ドル円
 111,525を抜ければ、111.945もあり得るとみています。
 もし、他の要因も加われば、中期的(3か月~半年程度)の期間に112.847もあり得るかと思います。元安阻止が中国側ニーズで、そのニーズに沿ったドル安円高、元高トレンドも活きているとみます。
 その場合の下値支持は109.668あたりかと思います。
 一方、トランプ政権の政策が継続的に実行されれば、FOMCの政策上、あと数回の金利引き上げサポートの材料と共にドル高円安(前述の112.847あたり)、元安という流れもあり得るため、ここは両方の可能性を考えてのトレードがいいのではないでしょうか。

上値抵抗①112.845
上値抵抗②111.945
均衡111.113-111.525
下値支持110.246-109.668

 アンダーラインを引いた水準の間の往来が長いのかなと見ています。

●ユーロ円
上値抵抗121.085-120.648
均衡119.800-119.948
下値支持 118.026

●豪ドル円
上値抵抗86.203
均衡85.791
下値支持84.143

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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