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第725回 2017年9月21日~27日までの為替見通し

2017年09月21日

 アメリカの金融政策についてイエレンFRB議長はバランスシートの正常化プログラムを今年10月から開始すると明言。これを受けてアメリカ経済に対する信認度が安定し、為替水準はドル高傾向が強まり、112円後半まで息を吹き返しました。

 「あまりドルを安く見積ってはいけないよ」ということで、前回のコラムでは1円以上、上値抵抗水準を低く見積もり、反省です。
 チャート分析からは112円ラインの示唆は探せた水準ですが、寄稿の際に「ここまで戻れるかなあ」「112円は当面むつかしいだろう」と判断しました。
 が、台風の影響も限定的で、雇用も消費も底堅いとなると今後、よほどのことがない限り、もう少し上も見ておく必要があるかと思います。

 ドル高支持ということはアメリカ経済のこの先行きに強気している見方もあるわけで、現状の経済環境以外の要素も点検すべく、現在と状況が似ている歴史上のフレームを探して研究してみることにしました。

 ヒントは国連での「北朝鮮への圧力」発言で足並みをそろえた格好の日米首脳。今年後半から来年にかけてさらに圧力とそれに対する反発の展開が続きそうな気配濃厚です。

 過去、朝鮮半島がきな臭くなったのはまだ第二次世界大戦の敗戦処理が続く1950年6月のことでした。北と南に分断されていた二国で武力衝突が勃発。北側が南側に攻め込んだことがきっかけになりました。それを機会にアメリカ軍を主軸とした国連軍が朝鮮半島に侵攻。中国との境目まで迫ります。すると中国は追い詰められた北朝鮮に援軍を派兵。北緯38度線まで国連軍を押し戻すのです。
 そして(時系列でいうと一年後に相当する頃)、当時のソビエト連邦が休戦の提案をし、1953年には朝鮮戦争は終結を見ます。

 さて、その際、わが国では興味深い展開となっていました。敗戦にまつわるアメリカの戦後処理で財閥解体の一環で国民に財閥の株式払下げが実施されます。当時は預金封鎖され銀行預金を下ろすこともできないうえにモーレツなインフレ。しかも新円切り替えでタンス預金は使えません。しかし、株か不動産を買う場合のみ、預金口座からお金を引き出すことができました。国民は払い下げられ需給が緩んでいる財閥系の株式を買います。
 東京証券取引所が再開されたのは1949年です。入手した株を売る国民、新円欲しさに新たにそれを買う動きで証券市場は活性化します。しかし、1950年、朝鮮戦争が勃発すると株価は半値にまで暴落してしまいます。
 が、そのタイミングを待ち構えて買いまくった人たちもいました。その人たちの資産効果はその後の40年間で、単純計算で450倍。インフレ率を考慮すると1500倍にはなっている勘定です。つまり100万円は15億円に化け途中の株式分割や配当金も加えるとすざまじいリターンを得られたわけです。
 誰がその果実を食べたのか? 誰が儲けたのか? それを研究すると面白いですね。

 一方で、国民は大きな犠牲を払いました。当時、発行され国民がせっせと買った戦時国債は無価値に。家は空襲で焼かれ、インフレで預貯金は減殺され、払い下げられた株式を売って新円に換えたところで生活物資を求めて消失したのですから。そしてその空虚を埋めるために勤労者として高度経済成長を支え、1950年に暴落した株式を購入した人たちに利益を与え続けた結果となったとさ・・・、というわけです。

 誰が利益を得たのかを考えることが為替のストラテジー構築にも反映させられる知恵となるのではないかと思います。

 いずれにせよ、インフレ国家の通貨は弱くなるというのが購買力平価の考え方です。少子高齢化が進行する中、財政立て直しが課題の日本はアメリカと強調してどの道を歩いて行こうとしているのか、よく見極めていですね。トランプ大統領の「アメリカ・ファースト」の意味を今一度考えてドル円相場を研究したいものだと思います。

 今週の為替レンジは以下のように予測してみました。
 慢心しないでレンジの行方を見定めたいものです。


●ドル円
上値抵抗113.877
均衡111.979
下値支持110.461

●ユーロ円
上値抵抗139.472-140.422
均衡134.212
下値支持129.301

●豪ドル円
上値抵抗90.542
均衡86.422
下値支持85.337

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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