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第729回 2017年10月19日~25日までの為替見通し

2017年10月19日

 日本では衆議院選挙の終盤に差し掛かり、与党側が議席を伸ばしそうだとの報道や株高に紛れて、連日のように米軍、自衛隊の飛行中の不具合等のニュースが出ています。
 が、今までより実戦に近い練習をしている証左ではないでしょうか。仮にこのニュースで何かに備えるとしたら、オプションとしていつでも実戦が可能な状態にしておこうとの日米におけるコンセンサスがあるということでしょう。

 2017年10月19日 発売の週刊文春の経済記事では、安倍首相が解散前に渡米していた先で朝食を共にした相手がブラックロックの会長だったとなっています。
 ブラックロックといえばETFでの資産運用額が大きく、世界的に影響力の強い存在ですが、CEOは中国の習近平さんの出身大学、精華大学の中にある組織運営にも深くかかわっています。
 また、その運営会議ではトランプ氏の陣営とも深くかかわりのある経済人が名前を連ねていることから、アメリカと日本、中国間で様々なコンセンサスが図られてきたし、これからも続くのではないかと思います。

 習近平さん絡みの話題では3年前アメリカに逃亡し、現在、ニューヨークに住むかつての中国不動産王・郭文貴氏(50)の動向です。
 郭文貴氏はこれまでも「ユーチューブ」を使って定期的に中国高官の腐敗情報を流してきましたが、今年に入り、なんと、その中に腐敗摘発の先頭に立つていた習近平氏の側近、政治局常務委員の王岐山氏のスキャンダルを暴露しました。
 「王氏の妻や留学させた子どもたちに米国の市民権を取らせ、いつでも米国に逃げ込める準備が整っている」と明かしたのです。
 王氏の妻が25億円を投資して米国で購入した不動産14件の住所と価格一覧表までネットに流したそうなのです。
 これを受けて、収賄で逮捕された側からの復讐を恐れた王氏は6月から3カ月間、姿を消していたといわれます。
 郭文貴氏は、「習氏の出方次第ではもっと暴露する」と表明しているそうです。さすがに中国政府からの要請もあったらしく、アメリカでの講演は中止されました。

 この中国版パナマ文書といいますか、ロシアに逃亡したスノーデンのアメリカ版といいますか、11月5日に来日するトランプ氏が中国に立ち寄る際、おそらく北朝鮮問題などでアメリカ側が中国に折衝する際の材料の一つになるのではないかと注目です。

 来年あたり、日米韓の共同軍事演習と郭文貴氏の投げかけた中国版スノーデン氏現象にどんなオチが付くのか、注目したいですね。何か新しいスキームが生まれてくる可能性がありそうな気がします。投資家はもちろんブラックロック式に運用機会をとらえたいところですが、くれぐれも近海での騒動はご免こうむりたいものですね。

 さて、為替動向です。
 米国財務省の半期為替報告書では日本を為替操作国との認識に変更なし。金融緩和政策への出口戦略に対する懸念も指摘されていますが、為替動向には目下のところ影響していないようです。11月5日のトランプ大統領との会談以降、どんなボラテイリティとなるか注視したいですね。

 今週のレンジは以下の通りに予測してみました。

●ドル円
上値抵抗114.269
均衡112.674
下値支持111.763

●ユーロ円
上値抵抗133.412
均衡132.731
下値支持131.777

●豪ドル円
上値抵抗89.113
均衡88.588
下値支持87.389

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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