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第730回 2017年10月26日 ~11月1日までの為替見通し

2017年10月26日

 今後5年の習体制が固まった中国。3時間半に及んだ習氏の演説で見えてきたのは「大いなる中間所得層の育成」。これは日本にとって大変ありがたいこと。
 インバウンド需要が引き続き見込めることから、中国と下手に対立せず、アメリカにも義理立てしながら、少子高齢化で減少する日本の消費の穴埋めに利用させてもらえれば経済的に願ったりかなったり。

 が、しかし。

 2014年に流出した中国の未来計画マップ(真贋のほどは明らかではない)によると、中国は太平洋側の諸国をすべて支配下、影響下に置く作戦を立てているらしいのです。
 中国に依存しすぎると、日本経済はゆでガエル症候群になりかねません。

 そこで過度に中国中間所得層のインバウンドに依存せず、日本経済が余人をもって代えがたしの存在にならなければなりません。
 国家100年の計を衆議院選挙に勝った自民党主軸にアベノミクスⅢで官民力合わせて頑張りたいものです。

 中国も習氏の下で一強政治。日本も現在のところ安倍一強。2018年3月、ロシア・プーチン氏再選となればプーチン一強。その中にアメリカ・トランプ氏は2018年中間選挙に向けての好パフォーマンスを狙いながらアメリカ経済活性化策を売り込みに来るのでしょう。
 私がトランプ氏なら、下手なことはしないで、危機管理の一環という位置つけで需要喚起型産業であるアメリカの防衛産業に恩恵があるような外交姿勢を貫き、2018年11月の共和党圧勝に持ち込みたい、と思います。
 数の上で上院は微妙ですし、総入れ替えの下院でせっかく共和党が優勢なのに、ここで下手なこと(例・北朝鮮強硬政策)をして議会が運営しにくくなればせっかくのアメリカ・ファーストも実現不可能になってしまいます。2018年中間選挙が終わればすぐに2020年大統領選挙です。

 ところで、日本で安倍氏が三選されたとして、何事もなく2021年まで総理総裁が務まれば、新大統領とともに日米関係を強化するポスト安倍は誰になるのか?
 国内で絶大な人気の小泉進次郎氏はアメリカ留学体験もあり、日本通のアメリカ政策者とも親しいといわれます。小泉氏が日本版マクロンとなる可能性もなくはないわけですが、その時に中国・アメリカ・ロシアのはざまで日本の立ち位置はどうなっているのか。トランプ氏が再選されれば、その後、こわもてのトランプ政策が具現化されるかもしれませんので興味深いところです。
 とにもかくにも習氏の大いなる中間所得層育成という好材料でしのぎつつ、日本独自の生き残り策を今からしっかり構築していきたいものです。どこかから流出した中国未来マップの日本のカラーがあり得ない色になることがありませんように。

 というわけで、未来に向けての視点に対して足元の為替。11月5日来日予定のトランプ氏。FRB次期議長として有力視されているのが子ブッシュ大統領時代の経済諮問委員のテイラー氏ということから考えて、「youは何しに日本へ」という点を上記の流れも加味したうえでよく注視したいものですね。
 今週の各通貨の予測を以下の水準としました。
 ご参考になれば幸いです。


●ドル円
上値抵抗114.113
均衡113.312
下値支持112.050

●ユーロ円
上値抵抗134.636
均衡133.626
下値支持131.756

●豪ドル円
上値抵抗88.607
均衡87.798
下値支持86.360

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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