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第732回 2017年11月9日~15日までの為替見通し

2017年11月09日

 訪中のトランプ大統領を世界遺産の故宮において国賓級のもてなしをした習国家主席。習氏がアメリカを訪問した際は富豪・トランプ氏の別荘だったことと比較すると、「どうだい、中国は歴史の厚みがある国なんだよ」というアピールにもなったかと思います。
 また、習氏は理詰めで対してきたオバマ前大統領と差別化して、最大級のもてなしをすることで「武力行使も辞さじ」とするトランプ氏の気持ちをうまく、くすぐっています。
 「それとこれとは別」とトランプ氏が割り切るかはさておき、これでトランプ氏のメンツはある程度、保たれ、前訪問国の日本と韓国には米国製の防衛品の大量購入を推奨したことだし、アジア歴訪は実は北朝鮮リスクをプロモーション的な位置に据えたアメリカ製品の大セールス行脚だったのかとも受け取れ、そうとしれれば株価も上がろうというものです。

 9月ドイツ選挙、北朝鮮建国記念日、朝鮮労働党設立記念日、安倍首相・衆議院解散、アメリカ議会債務上限問題、減税法案先行き不透明などの懸念材料はとどのつまり、リスクにおびえる一般投資家には参入障壁を設けて、しっかり先行組が種まき投資し、楽しいクリスマスに向けて利確チャンスを整えるためにうまくメディア報道を使ったストラテジーだったかと思います。

 「もう、その手に乗るものか」ということであれば、あまり情報分析系の大脳皮質で考えずに本能系の脳を使い、ありていに言えば「ばかになって」売買したほうがよさそうです。

 財政上の懸念材料はさておき、インフレ政策のアベノミクスが継続する限り、円安を伴うので日本の景気は上向きが期待でき、さらに2019年10月に消費増税が実施される前倒し需要が期待でき、2018年の後半~2019年前半はその効果で企業業績が保たれる可能性が期待があります。そして消費税が上がった後にはオリンピックで外国人がインバウンドで景気下支えという流れが考えられます。

 もっとも、さしもの安倍三選がかなったとしても2021年には安倍さんは任期満了。トランプ氏は2020年再選があるかどうかは不明。それまでの猶予期間に自助努力で団塊後期高齢化時代に備えてください・・・・ということでしょうか。

 好事魔多しといいますから、どこかにリスクはないかと探すわけですが、トランプ陣営のロシア疑惑や減税法案のまさかの障害など、リスクのタネを探し探して踏みあげられる可能性も否めず、ここは順張りと行くべきかもしれません。
 ちなみに「せんみつ」という言葉がありますが、「千人のうちの3人」「千回のうちの三回」という確率を言い表した言葉です。今からでもすぐ動く人の確率は1000分の3。それを見てその4倍がフォローし、さらにその2倍がフォローすることでマーケッティングでいう普及曲線の導線になります。どてんフォローの3人になるか、どてん逆張りの3人になるか、今は判断の難しいところですが、逆張り(円高・株安)に舵を切るには状況が良すぎるため、順張りフオロアー路線が順当かと思います。

 ということで、しばし、順張り路線で。
 今週の為替レンジを以下のように予想してみました。
 ご参考になれば幸いです。

●ドル円
上値抵抗①115.418
上値抵抗②114.274-114.808
均衡113.926-113.453
下値支持111.539


●ユーロ円
上値抵抗133.051
均衡132.187
下値支持131.505


●豪ドル円
上値抵抗90.404
均衡88.006
下値支持87.360


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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