●ドル円
上値抵抗110.666-110.254
均衡109.467-108.777
下値支持108,104-107.971
●ユーロ円
上値抵抗123.174
均衡120.887
下値支持119.672
●豪ドル円
上値抵抗76.306
均衡75.051
下値支持73.454
香港デモ、アメリカでの警察官黒人逮捕の不祥事デモなど懸念材料として大きな火種となってもおかしくない中、米ドル、各国の株式市場の堅調な展開が続いています。
そんな中、アフターコロナ、ウイズコロナなど「コロナ」で語られるメディア・ニュースが多くなっていますが、よくよく考えると不思議なことばかり。
この暑いさなか、何故、風渡る道を歩く時まで、多くの人が律義にマスクを着用しているのか? 熱中症になるリスクのほうが高いかもしれないのに、マスクをしている人がいまだ圧倒的に多いですね。
マスク着用には異論もあって、必ずしも感染予防に有効という意見ばかりではないのですが、どうも人々の脳裏には空気中をたんぽぽの種子のようなばい菌がふわふわ舞っているイメージがあるのかマスク神話を信じ切っている人が多いように見受けられます。
マスクをしないで取材をしたジャーナリストは手袋をし、その手で顔を触らなかった結果、罹患しなかったという例も見聞します。
社会的距離をとれ、透明シート越しに受渡を、手の消毒をと事細かに人々に生活様式を指示している大元は「政府専門家会議」の有識者。ところが日本政府はその会議の議事録を捨ててしまったそうで、今、それが問題になっています。
そうこうしているうちに「コロナ」は便利なイメージ言語になり、なんでも「コロナ」に紐付けられるようになっています。
命に係わる恐ろしい病気、と聞けば身も凍り、ほかのことは考えられない状態になってしまうのも否めません。それを利用したのか、国会ではこれまで何度も廃案になってきたスーパーシティ法案を可決してしまいました。
2013年からたびたび開催されてきた審議会では会議出席者がドバイやシンガポールなどを視察し、日本もそうした方向に国つくりの舵取りすべしとの答申です。
ただ、ビックデータ収集など個人の理解、共感を得られない事柄も多く、個人情報をデータ化され利用される懸念などにはそれなりの反対もあり、審議会でも住民の懸念を指摘する意見も出ていましたが、結局のところ座長に一任の形をとっています。
座長はダボス会議のボードメンバーであることからダボス会議と連携していく形でスーパーシティの進行を企画してきた経緯があります。
今回のコロナ騒ぎの陰で法律化のプロセスについての十分な審議もなく、スーパーシティ法を可決し、ビックデータやAIを駆使した都市作りを進行し、テレワークやデジタルマネーを通じて監視社会的な面も持つスーパーシティを構築していくことについて国民には不明な点も多く、今後、弊害も浮上してくる可能性があります。
為替動向の先行きにも何らかの影響が及ぶのではないでしょうか。
ただし、株式市場には恰好の材料提供で、すでに多くの銘柄が上昇しています。
アフターコロナはスーパーシティという具合に既成事実化し、その一連でデジタル通貨も始まるようなこの流れ。どこかに大きな落とし穴があるような気がするのですが、杞憂でしょうか。
さて、周期的要因もあり110-109円台も視野に入ってきたドル円。一因には「コロナ」騒ぎで過剰な悲観に対する修正もあるようです。外資決算月であり、SQ前でもあるのでポジジョントークや「お化粧」価格も示現しやすい時ですね。堅実なレンジでトレードしたいものです。