FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

FX・CFD・証券取引・外国為替のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替大観 > 第271回 ~新たな中東危機に備える~
為替大観

最新の記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

第271回 ~新たな中東危機に備える~

2017年12月06日

マネーパートナーズからのお知らせ:2017年12月13日(水)の本コラムは、筆者都合により休載します。

 トランプ大統領が「イスラエルの首都をエルサレムに認定する」というニュースで、金融市場は一気に騒がしくなった。話自体は、数日前から噂として流れていたが、実際に決定されたことで、改めて問題の深刻さが浮き彫りされた。中東情勢がきな臭くなったことが嫌気され、リスク回避の動きが高まった。

 ドル円は、今日は朝から売り先行で、一時は112円を割る寸前まで下落したが、現在(18:50現在)辛うじて112円台を保っている。今後21日移動平均線(今日現在112.43円)を明確に超えることができなければ、110円台への下落も十分考えられる。

 ところで、エルサレムは、三大宗教(キリスト教、ユダヤ教、イスラム教)の聖地だが、世界の火薬庫と呼ばれてもおかしくない場所ともいえる。一つの都市でありながら、その宗教別の地域境界線を、市民はっきり意識して生活しているからだ。筆者は、約10年前になるが、同地に住むイスラエルの友人の案内でエルサレム市を訪問したことがある。きれいな街並みに感激したが、と同時に「ここからは入ってはいけない場所」などと、常に宗教の違いを意識した言動であったことを、いまでもはっきりと覚えている。

 1990年代から米国はイスラエル・パレスチナ自治政府間の和平交渉に仲介してきたが、これまで明白な進展は見られない。今回の米国の決定で、パレスチナとの関係が悪化し、さらに中東情勢全体にまで紛争が及ぶかもしれないとの懸念が高まる可能性がある。報道によれば、大使館移転の具体的な時期などは決定されていないとのことだが、具体化してくれば、為替市場、株式市場に大きなリスクオフ相場が出てくることは免れない。新たなドル安材料として、今後の成り行きに大きな警戒感を抱いている。

 このようなさ中、思い出したのが、将棋の羽生永世7冠の言葉である。羽生氏が40歳にして6つの永世称号を獲得。その後に発行された著書「大局観」の中で、マーケットで勝負している投資家にも共通する「勝負に勝つための心構え」となる言葉をたくさん語っている
 それを、筆者は「1.逆転に期待するな」、「2.勝ち方の極意」、「3.集中力の高め方」、「4.仕掛けのタイミング」、「5.情報を読み取る力」として、羽生氏の言葉をマーケットの言葉に置き換えてまとめた。(筆者のブログ参照)
http://jcowhoman.cocolog-nifty.com/blog/cat23022183/index.html

 筆者が特に参考にしているのが、4.の仕掛けのタイミングにある。羽生氏は「将棋がわかりやすい局面に入ったらダメ。勝負どころはもっと前にある。戦いが始まる前に香車や歩の使い方を考えのは、なかなか考えづらい。でもそこが勝負どころになる」と語っている。
 マーケットでも同じようなことが言えるのでないだろうか。この意味で、今回のトランプ大統領の決定で火ぶたが落とされたわけで、これが早い段階で消化されるか、延焼するのか、よくよく注視していかなければならない。筆者は現段階では、ブラックスワンが大きくなるとは予想していないが。。。
 
 さて、今週末に米雇用統計があるが、非農業部門雇用者数は20万人、平均時給は+0.2%と適温経済は維持されると予想されている。そこで、今後1週間の相場レンジは、ドル円は111.20-113.20円と予想。一方ユーロは、ドイツの連立交渉が進展すると考え、対ドルでは1.1780-1.1980、対円では、132-134円と予想する。
(2017/12/6、小池正一郎)


※当コラムは毎週水曜日の更新です(水曜日が祝日の場合は休載となります)。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。

コラム一覧

鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、取引の額の4%の額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.7%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,700円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替大観 > 第271回 ~新たな中東危機に備える~