鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 142.00~143.80 |
ユーロ円 | 157.30~158.80 |
ユーロドル | 1.1000~1.1150 |
豪ドル円 | 94.50~96.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
来週のFOMCにおける利下げ観測が広がる中、FRBの利下げ幅を巡って市場は混沌としている。ただ米債券利回り低下の進捗状況を伴って、0.5%の利下げが有力視されつつあり、ドルロングを手仕舞う動きが優先されている。そんな中、米国株式市場ではNYダウが前日比484ドル高と反発するなど、改めて米景況感の良さも意識されているが、明日の8月の米消費者物価指数(CPI)は5カ月連続で伸びが前年比で鈍化する見通しとなっている。反面、上振れリスクも意識されているなど、相対的に米経済の先行き不透明感が強まっている。そして注目のトランプ氏とハリス氏の直接対決(米大統領選候補者討論会)も控えており、安易にどちらにも仕掛けづらい外部環境にあるだけに、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心がけるのが得策であろう。
一方、ドル円は一時143円台後半まで買われたが、米債券利回り低下が嫌気されており、上げ幅を解消する格好で142円前後でもみ合い相場と化している。現時点ではFOMCの利下げ幅次第であろうが、日米金利差縮小期待を背景に拙速的な上値トライは慎重になっているだけに、引き続きレンジ幅ドル円142.00~144.00を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはECBとFRBの利下げ幅を巡って安易に仕掛けづらい状況にあるが、1.10割れでは割安感の買い戻しも散見されるなど、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1000~1.1150を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、142円前後から押し目買いと共に、144円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.10前後から押し目買いと共に、1.11台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、株価動向と米債券利回り動向に注視しており、輸出企業はドル円144円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は戻りは限定的と判断しており、142円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色をさらに強めている。現状では昨日と同様に、ユーロドル1.10前後から押し目買いと共に、1.11台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円142円前後ではロング、144円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は157円台半ば割れから押し目買いと共に、159円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は94円台半ば前後から押し目買いと共に、96円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 141.50 | 144.30 |
ユーロ円 | 156.80 | 159.20 |
ユーロドル | 1.0950 | 1.1200 |
豪ドル円 | 93.80 | 96.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 141.50 | 144.30 |
ユーロ円 | 156.80 | 159.20 |
ユーロドル | 1.0950 | 1.1200 |
豪ドル円 | 93.80 | 96.50 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆143.00(SP143.80買い) |
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆157.50(SL156.90売り) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆95.00(SL94.50売り) |
2024年9月収支経過(02~10日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥85,000 | |
ユーロ円 | +¥100,000 | +¥40,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | -¥75,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆143.00(SL143.70買い) |
ユーロ円売り | 50,000 | ★△158.30(157.50ロングカバー)+¥40,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 144.30(SL145.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 142.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 159.30(SL160.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆157.50(SL156.90売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1150(SL1.1200買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1000(SL1.0950売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 96.00 |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.50(SL93.90売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 143.80(SL144.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 142.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 158.50 |
ユーロ円買い | 50,000 | 157.30(SL156.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1150(SL1.1200買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1000(SL1.0950売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 96.00 |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.50(SL93.90売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。