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為替モーニング東京市場2022年6月23日

2022年06月23日
(コラム執筆時間:09時29分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円135.30~136.80
ユーロ円143.00~144.50
ユーロドル1.0480~1.0630
豪ドル円93.50~94.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

昨日、パウエルFRB議長の上院・議会証言が行われたが、内容的にはインフレ2%への回帰を踏まえて、米経済は非常に力強く、金融引き締め策を強調している。総じて、先のFOMC後の会見から大きな変化はなく、市場の反応は限定的になっている。そんな中、同議長はソフトランディング達成には非常に困難な状況との見方を再三繰り返しており、急ピッチの米利上げが及ぼす影響も暗に指摘し始めている。今後の米リセッション(景気後退)の可能性に言及したとの思惑が働き、米債券利回りは軒並み低下するなど、ある意味合いではインフレ抑制のための金融引き締め策の限界も垣間見えている。このため相対的にはFRBの積極的な金融引き締め策が織り込み始めており、ドルを買い戻す動きも一服している。とは言え、世界情勢がロシアによるウクライナ侵攻によるエネルギー価格及び商品価格の急上昇、そして、中国経済を巡るサプライチェーン問題などが加わり、世界の基軸通貨であるドル買いへの志向は一層強まっており、拙速的にドルを売り下がる外部環境とは言い難い。当面、ドルの更なる下落局面では、買い戻しに転じることも一考であろう。

一方、ドル円は米金利の優位性を重視し、136円前後で底堅い展開ではあるが、米債券利回りの低下を嫌気して、拙速的な上値トライには慎重になっている。ただ、依然として、日米の政策方針が真逆であり、過度な円高期待は禁物であろう。引き続きレンジ幅ドル円135.30~136.80円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは米ドル主導で戻り売りが優先される中、1.05台半ば前後で試行錯誤が続いている。依然として、1.05割れでは割安感の買いや利益確定買いが散見されており、下値も限定的になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0480~1.0630を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、135円台半ば割れから押し目買いを勧めると共に、136円台後半からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは1.05割れから押し目買いと共に、1.06台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円137円前後を中心に、136円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は135円台半割れから押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しているが、相対的には動意待ちの状況にあり、調整色を強めている。現状ではユーロドル1.05前後から押し目買いと共に、1.06台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円135円台半ば割れではロング、136円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は143円前後から押し目買いと共に、144円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は93円台半ば割れから押し目買いと共に、94円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円134.80137.30
ユーロ円142.45144.75
ユーロドル1.04401.0670
豪ドル円92.8095.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

2022年6月収支経過(01~23日) 
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥295,000
ユーロ円-¥305,000+¥35,000
ユーロドル+¥64,800(+ドル450)
豪ドル円+¥65,000+¥40,000
前日の売買 東京市場
ユーロ円買い50,000★△143.00(143.70ショートカバー)+¥35,000
豪ドル円買い50,000★△94.20(95.00ショートカバー)+¥40,000
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000137.00(SL137.50買い)
ドル円買い50,000135.50(SL135.00売り)
ユーロ円売り50,000☆144.00(SL145.10買い)
ユーロ円買い50,000142.50(SL141.90売り)
ユーロドル売り50,000☆1.0590(SL1.0640買い)
ユーロドル買い50,0001.0450(SL1.0390売り)
豪ドル円売り50,00094.80(SL95.30買い)
豪ドル円買い50,00093.30(SL92.70売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000136.80(SL137.30買い)
ドル円買い50,000135.30(SL134.80売り)
ユーロ円売り50,000144.50(SL145.10買い)
ユーロ円買い50,000143.30
ユーロドル売り50,0001.0630(SL1.0680買い)
ユーロドル買い50,0001.0530
豪ドル円売り50,00094.80(SL95.30買い)
豪ドル円買い50,00093.50(SL93.00売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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