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為替モーニング東京市場2022年5月10日

2022年05月10日
(コラム執筆時間:09時17分)

鈴木予想レンジ 

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円129.80~131.30
ユーロ円137.00~138.30
ユーロドル1.0480~1.0630
豪ドル円89.80~91.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

市場は米債券利回りの動向に振られ易い展開は否めないが、FRBのインフレ抑制志向は根強く、今後のFOMCの利上げサイクルについて見極めたいとの思惑が働いている。そんな中、米10年債利回りは、一時3.2%台まで上昇するなど、ドル買い戻し志向を強めていたが、流石に急ピッチの上昇を警戒し、利益確定買いに圧されて3.0%近辺まで下落するなど、波乱含みの展開に追いやられている。米国株式市場も金利先高観測を嫌気する格好で前日比653ドル安と大幅続落しており、相対的にドルの調整売りが優勢になっている。ただ、ロシアのウクライナ侵攻による地政学リスクへの不安が払しょくできず、また、中国経済の先行き不透明感も手伝い、安全資産であるドル買いに集中せざるを得ない外部環境にあり、ドルを手仕舞う動きは限定的と言わざるを得ない。当面、直近のレンジ幅を重視し、ドルの更なる下落局面では買い戻しに転じることが得策であろう。

一方、ドル円は米債券利回りの動向次第ではあるが、米中長期債が3%台で定着している以上、拙速的に下値を模索する難しさもある反面、20年ぶりの円安圏で推移しており、波乱含みの展開を強いられている。引き続き直近のレンジ幅ドル円129.80~131.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルはウクライナ情勢を背景に、戻り売りが優先されているが、ECB理事から7月利上げへの言及が相次いでおり、やや持ち直しの兆しがある。ただFRBを上回るほどの利上げ機運がない以上、戻りも限定的と言わざるを得ない。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0480~1.0630を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、130円割れから押し目買いと共に、131円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.05割れから押し目買いと共に、1.06台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、株価動向を注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円131円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、130円台半ば割れから随時実施しており、現状では130円割れを視野に、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.05割れでは押し目買いを実施しているが、現状でも1.04台半ば前後を中心に、1.05前後から押し目買いと共に、1.06台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている。

●クロス円は、ドル円130円割れではロング、131円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は137円前後から押し目買いと共に、138円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は90円前後から押し目買いと共に、91円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円129.30131.50
ユーロ円136.60138.85
ユーロドル1.04401.0670
豪ドル円89.5091.80

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
No position
2022年5月収支経過(02~10日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥40,000+¥40,000
ユーロ円+¥30,000+¥30,000
ユーロドル+¥48,000(+ドル350)
豪ドル円-¥25,000-¥25,000
前日の売買 東京市場
ドル円売り50,000☆131.30(SL131.50買い)
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000131.70(SL132.20買い)
ドル円買い50,000☆△130.50(131.30ショートカバー)+¥40,000
ユーロ円売り50,000138.70(SL139.20買い)
ユーロ円買い50,000☆△137.40(138.00ショートカバー)+¥30,000
ユーロドル売り50,0001.0600(SL1.0650買い)
ユーロドル買い50,0001.0470(SL1.0420売り)
豪ドル円売り50,00092.50(SL93.00買い)
豪ドル円買い50,000☆▼91.30(SL90.80売り)-¥25,000
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000131.10(SL131.60買い)
ドル円買い50,000129.80(SL129.30売り)
ユーロ円売り50,000138.30(SL138.80買い)
ユーロ円買い50,000137.00(SL136.50売り)
ユーロドル売り50,0001.0620(SL1.0670買い)
ユーロドル買い50,0001.0490(SL1.0440売り)
豪ドル円売り50,00091.30(SL91.80買い)
豪ドル円買い50,00090.00(SL89.50売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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