鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 135.50~136.80 |
ユーロ円 | 142.50~143.80 |
ユーロドル | 1.0450~1.0580 |
豪ドル円 | 93.30~94.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米国株式市場では米債券利回りの伸び悩みを好感し、一時3万2000ドルを窺う展開を見せたが、リッチモンド連銀製造業景気指数が2カ月連続のマイナス、他の地区連銀(ダラス、ニューヨーク、そして、フィラデルフィア連銀)製造業景気指数も弱い内容になる中、その後発表された6月コンファレンスボード消費者信頼感指数も予想の100を下回るなど、米景気後退懸念が広がった。このためNYダウは前日比491ドル安と、荒っぽい展開を強いられている。そんな中、ウィリアムズNY連銀総裁が大幅利上げの必要性を指摘しているが、あくまで少数派に過ぎず、市場の反応は限定的になっている。ただ、依然として、市場は米金利の優位性を重視しており、拙速的にドルが売り込まれる相場環境ではないものの、どちらに転んでも何ら不思議ではないだけに、ある程度はレンジ幅を拡大して、じっくりと待機策に努めることが得策であろう。
一方、ドル円は日米金利差を背景に136円台を回復するなど、改めて、底堅い展開が意識されている。一部では次なる節目140円台も意識されているが、悪い円安に拍車をかけるだけに、過剰期待は禁物であろう。引き続きレンジ幅ドル円135.50~136.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはドイツのG7を終え、次なるスペインでのNATO会合に注目が集まっており、相対的に動意薄の展開を余儀なくされている。引き続き直近のレンジ幅1.0450~1.0580を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、135円台半ば割れから押し目買いを勧めると共に、136円台半ば以上からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円136円台から随時実施しており、現状では136円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は135円前後を中心に、135円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ECBの年次フォーラムが注目されていたが、ラガルドECB総裁が慎重姿勢を強めていることで、改めてユーロドル1.06台で上値の重さが意識されている。現状では1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円135円台半ば割れではロング、136円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は142円台半ば前後から押し目買いと共に、144円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は93円台半ば前後から押し目買いと共に、95円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 134.85 | 137.15 |
ユーロ円 | 142.90 | 144.30 |
ユーロドル | 1.0420 | 1.0640 |
豪ドル円 | 92.80 | 95.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年6月収支経過(01~29日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥270,000 | +¥60,000 |
ユーロ円 | -¥195,000 | +¥25,000 |
ユーロドル | +¥107,700(+ドル750) | |
豪ドル円 | +¥70,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ★△135.80(134.60ロングカバー)+¥60,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆143.80(SL144.30買い) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆94.50(SL95.00買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 136.50(SL137.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 135.10(SL134.60売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 144.50(SL144.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△143.30(143.80ショートカバー)+¥25,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0640(SL1.0700買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.0510(SL1.0460売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.10(SL95.70買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 93.80 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 136.70(SL137.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 135.50(SL135.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 143.80(SL144.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 142.50(SL142.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0580 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0450(SL1.0400売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.70(SL95.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 93.60 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。