鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 104.80~106.00 |
ユーロ円 | 127.30~128.50 |
ユーロドル | 1.2080~1.2200 |
豪ドル円 | 82.50~83.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
パウエルFRB議長は年内に経済活動の正常化と改善が進むことへの期待感を表明。ただ、国内の景気回復は依然として、道半ばの状態であり、完全には程遠いと指摘、FRBが完全雇用の復帰に向け導入した政策の変更を検討するまでには、しばらく時間がかかるという認識を示している。そして、最近の債券利回り上昇に関しては、力強い経済見通しに対する確信の表れであるとも言及しているが、ワクチン接種への期待や消費支出拡大見通しなど、景気回復への期待を反映しているとも指摘している。その中、米国株式市場ではコロナで低迷していた関連株が反発しており、相対的には新型コロナウィルスの終息期待を込めた見解とも受け取られており、安易にポジションを取り切れない情勢にある。
一方、ドル円はFRBが金融政策は緩和的で、緩和的であり続ける必要があり、金利は当面低水準にとどまると表明したこともあり、一時ドル円105円割れの展開なるなど、改めて戻りの鈍さが意識されている。反面、同レベルでは実需や利益確定買いが散見されるなど、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円104.80~106.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはラガルドECB総裁が長期債の動向を注意深く見ていると言及しているが、米長期金利の急ピッチの上昇の影響もあるが、欧州圏が一枚岩とは言えない状態にあるだけに、引き続き米ドル主導の展開にならざるを得ない。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2080~1.2200を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円105円割れから押し目買いを勧めると共に、ドル円106円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.21割れから押し目買いと共に、1.22前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円106円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円105円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、現状ではユーロドル1.22前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、買いは1.21割れから少なめの押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円105円割れではロング、106円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は127円台半ば割れから押し目買いと共に、128円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは82円台半ば前後から押し目買いと共に、83円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 104.30 | 106.50 |
ユーロ円 | 126.85 | 129.00 |
ユーロドル | 1.2030 | 1.2255 |
豪ドル円 | 82.20 | 84.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆82.80(SL83.70買い) |
2021年2月収支経過(01~24日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥35,000 | +¥25,000 |
ユーロ円 | -¥20,000 | |
ユーロドル | +¥57,300(ドル450) | |
豪ドル円 | -¥70,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 106.20(SL106.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆△105.30(105.80ショートカバー)+¥25,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 128.50(SL129.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 127.50(SL127.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2170(SL |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2060(SL1.2010売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 83.50(SL84.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.50 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 106.00(SL106.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 104.90(SL104.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 128.50(SL129.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 127.50(SL127.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2190(SL |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2080(SL1.2030売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 83.70(SL84.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.60 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。