通貨ペア予想レンジ ドル円128.70~130.00" />

FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

実践トレーディング

最新の記事

為替モーニング東京市場2022年5月18日

2022年05月18日
(コラム執筆時間:09時17分)

鈴木予想レンジ 

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円128.70~130.00
ユーロ円135.70~137.00
ユーロドル1.0470~1.0600
豪ドル円90.50~91.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

インフレ懸念が深まる中、昨日、パウエルFRB議長は経済が想定通りに推移すれば、0.50%利上げを議題に乗せると述べたほか、必要なら中立水準を超える利上げを躊躇しないと、タカ派姿勢を崩さなかった。このため米債券利回りは軒並み上昇しており、10年債は再び3%迫る勢いを見せている。そんな中、4月米小売売上高は事前予想通りに前月比+0.9%であったが、米4月鉱工業生産は市場を上回る1.1%となり、株式市場の支援材料となって、NYダウは前日比431ドル高と反発している。相対的には再びドルを買い戻す動きが強まってはいるが、市場では既に金利先高観測を見込んでおり、市場の反応自体は限定的になっている。当面、相場が動意づくまでは静観せざるを得ないが、引き続き直近のレンジ幅を重視し、じっくり待機策で臨むことが無難であろう。

一方、ドル円は米債券利回りの上昇も手伝い、再び130円台が射程圏内となり、底堅い展開を見せている。ただ節目の130円前後では依然として、実需や利益確定売りが散見されており、過剰期待は自重せざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円128.70~130.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルはECB理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁が7月の理事会では0.25%利上げが現実的だと述べたほか、大幅利上げの可能性を排除すべきではない旨を強調しており、ユーロを買い戻す動きが強まっている。とは言え、ウクライナ情勢に対する不透明感もあり、米国以上の拙速的な金融引き締め策は欧州経済の腰折れになる可能性が高く、ECBがFRBを政策金利で追従するには時期尚早と言わざるを得ない。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0470~1.0600を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、129円割れから押し目買いと共に、130円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、今朝のGDPの悪化を踏まえて、株価動向に注視しているが、輸出企業はドル円130円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、128円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、米ドル主導であるが、引き続き、売りを優先しており、現状ではユーロドル1.06前後からナンピン売りと共に、1.04台半ば前後を中心に、1.05割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円129円割れではロング、130円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は136円割れから押し目買いと共に、137円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は90円台半ば前後から押し目買いと共に、91円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円128.20130.50
ユーロ円135.30137.70
ユーロドル1.04301.0670
豪ドル円89.8092.20

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

前日の売買 東京市場
ドル円売り50,000★△129.50(128.70ロングカバー)+¥40,000
ユーロ円買い50,000★△134.00(134.40ショートカバー)+¥20,000
ユーロ円売り50,000★▼135.30(SL135.80買い)-¥25,000
ユーロドル売り50,000★△1.0480(1.0370ロングカバー)+$550
豪ドル円売り50,000★▼90.50(SL91.00買い)-¥25,000
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000129.80(SL130.30買い)
ドル円買い50,000128.50(SL128.00売り)
ユーロ円売り50,000☆136.50(SL137.00買い)
ユーロ円買い50,000135.20(SL134.70売り)
ユーロドル売り50,0001.0560(SL1.0610買い)
ユーロドル買い50,0001.0430(SL1.0380売り)
豪ドル円売り50,00091.70(SL92.20買い)
豪ドル円買い50,00090.20(SL89.70売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000130.00(SL130.50買い)
ドル円買い50,000128.70(SL128.20売り)
ユーロ円売り50,000137.00(SL137.50買い)
ユーロ円買い50,000135.80
ユーロドル売り50,0001.0600(SL1.0650買い)
ユーロドル買い50,0001.0480(SL1.0430売り)
豪ドル円売り50,00091.50(SL92.10買い)
豪ドル円買い50,00090.30(SL89.80売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 実践トレーディング > 為替モーニング東京市場2022年5月18日