鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 108.50~109.50 |
ユーロ円 | 120.00~121.00 |
ユーロドル | 1.1000~1.1100 |
豪ドル円 | 72.50~73.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場の話題は寝ても覚めても中国が発生源であるコロナウィルスの感染拡大に集まっている。依然として、収束の兆しも見えないだけに、今後はワクチン開発も含めて、如何にコロナウィルスの感染源を遮断するかに絞られるだろうが、市場参加者としても、風評被害が拡散する中、安易にどちらにも仕掛けづらい状況に置かれている。いずれにしても、中国がウィルスの発生源であるが、中国はあらゆる面で各国への供給源となっている以上、完全にウィルスを断ち切る難しさがある。市場心理としては、人民元安も含めて、中国離れが加速する可能性も意識し始めている。ただ、大多数の国が中国経済に依存している以上、米国のみならず、アジアや欧州諸国にとっても大きな打撃になる可能性があり、当面、ウィルス感染の進捗状況を睨みながら、少なめの売買で対応することが得策であろう。
一方、ドル円はNYダウの上昇を背景に、日経平均株価も反発に転じており、底堅い展開ではあるが、依然として、実需売りや利益確定売りがドル円109円台半ば前後で散見されており、一旦同レベルでは清算入りと見なした方が無難であろう。本日はトランプ米大統領の一般教書演説も注目されているが、テーマは「偉大なる米国の再起」になっており、概ね選挙向けの演説になる可能性が高く、過剰期待は禁物であり、引き続きレンジ幅ドル円108.50~109.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは戻り売りに圧される中、ユーロドル1.10台半ば前後で右往左往しているが、更なる買い材料が希薄なだけに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1000~1.1100を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円108円台半ば前後から押し目買いと共に、109円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に1.10前後から押し目買いと共に、1.11台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、株価の反発を好感し底堅い展開と判断している。輸出企業はドル円109円前後からナンピン売りを随時実施しており、現状では109円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円108円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.1100台以上からナンピン売りと共に、1.10台前半から押し目買いを継続している模様。
●クロス円は、ドル円108円台半ば前後ではロング、ドル円109円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円120円前後から押し目買いと共に、121円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは72円台半ば前後から押し目買いと共に、73円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.05 | 110.10 |
ユーロ円 | 119.50 | 121.65 |
ユーロドル | 1.0950 | 1.1160 |
豪ドル円 | 72.10 | 74.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2020年2月収支経過(03~04日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥10,000 | +¥10,000 |
ユーロ円 | ||
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥25,000 | +¥25,000 |
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆109.10(SL109.60買い) |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ★△108.80(108.60ロングカバー)+¥10,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆109.10(SL109.60買い) |
ドル円買い | 50,000 | 108.30(SL107.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆120.50(120.50ロングカバー)±¥0 |
ユーロ円買い | 50,000 | 119.60(SL119.10売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1100(SL1.1150買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1030(SL1.0980売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | ☆△73.00(72.50ロングカバー)+¥25,000 |
豪ドル円買い | 50,000 | 72.10(SL71.60売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 109.50(SL110.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 108.70 |
ユーロ円売り | 50,000 | 121.00(SL121.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 120.00(SL119.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1100(SL1.1150買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1010(SL1.0960売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 73.50(SL74.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 72.60(SL72.10売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。