鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 134.30~135.80 |
ユーロ円 | 141.30~142.80 |
ユーロドル | 1.0450~1.0600 |
豪ドル円 | 92.50~94.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先にパウエルFRB議長が議会証言でインフレ対策を優先する姿勢を示したことから、市場はにわかに米金利先高観測が強まっていたが、これが株式市場の大幅な下落要因になっており、米景気後退懸念もにわかに現実味を帯びている。そんな中、NYダウは一時190ドル安と軟調に推移したものの、悪材料出尽くし感や米債券利回り低下を受けて、前日比194ドル高とやや落ち着きを取り戻しつつある。そして、為替市場も24年ぶりの円安水準に直面しているが、米債券利回りの伸び悩みもあり、ドルロングを解消する動きから、相対的に円買い圧力を強めている。ただ、日米の金融政策の相違は顕在化しており、更なるドル下落局面では買い戻しに転じる動きは根強い。また、ウクライナ情勢の長期化や中国経済の低迷もあって、拙速的にドルを売り下がるには時期尚早と言わざるを得ない。引き続き、相場が大きく動意づいてからのナンピン売買が得策であろう。
一方、ドル円は金利先高観測が優勢であり、134円台では利益確定買いや実需買いが散見されるなど、積極的に下値を模索する相場環境ではない。いずれにしても、利食いと損切りが相混じり、神経質な展開が予想されるため、引き続き、レンジ幅ドル円134.30~135.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導の展開に変わりはないが、6月ユーロ圏PMI速報値が予想を下回ったことで、ECBの利上げ観測もやや萎えており、一時1.05割れと警戒感を強めている。反面、同レベルでは割安感や利益確定買いも随所に散見されるなど、1.05前後でもみ合い相場の様相を呈している。引き続き、レンジ幅ユーロドル1.0450~1.0600を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、134円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、135円台後半からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、米債券利回り低下を背景に戻り売りが優勢ではあるが、輸出企業はドル円135円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は134円台半ば割れから随時実施しているが、現状では134円前後を視野に、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、戻り売りを優先する中、ユーロドル1.05割れでは押し目買いを実施しているが、依然として、米ドル主導の展開であり、現状では1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円134円台半ば割れではロング、135円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は141円台半ば割れから押し目買いと共に、143円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は92円台半ば割れから押し目買いと共に、94円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 133.80 | 136.15 |
ユーロ円 | 141.00 | 143.30 |
ユーロドル | 1.0400 | 1.0630 |
豪ドル円 | 92.10 | 94.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年6月収支経過(01~24日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥330,000 | -¥35,000 |
ユーロ円 | -¥270,000 | +¥35,000 |
ユーロドル | +¥106,700(+ドル750) | +$300 |
豪ドル円 | +¥40,000 | -¥25,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ☆135.30(SL134.80売り) |
ユーロ円買い | 50,000 | ★△143.30(144.00ショートカバー)+¥35,000 |
ユーロドル買い | 50,000 | ★△1.0530(1.0590ショートカバー)+$300 |
豪ドル円買い | 50,000 | ★▼93.50(SL93.00売り)-¥25,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 135.80 |
ドル円買い | 50,000 | ☆134.60(SL134.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 143.00(SL143.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆141.50(SL41.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0600(SL1.0650買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0460(SL1.0400売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.00(SL94.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.50(SL92.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 135.50 |
ドル円買い | 50,000 | 134.30(SL133.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 142.70 |
ユーロ円買い | 50,000 | 141.30(SL140.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0580(SL1.0630買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0460(SL1.0400売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.00(SL94.60買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.50(SL92.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。