鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 141.50~143.50 |
ユーロ円 | 156.00~158.00 |
ユーロドル | 1.0980~1.1130 |
豪ドル円 | 94.00~95.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
来週のFOMC及び日銀金融政策決定会合を前にして、一部報道ではFRBの追加利下げ及び日銀の追加利上げは急ぐ必要がないとの見通しも浮上してはいるが、米債券利回りが軒並み低下しており、ドルに売り圧力が掛かっている。ただ原油価格の下落や中国経済の低迷、そして中東情勢などの地政学的リスクも重なっており、依然としてドル買いニーズも根強いものがある。ファンダメンタルズ的には、インフレの鎮静化を踏まえて、本邦を除く米欧などの先進国では利下げに舵を切っており、相対的に円高基調が維持される可能性は高い。反面、金利差拡大が即座に解消される訳でもなく、あくまで段階的な円高基調と言わざるを得ない。一方、急ピッチの円高が株安を誘発している嫌いがあるが、この2か月間の荒っぽい展開も半値戻しの状態にあり、日経平均3万5000円前後が下値サポートになる可能性は高く、ドル円相場も140円前後では下げ渋る展開も予想される。株価及び為替相場共に、上記レベルでは一旦清算局面を迎えると見なした方が無難かもしれない。いずれにしても投資家心理の冷え込みが顕著であるだけに、ある程度の乱高下を想定した上で臨機応変な売買が必要であろう。
一方、ドル円は米債券利回り低下を背景に、拙速的な上値トライは慎重になっている。またFOMCの利下げ幅を見極めるまでは、拙速的にポジションを取りづらい側面も強い。引き続きレンジ幅ドル円141.50~143.50まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは目ぼしい買い材料のない中、戻り売りが優先されている。ただ1.10割れも意識されているが、同時に割安感の買い戻しも随所に散見されており、狭いレンジ幅での攻防が予想される。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0980~1.1130を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、141円台半ば前後から押し目買いと共に、143円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.10割れから押し目買いと共に、1.11台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円143円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は142円割れを視野に、141円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色をさらに強めている。現状ではユーロドル1.10割れを視野に、同レベル前後から押し目買いと共に、1.11台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円141円台半ば前後ではロング、143円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は156円前後から押し目買いと共に、158円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は94円前後から押し目買いと共に、95円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 140.80 | 144.10 |
ユーロ円 | 155.50 | 158.50 |
ユーロドル | 1.0930 | 1.1180 |
豪ドル円 | 93.50 | 96.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 140.80 | 144.10 |
ユーロ円 | 155.50 | 158.50 |
ユーロドル | 1.0930 | 1.1180 |
豪ドル円 | 93.50 | 96.00 |
現在のポジション
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆95.00(SL94.50売り) |
2024年9月収支経過(02~11日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥110,000 | +¥25,000 |
ユーロ円 | +¥125,000 | +¥25,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | -¥75,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ★△158.50(157.50ロングカバー)+¥50,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 143.80(SL144.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆△142.50(143.00ショートカバー)+¥25,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 158.80(SL159.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆▼157.30(SL156.80売り)-¥25,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1150(SL1.1200買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1000(SL1.0950売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.80 |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.50(SL93.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 143.50(SL144.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 141.50(SL140.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 158.00(SL158.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 156.00(SL155.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1130(SL1.1180買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0980(SL1.0930売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.50 |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.00(SL93.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。