鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 127.70~129.30 |
ユーロ円 | 134.80~136.50 |
ユーロドル | 1.0480~1.0650 |
豪ドル円 | 90.50~92.20 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
ロシアが報復措置として、ポーランドやブルガリアに対して、天然ガスの供給を停止する旨が報じられている。主な理由として、ルーブルでの支払いを拒否した結果としているだけに、エネルギー源をロシアに依存しているドイツ、そして、欧州圏全般にまで波及するかは定かではないが、ユーロ経済の圧迫要因になることは間違いなく、ユーロドルは節目の1.05近辺まで急落している。また、ポンドも足早に1.25割れになるなど、ドル全面高の様相を呈している。米国としても、過度なドル高は経常収支の悪化に繋がり、歓迎できる情勢ではないが、ロシアや中国に対して、経済制裁を課している状況下では強いドル政策が必要であり、ある意味ではジレンマ状態に置かれている。とは言え、世界的な秩序を維持するためには、強いドルが求められているのも考慮しなければならず、依然として、ドル買いニーズは健在と見なした方が無難であろう。そんな中、市場は来週のFOMCの動向に注目が集まっているが、既に、0.5%の利上げは織り込み済みであり、市場の関心はFRBが金利先高観測をどこまで強調できるかであろう。反面、米債券利回りの伸び悩みに繋がっている以上、10年債利回りが3%台を達成した場合には、戻り売りに転じることも一考であろう。
一方、ドル円は20年ぶりの円安相場に警戒感を強めているが、128円台を回復しているものの、130円台を目指す雰囲気には至っていない。本日の日銀金融政策決定会合では現状維持が見込まれており、サプライズは期待薄であるだけに、引き続き直近のレンジ幅ドル円127.70~129.30円を重視し、同レベル前後からのナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢の進展次第ではあるが、特筆すべき買い材料もなく、依然として、戻り売りが優先されている。反面、割安感と売られすぎを踏まえた買い戻しも1.05割れでは散見されており、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0480~1.0630を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買でユーロドル対応することが無難であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、127円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、129円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.05割れから押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円129円台を視野に、同レベル前後からナンピン姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は127円台半ば前後を中心に、128円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、ユーロドル1.05近辺では随時押し目買いを実施しているが、現状では1.04台半ば前後を視野に、1.05割れから押し目買いで待機している。一方で1.06台半ばからはナンピン売りで、待機姿勢を強めている。
●クロス円は、ドル円127円台半ば前後ではロング、129円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は135円割れから押し目買いと共に、136円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は90円台半ば前後から押し目買いと共に、92円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 127.20 | 129.70 |
ユーロ円 | 134.30 | 136.80 |
ユーロドル | 1.0430 | 1.0680 |
豪ドル円 | 90.20 | 92.80 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0560(SL1.0480売り) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ$ロング | 50,000 | ☆▼1.0750(SL1.0560売り)-$950 |
2022年4月収支経過(01~28日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | -¥40,000 | +¥35,000 |
ユーロ円 | +¥100,000 | +¥40,000 |
ユーロドル | -¥237,100(-$1,750) | -$950 |
豪ドル円 | -¥85,000 | +¥35,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆136.00(SL136.50買い) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆91.70(SL92.20買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 128.60(SL129.10買い) |
ドル円売り | 50,000 | ★△128.00(127.30ロングカバー)+¥35,000 |
ドル円買い | 50,000 | 127.00(SL126.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 136.50(SL137.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△135.20(136.00ショートカバー)+¥40,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0730 |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.0560(SL1.0510売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 92.20(SL92.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△91.00(91.70ショートカバー)+¥35,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 129.20(SL129.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | 127.70(SL127.20売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 136.30(SL136.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 134.80(SL134.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0630 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0480(SL1.0430売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 92.30(SL92.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 90.70(SL90.20売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。