鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 129.50~131.00 |
ユーロ円 | 136.50~138.00 |
ユーロドル | 1.0480~1.0630 |
豪ドル円 | 92.00~93.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先のFOMCにおいて、FRBは22年ぶりの0.5%の利上げとバランスシートの縮小を決定。その後の会見でパウエルFRB議長は、今後複数回の会合で0.5%の利上げを検討すると述べる一方、市場が警戒していた0.75%の利上げについては消極的であることが判明するなど、過度な利上げ期待は後退した格好になっている。そんな中、米10年債利回りが一時3.1%台まで上昇しており、米国株式市場ではNYダウが1,063ドル安と急落するなど、インフレ抑制のための拙速的な金融引き締め政策が問われ始めている。FRBのシナリオ自体が混迷を極めている模様であり、今後の米経済の軟着陸にも懐疑的な見方が浸透しつつある。いずれにしても、市場にはウクライナ情勢の深刻化や中国のロックダウンによる景気減速懸念などの不透明感がある以上、リスク回避志向は根強く、為替並びに株式市場も短期志向で臨機応変な売買が求められるが、引き続き波乱含みの展開が予想されるため、相場が大きく動意づいてからのナンピン売買が一考であろう。
一方、ドル円は次回6月FOMCでの0.75%の利上げ観測が後退したことを受けて、ドル売りが先行し、一時129円割れまで下落基調を強めていたが、その後は米長期債利回りの上昇を背景に、130円台を回復するなど、改めて、日米金利差拡大が意識されるなど、米金利の動向に振られ易い展開が続いている。引き続きレンジ幅ドル円129.50~131.00を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢を背景に戻り売りが優先される中、米債券利回りの上昇も手伝い、再び下値を模索する展開ではあるが、1.05前後では割安感と利益確定買いも随所に散見されており、過度なユーロ安期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0480~1.0630を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、129円台半ば前後から押し目買いと共に、131円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.05割れから押し目買いと共に、1.06台前半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向を注視しなら、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円131円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、129円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.05割れから押し目買いと共に、1.06台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている。
●クロス円は、ドル円129円台半ば前後ではロング、131円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は136円台半ば前後から押し目買いと共に、138円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は92円前後から押し目買いと共に、93円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 129.00 | 131.50 |
ユーロ円 | 136.00 | 138.50 |
ユーロドル | 1.0430 | 1.0680 |
豪ドル円 | 91.50 | 94.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
No position |
2022年5月収支経過(02~06日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | ||
ユーロドル | +¥48,000(+ドル350) | +$350 |
豪ドル円 |
前日の売買 東京市場(5/02)
ドル円売り | 50,000 | 131.50(SL132.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 129.00(SL128.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 138.00(SL138.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 135.80(SL135.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆△1.0630(1.0560ロングカバー)+$350 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0450(SL1.0400売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.20(SL93.70買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 90.80(SL90.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 131.00(SL131.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 129.50(SL129.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 138.00(SL138.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 136.50(SL136.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0620(SL1.0670買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0480(SL1.0430売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.50(SL94.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.00(SL91.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。