鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 135.50~137.00 |
ユーロ円 | 142.50~144.00 |
ユーロドル | 1.0450~1.0600 |
豪ドル円 | 93.30~94.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
FRBのタカ派姿勢が強まる中、今晩はパウエルFRB議長の議会証言が注目されている。ただ同議長はインフレ対策として、事前予想通りに利上げ姿勢を再び強調する見込みが高く、相対的にドルを買い戻す動きが優勢になっている。反面、既に警戒レベルにまで達しているドルロングの積み上がりもあり、更なるドル上昇局面ではポジションを相殺する意味合いでも一旦清算入りと見なした方が無難であろう。そんな中、米株式市場は米利上げ観測を背景に乱高下を繰り返しているが、FOMCとしても、インフレ対策とは言え、急ピッチの利上げが米経済に及ぼす影響を考慮しなければならない。また、ウクライナ情勢や中国経済の後退懸念など、様々な不安材料が回遊している以上、基本的にはマーケットに刺激を与える金融引き締め策にはならないとの見方も少なくなく、FRBの筋書き通りの政策方針になる可能性は少ないとの見方も台頭している。引き続き相場が動意づいてからの始動を心掛けるのが賢明であろう。
一方、ドル円は金利先高観測を背景に、136円台を維持しているが、流石に短期筋も24年ぶりの円安局面に利益確定売りが随所に散見されているなど、過度な円安期待は自重局面に差し掛かっている。引き続きレンジ幅ドル円135.50~137.00円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導で戻り売りが優先される中、今朝と同様に、1.05割れでは利益確定買いと調整買いが相混じり、意外と底堅い展開を見せている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0450~1.0600を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、135円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、137円前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円137円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は135円台半ば前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りが優先されているが、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円135円台半ば前後ではロング、137円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は142円台半ば前後から押し目買いと共に、144円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は93円台半ば割れから押し目買いと共に、94円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 135.00 | 137.30 |
ユーロ円 | 142.00 | 144.40 |
ユーロドル | 1.0400 | 1.0630 |
豪ドル円 | 92.80 | 95.10 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年6月収支経過(01~22日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥295,000 | -¥25,000 |
ユーロ円 | -¥305,000 | ±¥0 |
ユーロドル | +¥63,900(+450) | |
豪ドル円 | +¥65,000 | +¥40,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆143.00(SL143.50買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ★▼136.00(SL136.50買い)-¥25,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆143.70(SL144.20買い) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆95.00(SL95.50買い) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 137.00(SL137.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 135.50(SL135.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 144.50(SL145.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△143.00(143.70ショートカバー)+¥35,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0600(SL1.0650買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0450(SL1.0400売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.50(SL96.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.20(95.00ショートカバー)+¥40,000 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 137.00(SL137.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 135.50(SL135.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 144.00(SL145.10買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 142.50(SL141.90売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0590(SL1.0640買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0450(SL1.0390売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.80(SL95.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 93.30(SL92.70売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。