鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 113.70~114.70 |
ユーロ円 | 128.50~129.50 |
ユーロドル | 1.1270~1.1370 |
豪ドル円 | 81.80~82.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場の関心が来週予定されている連邦公開市場委員会(FOMC)にて、FRBが積極的な金融引き締め策に向かうとの思惑も働いており、米金利先高観測を背景に、米国株式市場では3指数揃って下落するなど、一旦ポジションの手仕舞いが優先されている。そんな中、原油価格の高騰や中国経済の後退と共にサプライズチェーン問題、そして、オミクロン株の早期収束期待はあるものの、世界経済の活性化の足かせになっており、相対的な不安材料がマーケットの緊張感を強めている。いずれにしても、リスク回避の構造が複雑化しており、安易にポジションを取りづらい相場環境にあるだけに、引き続き直近のレンジ幅を駆使し、臨機応変な売買が求められる。
一方、ドル円は日米金利差拡大を背景に底堅い展開であるが、中国経済の失速懸念もあり、リスク回避の円買いとドル買いが併用されており、狭いレンジ幅での攻防が予想される。引き続きレンジ幅ドル円113.70~114.70円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機策に努めることが一考であろう。
他方、ユーロドルは1.13台半ば前後で膠着度を強めていたが、ラガルドECB総裁がECBは米当局ほど迅速に行動しない十分な理由を述べたこともあり、欧米金利差拡大観測を踏まえて、ユーロ売りが加速し、一時1.13割れになるなど下値圧力が増している。ただ、ドル高警戒も同時に発生しており、下値トライも慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1270~1.1370を重視し、同レベル前後からのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、113円台後半から押し目買いと共に、114円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.13割れから押し目買いと共に、1.14前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強めている中、輸出企業はドル円114円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は114円割れを視野に、113円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しているが、ドルの調整売りも手伝い、ユーロドル1.13前後でもみ合い相場と化している。引き続き直近のレンジ幅を重視し、ユーロドル1.12台半ば前後から押し目買いと共に、1.13台半ば以上はナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円113円台半ば前後ではロング、114円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は128円台半ば前後から押し目買いと共に、129円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は82円割れから押し目買いと共に、83円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 113.00 | 115.10 |
ユーロ円 | 128.00 | 130.00 |
ユーロドル | 1.1200 | 1.1420 |
豪ドル円 | 81.25 | 83.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆129.20(SL128.60売り) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1350(SL1.1270売り) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆▼130.20(SL129.20売り)-¥50,000 |
2022年1月収支経過(04~21日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥5,000 | |
ユーロ円 | -¥10,000 | |
ユーロドル | +¥19,500(+$150) | |
豪ドル円 | -¥45,000 | -¥50,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 114.80(SL115.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 113.80(SL113.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.20 |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆129.20(SL128.70売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1380 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1300(SL1.1250売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.00(SL83.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.00(SL81.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 114.60(SL115.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 113.70(SL113.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 129.50 |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.50(SL128.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1370 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1270(SL1.1220売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 82.80(SL83.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 81.80(SL81.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。