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外貨投資 転ばぬ先の智慧

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第601回 ユーロ/ドルへの目線はもう一段下がる…

2017年10月30日

 先週26日のECB理事会で決まった量的緩和策からの出口戦略は、市場関係者や参加者が想定していたものに比べてかなり緩やかで、言うなれば「期待外れ」な結果となった。
 今回、ECBは国債などの資産購入の終了時期を来年9月末まで延長したうえで、来年1月以降の資産購入量を減額することを決めたものの、必要に応じて9月以降の延長も検討する用意があるとし、場合によっては購入量を再増額する可能性もあるとした。
 さらに、ドラギECB総裁は「終了時期をオープンエンドにすることをメンバーの大多数が支持した」とあらためてアピールし、資産購入量の減額は「テーパリング(定期的に一定量ずつの減額を続ける措置)ではない」と言明までしたのである。
 非常に柔軟性に富んだ対応と言えなくもないが、何やら非常に頼りない、心もとない感じがすることも事実だ。その実、会見のなかでドラギ総裁は「物価上昇圧力はいまだに弱い」と述べ、さらには「成長への下方リスクには為替相場が含まれる」とも語っていた。前回9月の理事会に引き続いて、また今回も総裁はユーロ高をあからさまに嫌気する姿勢を示したのである。
 もちろん、前回9月(7日)のECB理事会以降は、市場においてそれまでの見立て違いへの反省と修正が進む様子もある程度は見られた。それでも、市場には今回の理事会直前まで、より積極的な出口戦略への期待がなおも燻っていた。だからこそ、理事会の決定と総裁会見の内容を受けてユーロには強烈な売り圧力がかかり、ついにユーロ/ドルは1.1600ドルの水準をも一時的に下回ることとなった。明らかな「失望」の表れということになるが、もう少し事前に市場が織り込みに行ってもよかったのではないかとも思う。もちろん、そこが私たち投資家にとっては“狙い目”ということになるわけだ。

 結果、ユーロ/ドルは一目均衡表の日足「雲」下限や89日線などを次々に下抜けることとなった。それだけでも、ユーロ/ドルの当面の下値余地は相当程度拡がるものと思われるのだが、今回はさらに今年8月17日安値や10月6日安値が位置する1.1665ドル処の水準をも下抜けたことが大きいと言える。
 この1.1665ドル処というのは、言わば「ネックライン」の水準であり、それは7月下旬あたりから形成されてきたと見られる「ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ(三尊天井)」のネックラインである。執筆時点において、この三尊天井は「完成した」と見做して良いものと思われ、そうであるならば中期的な目線はかなり下がることとなる。
 周知のとおり、三尊天井が完成した後の中期的な下値の目安というのは、三尊天井が形成されていた間につけた高値(=1.2093ドル)からネックライン(=1.1665ドル)までの値幅と同じだけ、ネックラインから下方にとった水準と考えるのが一つのセオリーであり、それは計算すると1.1200ドル台前半あたりということになる。考えてみれば、今年1月安値から直近(9月)高値までの上昇に対する50%押しの水準が1.1217ドルで、やはり1.1200ドル台前半である。

 その一方で、先週27日にドル/円は一時114.45円前後まで上値を伸ばし、今年5月高値や7月高値と顔合わせする格好となった。当面、同水準をクリアに上抜けるかどうかが一つの焦点となるが、目先はもう一つ気になるポイントがある。
 それは、この10月の月足・終値(つまり明日31日のNY終わり)で31カ月線を上抜けるかどうか。31カ月線は、今年1月以降ずっとドル/円の上値抵抗として機能してきており、それをしっかり上抜けるかどうかは大きい。仮に、同線を終値でクリアに上抜けることとなれば、次に一目均衡表の月足「雲」上限の水準が視野に入ってくる。月足「雲」を上抜ければ、少し長い目で118円台が再び見えてくることとなろう。
(10月30日 09:10)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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