FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

--> --> -->

FX・CFD・証券取引・外国為替のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 外貨投資 転ばぬ先の智慧 > 第605回 ドル/円は「半値押し」で一旦下げ止まる展開
外貨投資 転ばぬ先の智慧

最新の記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

第605回 ドル/円は「半値押し」で一旦下げ止まる展開

2017年11月27日

 先週は22日に10月開催分のFOMC議事録が公表され、ややハト派的な内容に市場はドル売りで反応することとなった。議事録からは、米国のインフレ鈍化が長期化する可能性に対する警戒感が滲み出していて、市場は来年以降の利上げペースが想定よりも鈍る可能性を危惧している模様だ。
 無論、いまだ米税制改革の行方が不透明であることや北朝鮮及び中東における地政学リスクへの警戒も解けないことがドルの上値を押さえやすいという点も逃せない。
 ただ、先週は23日の米感謝祭に向けて、市場で手持ちのポジションを一旦整理しておこうとする動きが見られたという点も理解しておく必要はあろう。こと円に関しては、シカゴ通貨先物市場における投機筋の売り越しが大きく膨らんでいたことから、一旦買い直しておこうとする動きが生じて当然の状態でもあった。

 結果的に、先週22日のドル/円の日足ロウソクが長めの陰線となり、一目均衡表の日足「雲」上限や200日線、89日線など重要な節目を次々に下抜ける展開となったことも軽視はできない。同時に、日足の「遅行線」が日々線を下抜けたことも一つの弱気シグナルと捉えておく必要があろう。
 とはいえ、先週23日に一時的にも111.07円まで下押したことで、9月8日安値から11月6日高値までの上げ幅に対する「半値押し」の水準まで調整することとなり、同水準で一旦は下げ止まる可能性もあると見られる。実際、足下では89日線をあらためて上抜ける動きとなっており、目先は200日線をも上抜けるかどうかが一つの焦点となっている。今後、米株式市場でクリスマス・ラリーが大いに盛り上がるような状況となれば、あらためてドル/円にも一定の上値余地が生じてくるだろう。まずは、日足「雲」上限(現在は112.71円)や11月6日高値からの下げの半値戻し=112.90円あたりが意識されやすいものと見られる。
 そもそも、今年3月以降のドル/円は108-114円のレンジ内でフラット型のもみ合いを続けており、そのなかで111円処というのはレンジの「中心」として意識される重要な節目となっている。もちろん、それだけに111円処をひとたび下抜けると、そのまま再び108円処まで下押す可能性があるとの見方もできなくはない。少なくとも、9月8日安値から11月6日高値までの上げ幅に対する61.8%押し=110.16円あたりまで下押す可能性があるものと見ておく必要はあろう。

 一方、先週は週末24日にかけてユーロ/ドルが強含みの展開となり、24日のNY時間入り後には1.1940ドル処まで上値を伸ばすこととなった点が印象に残る。
 23日に発表された仏・独・ユーロ圏の11月の購買担当者指数(PMI)がいずれも強めであったことに加えて、ドイツの政局に足下で変化が生じていることなどがユーロ高の主な要因。周知のとおり、独シュタインマイヤー大統領の呼びかけによって、ドイツのメルケル首相と第2党であるイツ社会民主党(SPD)のシュルツ党首が30日に会談する方向性が固まり、市場には大連立によって政権が安定することへの期待が膨らんでいる。
 前向きな展開に水を差すつもりはないのだが、これまでの一連の連立協議のなかでメルケル首相の影響力や求心力が著しく低下したことは紛れもない事実で、そのこと自体に対する懸念は今後も抱いておく必要があると思われる。個人的には、足下の市場でユーロ買いに傾く動きがやけに強くなっていることについては、やや過剰反応(浮かれ過ぎ)になっているものと見る。
 そもそも、市場は来年1月以降のECBの政策方針について実際よりもタカ派的に捉え過ぎていると感じる。ユーロ/ドルで資金を回転させたい市場の意向は理解するが、いたずらな上値追いには慎重でありたい。
(11月27日 09:15)


※当コラムは毎週月曜日の更新です(月曜日が祝日の場合は休載となります)。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

コラム一覧

鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、取引の額の4%の額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.7%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,700円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 外貨投資 転ばぬ先の智慧 > 第605回 ドル/円は「半値押し」で一旦下げ止まる展開