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第625回 ドルに戻り一巡感で当面はドル/円も調整含みか

2018年05月14日

 前回更新分の本欄で、ドル/円について「 重要な節目水準に到達してきた目先は戻り一巡となる可能性がある」などと述べたが、少なくとも先週1週間の値動きからはそうしたムードも感じられたように思われる。
 5月2日に一旦110円台に乗せたドル/円は、先週10日に再び110円台に到達するも一瞬で反落し、むしろ週末にかけては上値を切り下げる動きとなって行った。場合によっては小さなダブル・トップを形成しているようにも見え、そのネックライン水準にあたる4日安値=108.63円を今後クリアに下抜けるかどうか一応は注視しておきたい。

 なにしろ、米10年債利回りの3%の壁は相当に厚い。4日に発表された4月の米雇用統計における「平均時給」の伸び(=前年同月比+2.6%)を見ても、先週10日に発表された4月の米消費者物価指数の伸び(=コア・前年比+2.1%)を見ても、米10年債利回りが3%台にしっかりと乗せるには少々力不足と言える。
 その意味でも、足下の相場展開はドル/円の戻り一巡というより「ドルの戻り一巡」といったほうが適当であり、実際、先週末にかけてはユーロも対ドルで一定の戻りを試す展開となっていた。もちろん、その一方でドル指数は当然、戻り一巡となっている。

 少し振り返ると、ユーロ/ドルは4月23日に89日線、一目均衡表の日足「雲」下限を下抜け、さらに4月25.日、26日に1.2200ドルの節目と3月1日安値(=1.2154ドル)を下抜けたところから下げに一層の弾みがついた。なお、4月30日あたりには21日線と89日線のデッドクロスが示現し、足下では89日線が下向きに転じ始めるという弱気の流れのなかにある。
 5月に入ると、ついに心理的節目でもある1.2000ドル処を下抜け、ほどなく1.1900ドル割れの水準を試すこととなったわけだが、年初から4月下旬まで保ち合いを続けた場面での値幅と同じ値幅を節目の1.2200ドルより下方にとった値が大よそ1.1900ドル割れの水準あたりと考えれば、そろそろ下げ一巡となってもおかしくはない
 また、2017年11月安値から今年2月高値までの上げ幅に対する61.8%押しは1.1936ドルと計算され、総じて1.1900ドル処というのは€ドルにとっての重要な節目の一つということになりそうである。

 周知のとおり、最近はユーロ圏の域内景気の先行きにやや限りが見え始めていることも事実である。ユーロ圏景況感指数は年初から3月まで3カ月連続で低下し、4月は若干持ち直したものの、依然として停滞感は拭えない。また、IHSマークイットによればユーロ圏の4月の総合購買担当者指数(PMI/改定値)は3カ月連続の低下となり、ことに製造業の落ち込みが目立っている。
 5月2日に欧州連合統計局(ユーロスタット)が発表した今年第1四半期のユーロ圏GDP(速報値)も前期比+04%と、前四半期の+0.7%から成長が鈍化しており、足下の市場ではECBによる量的緩和幕引きの視差は7月まで待つ方針との見方が強まっている。

 そうした意味から、たとえドルの戻りがこのあたりで一巡した場合でも、そこから一気にユーロ高や円高に強く傾くというのは些か考えにくいことではある。
 ドル/円については当面、110円処が右腕の重しとなりやすいと思われるが、若干の調整を交えながらも基本的には高止まりで推移し、中期的に米10年債利回りが3%台にしっかり乗せて行く動きを見定めようとするだろう。また、ユーロ/ドルについては引き続き各種の経済指標の結果、景気変調の兆しの有無などを注視して行きたい。
(05月14日 08:50)


※当コラムは毎週月曜日の更新です(月曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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