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第558回 「ポジション調整」のイメージは強いものの、「押し目買い」は継続…!?

2019年04月19日

 期待した通り、「年初来高値」は確かに更新しました。しかし期待された「損失確定のストップロス」が発動することはなく、更新幅は“わずか”に留まりました。こうなると「イースター休暇(19~22日)」「日本の10連休(27日~翌月6日)」、そして「セル・イン・メイ(Sell in May)」を控えたスケジュール感が頭をよぎり、「新たなポジション構築は手控え」「ポジション調整(利益確定売り)」が上値を押さえています。

 一方、翌18日にはジリジリと値を落としましたが、それを跳ね返したのは「強い米経済指標」でした。米小売売上高は“2017年9月来の+1.6%”、新規失業保険申請件数に至っては“1969年9月来の19.2万件”という好内容でした。悲観的な米景気の見方は急速に巻き戻されており、一時“70%超”へと上昇していた「米年内利下げの確率(金利先物ベース)」は、
 すでに“40%前後”へと低下しています。前のめり的に織り込まれた「米利下げ観測」が急速に後退している格好であり、これが下値を支える要因として機能している感があります。

 こうして『上値は重いが、下値も堅い』は、『(上にも下にも)動くに動けない』へと変化した印象があります。すでに「イースター休暇」に入っていますので、「しばらくこうした状況は続く」と考えざるを得なくなりつつあります。イースター休暇から欧米勢が帰って来る来週も、すぐに「日本が10連休」が待ち構えているからです。

 しかしテクニカル的に見ると、「上昇トレンド本格化の兆し」は変わっておりません。日足では“200日移動平均線(本日は111.50円)”を再び超えており、“20日移動平均線の上向き”も変わっていないからです。上値が重いのは“200週移動平均線(同111.966円)”に押さえられているからですが、“週足・一目均衡表先行スパン上限(同111.896円)”はジリジリと切り上がっており、トレンド転換につながりかねない“同下限はかなり下(109.683円)”で展開しています。

 「フラッシュ・クラッシュ(1/3)」のイメージがまだ残る中での“流動性低下”は、「ポジション調整(利益確定売り)」、場合によっては「仕掛け的な円買い」への思惑を醸成させやすいといえます。しかし皆が警戒をしている時というのは、得てしてそうは動いてくれないもの…?もちろん「可能性はゼロ」ではありませんが、来週も「大きく崩れるは期待薄」を基本として神経質なマーケットに臨みたいところです。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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