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第555回 「110円割れ失敗⇒巻き戻し」 - いよいよ反撃の狼煙…!?

2019年03月29日

 「米国債利回りの逆イールド(長短金利の逆転)」にまで発展したことから、週初(25日)には“109.706円”まで下落したドル円。しかし“110円割れは一時的”に留まっており、“110円台の膠着”のままで年度末ウィークを終えようとしている印象があります。

 主要中銀が“ハト派”に金融政策スタンスを転換する中、「世界経済の失速懸念」から派生した“リスク回避姿勢”は根強いものがあります。まだ払拭したというわけではありませんので、“上値が重い”は新年度入り後も継続する可能性は残っています。先行き不透明な「英Brexit懸念」が引きずっていることを考えれば、なおさらです。

 しかし金利先物から見た「米年末利下げの確率」は、すでに“70%程度”を織り込んでしまっています。そうした状況下、来週は主要な経済指標が目白押しです。幾分“早計”との印象が否めない中ですので、“さらなる利下げ観測は台頭しづらい”、反面“巻き戻しには傾斜しやすい”と考えることは十分可能です。

 昨日から開催される「米中通商協議」、4月中の開催が見込まれる「米中首脳会談」も、同様です。依然として先行き不透明感は燻っていますが、すでに懸念は織り込まれた感が否めません。…となると“期待は台頭しやすい”ものの、“失望(悲観論)には傾斜しづらい”と見るのが自然です。

 4月末に10連休を控えている関係で、例年ほど「新年度入り後のポジション構築」は威力がないかもしれません。しかし“上値を追う”力にはならなくても、“下値を支える”可能性は十分…?

 テクニカル的にも、「110円割れ失敗⇒巻き戻し優勢」という形です。懸念が払拭したわけではないだけに「上値は重いが、下値も堅い」が続く可能性は残りますが、少なくとも「大きくは下がらない」と見ながら、新年度に臨みたいところです。リスク回避/選好に直結する(であろう)、債券・株式動向を睨みながら…。



※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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