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マネパ為替分析 日刊レポート

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分水嶺を巡る攻防戦、三度(みたび)…!?

2021年02月25日

◆ リフレ・トレード再燃 - “106円台”回復

想定(期待?)した通り、昨日は「コロナワクチン普及」を背景にした「景況楽観論」が、前面に押し出されました。
このため「株高」を背景にした“リスク選好→円売り”はそのままに、「米国債利回り上昇」を背景にした“金利志向→ドル買い”が再び加わりました。
クロス円通貨全体が上昇するいわゆる“円全面安”の中、“ドル買い”の後押しも加わったことで、ドル円は“106円台”へと一時駆け上がりました。

ただ“上値の重さ”は相変わらずであり、“戻り売り”圧力も根強いものがあるのも否めないところです。
このため“106円台”を維持し続けることは叶わず、“105.839円”へ押し戻されて昨日の取引は終えています。


◆ ファンダメンタルズは十分、テクニカルは微妙…?

“200日移動平均線(本日は105.474円)”を突破したことを考えれば、“もう一段の上値追い”につながっても何ら不思議ではありません。
ただ“週足・一目均衡表先行スパン下限(同106.213円)”とも重なる“2/17高値(106.216円)”には、「分厚いドル売りオーダー」が観測されています。
突破できれば“もう一段の上値追い”が加速すると見られる反面、できなければ“頭打ち→利益確定売り”へと意識が向かいかねない分水嶺…。

ファンダメンタルズ的には十分、しかしオーダー状況+テクニカル(前記106.20円ライン)を鑑みれば微妙…?
個人的には“前者(突破→さらなる上値追い)”を想定していますが、「分水嶺を巡る攻防戦、三度(みたび)…」という認識はやはり持っておきたいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:106.385(20/9/7-8高値)
上値4:106.216(2/17高値、週足・一目均衡表先行スパン下限、月足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値3:106.100(2/24高値、+2σ)
上値2:106.000(大台)
上値1:105.914(50週移動平均線)
前営業日終値:105.839
下値1:105.648(2/23~2/24の38.2%押し)
下値2:105.509(2/23~2/24の50%押し)
下値3:105.473(200日移動平均線、日足・一目均衡表転換線)
下値4:105.369(2/23~2/24の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値5:105.190(2/24安値、+1σ、20日移動平均線)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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