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マネパ為替分析 日刊レポート

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あくまで“結果次第”だが、“巻き戻し”に要警戒…!?

2024年09月06日

◆ “マチマチ”というのが実状も… - 一時“143円割れ”

昨日も「米労働環境悪化」が囃されました。
注目された「ADP雇用統計」が、“20年12月以降最小(+9.9万人)”を記録したからです。
この影響にて“米10円債利回り低下→ドル売り”へと傾き、ドル円は“143円割れ(安値は142.854円)”へとさらに値を落としました。

ただ「新規失業保険申請件数」は“2週連続減少(22.7万件)”となり、「ISM非製造業景況指数」は“前月より改善(51.5)”していました。
その構成項目である「雇用指数」は“低下(50.2)”していましたが、いわゆる“強弱混在”といった状況だったことが窺えるところです。
このため“イメージは下方向”といったところですが、“一方通行的”な動きには発展しておりません。
米10年債利回りも“揺れ動き(3.72-3.77%)”となっており、すぐさまドル円も“143円台”へと押し戻されて、そのまま昨日の取引を終えています。


◆ いよいよ“大一番”… - 米雇用統計

「米雇用関連指標」に注目が注がれる中、そのトリを務めるのは本日の「米雇用統計」となります。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+16.0万人)」「失業率(4.2%)」「平均時給(前年比+3.7%)」と“前月より改善”が見込まれており、まずはここからの“乖離具合”が注目ということになります。

ただファーストアクションはいつものように「非農業部門雇用者数」と見られますが、「年次改訂(8/21)」にて“下方修正(計81.8万人)”された関係で、“数値の信ぴょう性(中央値の置き所?)”が未知数というのが実状といえます。
そうなると「米労働環境悪化」の度合いを測るには、「失業率」の方がより意識されると見るのが…?


◆ “イメージは下方向”となると、逆にインパクト大は…?

“イメージが下方向”へと傾斜する中での発表ですので、“下振れ→ドル売り”には要警戒と考えるのが妥当かもしれません。
ただし短期金融市場で見た「米9月利下げ」の確率は、今週は“ほぼ変わっていない(40-45%)”というのが実状となります。
そうなると“イメージ先行”を疑わざるを得ず、逆に“巻き戻し”の際の方がインパクトは大きい…?

後は“結果次第”であり、それまでは“動きづらい”が基本ということになりそうですが、いずれにしても発表後は“大きく振れる(動意づく)”を前提に、神経質なマーケットと向き合いたいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、さらに値幅を拡大しております。

145.561(9/4高値、9/3~9/5の61.8%戻し、ピボットハイブレイクアウト)
145.025(9/3~9/5の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、大台)
144.891(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:144.607(100週移動平均線、月足・一目均衡表基準線)
上値4:144.513(9/3~9/5の38.2%戻し)
上値3:144.235(9/5高値)
上値2:144.126(-1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値1:144.000(大台)
前営業日終値:143.442
下値1:143.000(大台)
下値2:142.854(9/5安値)
下値3:142.786(ピボット1stサポート)
下値4:142.541(-2σ)
下値5:142.129(ピボット2ndサポート)
142.000(大台)
141.688(8/5安値)
141.405(ピボットローブレイクアウト)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

98.719(+1σ)
98.426(9/2~9/5の61.8%戻し)
98.000(大台、9/2~9/5の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、ピボットハイブレイクアウト)
97.903(20日移動平均線)
上値5:97.702(9/4高値)
上値4:97.539(9/2~9/5の38.2%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:97.123(ピボット1stレジスタンス)
上値2:97.045(9/5高値、大台)
上値1:96.947(-1σ)
前営業日終値:96.692(週足・一目均衡表先行スパン上限)
下値1:96.376(9/5安値後の押し目)
下値2:96.105(9/5安値、ピボット1stサポート)
下値3:96.000(大台、-2σ)
下値4:95.750(100週移動平均線)
下値5:95.674(ピボット2ndサポート)
95.243(ピボットローブレイクアウト)
94.993(日足・一目均衡表基準線、大台)
94.722(8/8安値)
94.041(8/7安値、大台)
93.421(8/6安値)
93.000(大台)
92.556(週足・一目均衡表先行スパン下限)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

193.117(+2σ)
193.000(大台)
192.211(200日移動平均線、9/2~9/5の76.4%戻し)
192.000(大台)
191.652(+1σ)
191.415(9/2~9/5の61.8%戻し)
191.000(大台)
190.846(9/4高値)
190.775(9/2~9/5の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
190.524(50週移動平均線)
190.341(20日移動平均線)
190.135(9/2~9/5の38.2%戻し)
190.000(大台)
189.783(9/5高値)
前営業日終値:189.075(大台)
188.552(9/5安値後の押し目)
188.064(9/5安値、大台)
188.614(-1σ)
188.241(8/19安値)
188.000(大台)
187.864(8/14安値)
187.580(8/13安値)
187.130(8/12安値、-2σ)
187.000(大台)
186.792(日足・一目均衡表基準線)
186.468(8/9安値)
186.289(週足・一目均衡表先行スパン上限)
186.000(大台)

《10:55》
《11:45、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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