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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2022年5月2日(月)]

2022年05月02日

日銀会合を経て、「日米金融当局の立ち位置の違い」はさらに鮮明化しました。
この影響にてドル円はストップロスを絡めながら吹き上がり、28日には“131.261円”へと駆け上がる場面を見せています。
その後は月末・週末要因のポジション調整+利益確定売りに押されて“129.315円”へ押し戻される場面も見られましたが、“130円割れ”ではすぐさま買い拾われているのが実状といえます。

こうした中、今週は「FOMC(3-4日)」、そして「米雇用統計(6日)」を迎えるスケジュール感になります。
一方で今週は各国で休場が相次ぎ、特に「中国(労働節:~4日)」「日本(GW:~8日)」は大型連休に当たります。
厳密にいうと、2日・6日は開場(日本)していますが、“連休の谷間(飛び石連休)”ということから、取引参加者は極端に少ないと見られるところです。
つまり“流動性低下”が見込まれる中でのビッグイベントですので、発表次第では“急変動”といった展開は十分に想定されるところです。

ただしマーケットは“すでに織り込んだ”という印象が否めませんので、そうなると“様子見”、少なくとも発表までは“膠着(動きづらい)”と見るのが妥当ということになります。
となると問題はその後ということになりますが、「米雇用コスト指数(29日)」が“過去最高(+4.7%)”を記録したように、米金融政策には“積極性”が求められています。
一方で“国際商品高騰→インフレ加速”を背景に「金融緩和策後退」が日本でも叫ばれていますが、「本邦賃金上昇率」は“横ばい(実質0%近辺)”というのが実状です。
そして賃金上昇がなければ、「金融引き締めはできない」というのが経済学のセオリーです。
そうなると「日米金融当局の立ち位置の違い」は如何ともしがたく、それを埋める術は現時点では見当たらない…。

「速過ぎる上昇スピード」を考えれば、発表後に“さらなる上値追い”となるかは微妙といわざるを得ません。
それでも“下値は堅い”、下落しても“ポジション調整の域でない”と見ながら、この神経質となるであろう1週間を乗り切りたいところです。

《12:30》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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