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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2022年6月13日(月)]

2022年06月13日

堅調な米雇用統計を背景に、先週は「米利上げペース加速」への思惑が燻り続けました。
このため“3%台”を回復した米10年債利回りに引っ張られる格好で、週央にかけて“ドル買い”が進行しました。
ただ米CPIを控えた“様子見”がその後は先行したことで、上値は限定されました。

そうした中で迎えた米CPIは、大方の予想に反して“高い伸び(81年12月以来の+8.6%)”を示しました。
このため「インフレ・ピークアウト観測」は剥落し、「米大幅利上げ継続」との思惑を呼び起こしました。
こうして米10年債利回りは“3.17%”へと駆け上がる中、“金利選好→ドル買い”が顕著となっています。

一方で米株式にとっては明らかに“ネガティブ”な状況であり、NYダウが“急落(△880ドル)”を見せる中、“リスク回避→円買い”も台頭しています。
このため主要通貨内でドルは“最強通貨”を示しましたが、円が“それに次ぐパフォーマンス”を示したこともあり、ドル円は“134円半ば”で先週末の取引を終えています。

今週はFOMCが予定されていますので、“金利選好”へと意識はより傾斜すると見るのが自然です。
さらに“心理的(135円ライン)&チャート上(02/1/31高値:135.155円)”の節目が迫る状況を踏まえれば、とりあえず“上値試し”と見るのが妥当といえます。
ただ「米6月0.50%利上げ」が既定路線となる中、一部で期待される「同0.75%利上げ」は期待薄であり、そうなると“失望売り”に変化してもおかしくありません。
また「6-7月以降の0.50%利上げ」の思惑に対しても、「ドットチャートを確認する」というフローが必要となるだけに、目先に関しては“さらなる上値追い”は仕掛けづらいと見られます。

さらに「財務省・金融庁・日銀の3者会合」にて“円安けん制”が改めて示されたばかりですので、“状況を確認しながら試す”というフローも意識せざるを得ないところです。
そうなると“(一旦の)材料出尽くし”や“(目先の)高値達成感”がいつ台頭しても、おかしくないということになります。

バイアスは“上方向”にかかり、ファンダメンタルズも“ドル買い(+円売り)”に傾斜していますので“崩れる”展開は期待薄です。
そして“ストップロス”をさらに絡める展開には注意をしておく必要がありますが、それでも目先に関しては“利益確定売り”、場合によっては“かなりの値幅を伴う”と考えておきたいところです。
もちろんそうなると、すかさず“押し目買い”で対処したいとは考えますが…。

《11:45》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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