前週末に進行した下落に対して、週初より“ポジション調整(ドル買い戻し)”が入ったドル円。
その後も米10年債利回り上昇に引っ張られる格好で、26日には“158円台(高値は158.085円)”へと上値を伸ばしています。
一方で「クリスマス休暇」に絡んで流動性は乏しく、動意そのものも乏しい中での進行でした。
このため基本的には“緩やか”な動きに留まっており、それは週末にかけても変わることはありませんでした。
今週は「年末・年始ウィーク」となるだけに、引き続き“流動性低下”は避けられないと見るのが自然です。
ただ日本勢が“ほぼ撤退”と見られるのに対して、欧米勢は前記「クリスマス休暇」に主眼を置く向きが多く、「年末・年始ウィーク」はそれほどでもありません。
そうなると先週は“流動性低下→動意薄”主体の展開でしたが、今週もそうだとは言い切れないのが実状といわざるを得ない・・・?
ファンダメンタルズ的に見ると、「日銀1月利上げ見送り」と「米利下げペース鈍化」が並列している状況である以上、金利面では“ドル買い/円売り”には安心感が漂いやすいと見るのが妥当といえます。
それでいて「2025年取引(スポット取引の受渡しが年明け)」が実質的にスタートする中、欧米勢は“ほぼ撤退”とはいい難いのが実状といえます。
これに対抗するのは「円買い介入(口先介入含む)」ということになりますが、こちらは“ほぼ撤退”が基本路線となります。
そうなると“仕掛け的な動き”が入らないとも限らず、その場合には“流動性低下→乱高下”というもう一つの展開にならないとも限らない・・・?
テクニカル的なポイントと見られるのは、“7/16高値(158.850円)”です。
これを上回ると“加速”しかねないという点を踏まえれば、“160円ライン”というより“当該ライン”を防衛ラインと見て、神経質な揺れ動き言警戒しておきたいところです。
《11:45》
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