2022年3月11日(金)の「YEN蔵の外国為替見聞録」は、筆者都合により休載いたします。


新興国通貨 四本値 フィボナッチリ" />

FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

YEN蔵の外国為替見聞録

最新の記事

ウクライナ情勢の緊迫は新興国通貨の上値を重くしています

2022年03月04日

2022年3月11日(金)の「YEN蔵の外国為替見聞録」は、筆者都合により休載いたします。


新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント



【地政学的リスクとインフレがリラの重しに】
前日のロシア軍のウクライナ侵攻を受けて、25日にはドルトルコリラは一時14.5991リラ、リラ円は7.644円まで下落しました。トルコ中央銀行は介入を行っていたようです。
3日に発表された2月の消費者物価指数は前年比54.4%の上昇となり、2002年以来の高さとなりました。前月比では4.81%の上昇となりました。
生産者物価指数は前月比7.22%上昇、前年比105%上昇となりました。ウクライナ問題を背景にした商品価格の上昇が、物価を押し上げる原因になっています。
ロシアのウクライナ侵攻の長期化は、商品価格が高止まりすることにつながりかねませんので、トルコの物価もさらに上昇するのではないかと予想されています。

USD/TRY 1時間足BIDチャート

ドルトルコリラは13.6~14.6リラのレンジを予想します。

TRY/JPY 1時間足BIDチャート

リラ円は戻り高値の8.3562円付近がレジスタンスとなり、緩やかに下落しています。8.1円が短期的なサポートになっていますが、ここを下抜けすると8円付近への下落を予想します。


【資源高でランドの下値はサポート】
1日に発表された2月の製造業PMIは58.63と、1月の57.1から上昇しました。旺盛な需要が新規受注と生産を支えました。新規受注は2021年第2四半期以降の大幅な伸びになりました。資源価格の上昇にて南アフリカの輸出品である金やプラチナも上昇しており、南アフリカ経済の追い風となっています。
ロシア軍のウクライナ侵攻にて、24日にはドルランドが15.4179ランドまで上昇し、ランド円は7.423円まで下落しました。しかし資源価格の上昇はランドを支えており、その後のランドは反発しました。

USD/ZAR 1時間足BIDチャート

ドルランドは15.55付近がレジスタンスになり、15.1476まで下落したものの、ウクライナ情勢の緊迫でこのレベルが維持されています。15.10付近がサポートとなり、15.1~15.55のレンジを予想します。

ZAR/JPY 1時間足BIDチャート

ランド円は週初より下落でスタートし、2日には7.4円の安値まで下落しました。7.4円付近は1月中旬以降サポートされており、一目均衡表の雲も位置しています。7.4円が維持できれば、7.4~7.7円のレンジを予想します。


【メキシコペソは天井圏から下落】
28日に発表された21年第4四半期のGDP確報値は、前期比横ばいとなりました。1月に発表された暫定値は前期比0.1%減少となっており、2四半期連続のマイナス成長にてリセッション入りの可能性が高まっていましたが、しかし横ばいになったことでリセッション入りを回避できました。前年同期比では1.1%の成長となりました。鉱工業生産の伸びがGDPを支えています。
一方で第3四半期のGDPは、0.4%減少から0.7%減少に下方修正、21年の年間成長率は5%となりました。

USD/MXN 日足BIDチャート

このところ連続利上げがペソをサポートしていましたが、2月23日の20.1472ペソを底にドル高ペソ安の流れになっており、20.7874ペソまで上昇しています。
20.45ペソ付近が短期的なサポートとなり、20.45~20.80ペソのレンジを予想します。

MXN/JPY 日足BIDチャート

ペソ円は2月23日に5.708円まで上昇しましたが、その後はペソ安円高の流れとなり、一時5.546円まで下落しました。
移動平均線が集中する5.63円付近がレジスタンスとなり、5.55~5.63円のレンジが続いています。5.55円が下抜けすれば、1月の安値5.5円付近への下落を予想します。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > YEN蔵の外国為替見聞録 > ウクライナ情勢の緊迫は新興国通貨の上値を重くしています