新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【トルコ中銀利下げか】
29日に発表されたトルコの7-9月期GDPは前期比-0.2%となり4-6月期に続き2四半期連続のマイナス成長となった。テクニカルリセッションとなったが、ここからさらなる景気後退が予想されているわけではない。とはいえインフレ抑制のために高金利を維持しており、そのことが個人消費減速の原因になっている。個人消費は4-6月期-0.1%、7-9月期-0.3%とさえない展開が続いている。
インフレ率が低下していることで実質金利がマイナスになっており、利下げが近づいているのは確かだろう。12月会合で利下げとなるか、1月会合での利下げとなるか。現状では1月がまだ優勢なのではないかと思われる。
USD/TRY 日足BIDチャート
先週のドルリラは34.6667~34.9533のレンジで0.51%の上昇となった。トルコ中銀の利下げ観測浮上がリラ安の材料になっているのではないか。35リラを挟む展開を予想する。
TRY/JPY 日足BIDチャート
先週のリラ円は4.285~4.403円のレンジで2.29%の上昇となった。リラ円は4.4円付近が短期のレジスタンスになっている。ここが抜けられないと4.3~4.4円のレンジを予想する。
【南ア中銀はハト派となるか】
南ア中銀は11月利下げを行い2会合連続となった。しかしトランプ政権を警戒して利下げペースが鈍化するのではないかと見通しもある。一方で南アフリカの7-9月期GDPが4四半期ぶりにマイナス成長になったことで、南ア中銀がハト派に傾くのではないかとの見方がある。
次回1月末の会合までは金融政策見通しが不透明なこともあり、動きづらい展開になるかしれない。
USD/ZAR 週足BIDチャート
先週のドルランドは17.6082~18.0445のレンジで0.62%の下落となった。18.50ランドがレジスタンスとなり17.25~18.50のレンジを予想する。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
先週のランド円は8.3~8.66円のレンジで3.51%の上昇となった。8.45円付近に25・75日移動平均、一目の基準線・転換線が位置しサポートとなっている。8.45~8.7円のレンジを予想する。
【メキシコ中銀利下げ継続か】
9日発表された11月CPIは前月比0.44%、前年同月比4.55%上昇した。10月の4.76%、予想の4.59%も下回った。コア指数は前月比0.11%、前年同月比3.58%となり10月の3.8%から低下した。
11月会合の声明では利下げ継続方針が示されており、インフレ率の低下を受けて19日の中銀会合では0.25%の利下げ予想が出てきている。ここまでメキシコ中銀は3会合連続で0.25%引き下げを行っている。
USD/MXN 日足BIDチャート
先週のドルペソは20.0892~20.3181のレンジで0.19%の下落となった。依然として20ペソ付近がサポートとなっているが20.32ペソ付近がレジスタンスとなり20~20.32のレンジを予想する。
MXN/JPY 日足BIDチャート
先週のペソ円は7.413~7.645円のレンジで2.86%の上昇となった。7.5円付近がサポートとなり7.5~7.8円のレンジを予想する。
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