マネーパートナーズからのお知らせ:当コラムは今回で最終回となります。長期間の連載となりましたが、ご愛読ありがとうございました。
今週の為替相場の見通し(2/27~3/2)
先週のドル/円は、18日に中国人民銀行が預金準備率の引き下げを発表し、さらに、ギリシャ政府がEUとIMFなどから受ける支援の最終条件となる約3億ユーロの歳出削減策を閣議合意し、同国の議会でも承認される見通しとなったことで、2/20に開催されるユーロ圏財務相会合では、ギリシャへの第2次支援が受け入れられるとの見方が優勢となっていることが背景とみられドル/円も値動きはないものの底堅く推移しました。 そうした中、朝方発表された日本1月貿易赤字が予想通りの1兆4750億円となったことが嫌気され、短期筋等の利益確定のドル買い・円買い戻しが入り、主要通貨は対ドル・対円で下落し、ドル/円ではこう着相場となりました。その後もドル/円は堅調な動きで、最近の日銀による追加緩和決定に加え、原油高や日本経済のファンダメンタルズの悪化が背景となって、円を売る動きが活発となり、ドル/円はさらに上昇する展開となりました。また、2/22に発表された、米1月中古住宅販売件数は予想を下回ったものの前月比では予想の+1.1%を上回る+4.3%となりましたが、反応は限定的で高値もみあいとなり80.291円の高値をつけました。その後は、2/23に実施された米7年債入札の結果が好調な結果となったことを受け、米長期金利の利回りが低下したことから、ドル売りが強まり、ドル/円は小幅に下げて79.850円の安値をつけ冷引けは79.963円と80円を割って引けました。週末になると、この日、発表された、米2月ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)は予想73.0を上回る75.3となり、また、注目の米1月新築住宅販売件数は予想の31.5万件を上回る32.1万件となって、改めて住宅市場の改善が示されたことでドルは買われる展開となりさらに上昇し、81円台にのせ週の終値は81.174円となりました。
今週のドル/円は、今週も重要な指標発表が目白押しで、2/28に米1月耐久財受注、米2月消費者信頼感指数、2/29に米第4四半期GDP、米 第4四半期個人消費、米2月シカゴ購買部協会景気指数、米米地区連銀経済報告(ベージュブック)、3/1に米2月ISM製造業景況指数、米1月建設支出と、特に3/1のバーナンキFRB議長の証言は注目となります。内容次第でさらに上値を伸ばせるか否かの分かれ道となり、また、最近のドル高にも警戒感があり結果を確認するまでは動きにくい展開となりそうです。
先週のポンド/円は、本日の2/20に開催されるユーロ圏財務相会合では、ギリシャへの第2次支援が受け入れられるとの見方が優勢となっていることが背景となり底堅く推移しました。その後は最近の日銀による追加緩和決定に加え、原油高や日本経済のファンダメンタルズの悪化などを背景に、円を売る動きが活発となり、ポンド/円も大きく上昇し126.589円の高値をつける場面もありましたが、この日、公表された2月開催分の英中銀議事録で、ハト派のポーゼン委員に加え、マイルズ委員も一段の追加緩和拡大を主張したことが明らかになり、追加緩和観測が高まったことでポンドは急落し、1円近く暴落しました。その後も軟調な展開となり、この日発表された、独2月PMI製造業・速報、独2月PMIサービス業・速報、ユーロ圏2月PMI製造業(速報)、ユーロ圏)2月PMIサービス業(速報)と総じて予想を下回ったことも、円買いを強くした結果となりました。週末になると、2/24に発表された、英第4四半期GD改定値(前期比・前年比)、ともほど予想通りとなり反応は限定的で、また、その後のNY市場で発表された、米2月ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)は予想の73.0を上回る75.3となり、また、注目の米1月新築住宅販売件数は予想の31.5万件を上回る32.1万件となって、改めて住宅市場の改善が示されたことでリスク回避姿勢が後退し、円が売られる展開となり、クロス円全般が堅調に推移したことでポンド/円もさらに上昇し今週は128.909円と高値引けで終わりました。
今週のポンド/円は、130円台を目指す動きとなっており、反面、高値警戒感もくすぶっていますが、今週は2/29に英GFK消費者信頼感調査や週末の3/2に英2月PMI製造業の発表を控えていますので予想を上回れば130円台にのせる可能性もありそうです。
先週の豪ドル/円は、週明け2/20に開催されるユーロ圏財務相会合では、ギリシャへの第2次支援が受け入れられるとの見方や、朝方発表された日本1月貿易赤字が予想通りの1兆4750億円となったことが嫌気され、短期筋等の利益確定のドル買い・円買い戻しとなり、円買いが少し強まり豪ドル/円もジリジリと下げる展開となりました。翌日は朝方発表された豪RBA議事録でさらなる金融緩和余地があるとの認識が示されたことで、豪ドルは対ドル、円で一時、急落しましたが影響は限定的でした。その後もギリシャ第2次支援策が承認されたことを背景に、クロス円全般が底堅い動きとなっていることから豪ドル/円も底堅い展開で85.742円の高値をつけました。その後も堅調な動きで、原油高や日本経済のファンダメンタルズの悪化が背景となって、円を売る動きが活発となり、豪ドル/円も上昇する展開となっています。週末はこの日発表された、独第4四半期GDP(確報)や英第4四半期GDP(改定値)、米2月ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)や、注目の米1月新築住宅販売件数と全般的に予想通りや一部予想を上回る結果となったことでリスク回避姿勢が後退し、円が主要通貨に対して売られたことで豪ドルも上昇し86.769円と高値引けで終わりました。
今週の豪ドル/円は、原油高などを背景に堅調な展開となっています。また、今週は2/29に豪1月小売売上高、3/1に豪1月住宅建設許可件数 と豪第4四半期民間設備投資など住宅指標の発表を控えていますので結果がよければさらなる上昇が期待できそうです。
柴田罫線での中長期トレンド分析
(指標)ドル/円中長期トレンド分析の中での短期分析
2月20日(月)の予測では、80円が上値のフシとなりますが、79~80円のもみあいのあと、81円を試す動きとなりそうだとしました。
2月20日(月)・21(火)に79~80円でもみあったあと、22日(水)に80.291円と80円台にのせました。23日(木)に79.963円の押し目を入れ、週末24日(金)は、ドルの急騰となって81.174円で引けました。一気に目先の上値ポイントである昨年7月8日の81.471円に接近してきました。現在は、欧州債務問題の後退やアメリカの経済指標の改善からリスク回避の姿勢が後退し、円の独歩安となっています。昨年7月8日の81.471円を突破すれば、次の上値のフシは82円となってきます。そろそろ一服するところですが、81円水準でもみあって一服するのか、82円を試して一服するのか、今週の材料次第となります。

(指標)英ポンド/円中長期トレンド分析の中での短期分析先週の分析では、引け値で125.746円の抵抗ラインを抜けてきたため、多少下押ししても、次は128円台を目指すことになるとしました。
2月20日(月)に126.828円の高値をつけたあと、23日(木)まで126円を挟んだ狭いレンジでのもみあいが続きました。しかし、24日(金)は、英第4四半期GDP改定値がほぼ予想通りとなったものの、その後のNY市場で、注目の1月新築住宅販売件数が予想を上回り、リスク回避が後退してドル買い・円売りが進み、ポンドも上昇して128.961円まで買われ、128.909円と想定通りの動きとなりました。
今週は、目先のピークをつける可能性がありますが、その場合、131~133円が上値抵抗ゾーンとなります。そうでなければ、130円を前にもみあいが続き、そのあと上を目指すことになります。
(指標)豪ドル/円中長期トレンド分析の中での短期分析先週の予測では、目先は86円水準がフシになりますが、ここを抜けると87円台後半を目指すことになり、先週は84~86円の動きを想定しました。
2月20日(月)に86.354円の高値をつけたあと、23日(木)まで84~86円の中の動きでした。しかし、週末24日(金)は、目立った材料がないもののジリジリと豪ドルが買われ、独英の第4四半期GDPが予想を上回り、また、アメリカの経済指標が好調なこともあって、リスク回避が後退して円売りが進み、86.796円まであって86.769円で引けました。88円を目指す形ですが、目先は昨年7月8日の87.737円となります。今週は、ここを試せば一旦の下落となります。
(指標)日経平均のトレンド分析先週2月20日(月)の時点では、1万円を試すのは一服した後との見方をしていましたが、予想を超える円安進行からテクニカル的な過熱感を無視して上値を試す形となりました。
2月20日(月)は、対ユーロで105円台の円安となったことから△100の9485円となりました。21日(火)は一服するものの、22日(水)は、対ドルで昨年8月4日以来の80円台の円安となったことから△90の9554円で引けました。さらに、週末24日(金)は、前日のNYダウの高値更新を受けてユーロが107円台となり、△51の9647円と終値ベースで9600円台を回復しました。
今週は、29日(水)に米GDP改定値の発表やECBによる大量の資金供給を控えており、場合によっては材料出尽しとなって目先ピークを打つ可能性があります。本日は、先週末の海外市場で、円が対ドル・ユーロで一段安となっていたことから主力の輸出関連株が買われ、9726円と9700円台を回復して始まりました。しかし、後場になると、利益確定売りから上げ幅を縮小して▼13の9633円と反落しました。一旦調整に入るかどうかは、29日に注目となります。
