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為替の話・トレンドを掴め!

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第442回 2012年2月2日~8日までの為替見通し

2012年2月2日

 アメリカの自動車メーカー各社が発表した1月の販売統計がアナリスト予想を上回ったことから、アメリカの主力産業の一つが復調してきたことと消費者マインドが回復してきた印象が持たれます。
 GM車の場合、購入者が1月に支払った額は1台当たり平均約3万400ドルとのことで、前年比で約1000ドル増えているそうです。
 しかもGMほか各社は販売の際のインセンティブ(販売奨励策)を前年よりも縮小させているそうで、各社は収入増加に弾みが付き、まわりまわって雇用安定にも寄与していると言えそうです。
 日本には厳しい円高下、アメリカ発という形で突如として降りかかってきたトヨタのリコール騒動などがありました。
 今回のアメリカ自動車メーカーの業績改善には、こうした背景が相当、寄与していることでしょう。

 リーマンショックのような形で強欲資本主義が行き過ぎたせいで、実体経済に多大な影響がおよび、それが回りまわって日本の製造業を苦しめ続ける円高に連なっていることに、ため息が出るばかりですが、シャープ社長が決算発表の席で「この円高は長引く可能性があり、国内で作れば作るほど赤字になるため、海外に出ていくしかない」と決意のほどを述べておられました。
 少なくともこの厳しい円高は11月のアメリカ大統領選挙までは続くものと思います。将来の為替相場に影響してくるであろう国内空洞化にも今から目を向けておきたいですね。
 国内空洞化は将来の円安につながり、今静かにそのマグマが蓄積していることを忘れるわけにはいきません。

とはいえ、足元では延々と円高です。チャート分析からどんな展開か予測の一助にしたいと思います。

★ドル円
日足ではドル安方向に陰線が続き、ドル安方向になお引っ張られています。長期足から下値メドをアプローチしてみますと74.23という水準もあるかもしれません。
当面は76.08あたりを下限と見たいと思います。上値メド76.48と狭いレンジで動く可能性が高いと思います。
日本時間22:30 発表の  (米) 1月 非農業部門雇用者数変化 [前月比]  予想20万人  前回14.5万人 が相当改善していればMA76.86あたりまで反発するかもしれません。 

★ユーロ円
3月20日、ギリシャが償還を予定している18兆円国債に関して最低6週間前には民間金融機関との調整が必要なことから2月7日がタイムリミットと言われる協議が良い方向で決着しそうとの観測からひとまず相場も落ち着いてきました。
下値メド99.69
上値メド101.48

★豪ドル円
昨年の貿易黒字額がエコノミスト予想を上回ったこと、世界的金利低下傾向が長引きそうなことから、高金利通貨志向が強まっていることなどを受け、堅調です。
上値メド82.04~82.86 場合によっては83円台も視野 
下値メド78.74

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プロフィール

  • 著者近影木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家
     (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。
    ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事)
    ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/
    ・国家資格/一級FP技能士
    ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA

    日本短波放送(現 ラジオ日経社)で13年間、経済情報番組のキャスターを経験。現在、アナリスト、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。2010年春、多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA

    《HP》 木村佳子のHP:『木村佳子のマネープラン

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