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第433回
2012年5月22日
今週は各国のPMI(購買担当者指数)が発表され、製造業などの景況感の現状が示される。特にユーロ圏は、ギリシャの問題がどの程度反映されているのかの判断の参考にもなる。
それにしてもギリシャのユーロ離脱問題は、世界中の話題の的だ。ユーロ離脱に際しての既存の契約の変更と法的手続き、コストの計算、他のユーロ圏諸国への広がりを防ぐための対策など、ギリシャの離脱を前提とした議論、北から南への財政資金の移転や政治統合などユーロ圏のべき論、その中でもギリシャを含めるべきかどうかの選別論、ユーロ圏救済のためのECBへの過大な期待論、等々。うんざりするほどの多さだ。百家争鳴だ。
だが議論が進めば進むほど、市場の空気は陰鬱になる。その原因は、いずれにせよ、どれほどか不明だが相当の代償を払わなければいけないとの予感と、それらの政策の決定をする政治の機能が働いていないことだ。
フランスとドイツがどのように共同して問題に向かうのかが不明だし、先週末のG8の首脳会議は、彼らがユーロ危機を楽観視しているのか、無能力さに打ちひしがれているのかわからないが、ただのセレモニーで終わった。
日本では蒙古襲来以来、最後には神頼みになるが、欧州にはそうした神がいるのだろうか。
プロフィール
小口 幸伸(おぐちゆきのぶ)
1950年生まれ。通貨・国際投資アナリスト。
元ナショナルウェストミンスター銀行国際金融本部長。
横浜国立大学経済学部卒業後、シティバンク入社。変動相場制移行後間もなく為替ディーラとして第一線で活躍。シティバンクのチーフディーラーとなる。その後ミッドランド銀行為替資金本部長を歴任。


























