●日銀 金融経済月報(基本的見解)
日銀は15日公表した6月の金融経済月報(基本的見解)で、景気の現状について「緩やかに拡大している」とし、従来の判断を据え置いた。先行きについても「緩やかな拡大を続けるとみられる」として、前月までの見方を維持した。消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)動向に関しては「目先、原油価格反落の影響が残ることなどからゼロ%近傍で推移するとみられるが、より長い目でみると、マクロ的な需給ギャップが需要超過方向で推移していくなか、プラス基調を続けて行くと予想される」とした前月までの判断を踏襲。国内企業物価(CGPI)についても「目先、国際商品市況高の影響などから、上昇を続けるみられる」と、同じ見方を繰り返した。総務省が5月25日に公表した4月の全国コアCPI(2005年=100.0)は前年比0.1%低下の99.9となり、3カ月連続の低下となった。一方、日銀が6月12日に発表した5月のCGPI(2000年=100.0、速報)は前年比2.2%上昇の102.8となり、現行の2000年水準では最高、過去基準も含めた比較では、1997年12月(102.8)以来、9年5カ月ぶりの高水準となった。国内企業物価の表現に関しては、前月の「国際商品市況の反発などを背景に、3カ月前比でみて上昇に転じている」から、6月は「国際商品市況高などを背景に、3カ月前比でみて上昇している」に若干修正した。金融面では、CP・社債の発行残高について「前年並みの水準」から「前年を幾分上回っている」に表現を変更した。またマネーサプライは「前年比1%程度の伸び」から「前年比1%台の伸び」とした。ターム物金利は、「前月と概ね同じ水準」としていた表現を「前月と比べ上昇している」に強めた。為替・資本市場についても「円の対ドル相場、長期金利および株価は前月と概ね同じ水準」との表現を「前月と比べ、長期金利は上昇しているが、円の対ドル相場は下落している。株価は前月と概ね同じ水準となっている」に変更した。
