英国では6月18日にメイ首相の後任の座を巡る第二回保守党党首選議員投票が行われました。投票結果は以下の通りです。
候補者名 | 得票数 |
ジョンソン前外相 | 126票 (+12) |
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ハント外相 | 46票 (+3) |
ゴーブ環境相 | 41票 (+4) |
スチュワート国際開発相 | 37票 (+18) |
ジャビド内相 | 33票 (+10) |
ラーブ前EU離脱担当相(脱落) | 30票 (+3) |
第二回投票では「合意無き離脱がEUを離脱する唯一の道ならば、議会を停会することも考えている」と発言していた強硬離脱派のラーブ氏が脱落することになりました。
一方で合意無き離脱を明確に否定し、メイ首相が取りまとめた協定案の議会承認を目指すスチュワート氏が大きく票を伸ばしました。
依然としてジョンソン氏の独走状態は変わらないだけでなく、先日のハンコック氏に続いて第一回投票で脱落したレッドソム氏もジョンソン氏の支持を表明したこと、今回脱落したラーブ氏の票が残りの候補者で唯一の強硬離脱派であるジョンソン氏に流れると予想されていることが追い風になっています。
しかし、第二回投票ではジョンソン氏、ラーブ氏の強硬離脱派が獲得した票数は156票、ハント氏ら穏健離脱派の票数は157票と1票差で穏健離脱派が上回っています。
そのため、6月19日に行われる第三回投票ではこの均衡状態が崩れるのかが注目されています。
保守党党首選の今後のスケジュールは以下の通りです。
第三回以降の議員投票では毎回得票数最下位の候補者が脱落し、候補者を2名に絞るまで行われます。
日時 | イベント |
6月19日 | 第三回議員投票(6月20日午前2:00結果発表予定) |
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6月20日 | 第四回議員投票 |
7月22日~26日 | 決選投票(次期首相選出) 保守党所属の下院議員による投票を繰り返すことで候補者を2名に絞った後に、全保守党議員による決選投票が行われます。 |